円安だからこそドル円での売りで『円高』対策
悪い円安』で投資家もお金持ちも会社員も苦しむ理由という記事を私も書き、他のコラムや出稿でも円安相場がいつまで続くのか、ドル円などの為替市場でドル高のハイパーインフレ状態。
上値を試し続け、厚い売りレンジも簡単に突き抜けたドル高の道場に1年以上は円安が続き、円高局面や円買いの材料がないということは周知の事実と言える状態になりました。
確かにトヨタなどの輸出企業大手企業の円安による恩恵に喜ぶ側面も確かにあります。
しかし、冷静に考えれば、皆が上を見ている時こそ下を向く勇気がある投資家は莫大な運用利益を出す可能性があるとも言えます。
多くの投資家や相場が円に弱気
多くの投資家や相場・市場が弱気になる状態を『投資家心理の悪化』と呼ぶことがあります。
投資家にとって恐怖は最良の友と言った世界の投資家ウォーレンバフェットは「他人が貪欲になっているときは恐る恐る。周りが怖がっているときは貪欲に」とも言っています。
この投資家心理の悪化している状態=『円』であり『円安』です。
▷▷▷『日本のインフレ』のなぜ?が全てわかりやすく理解できる記事
そして、怖がっている投資先が『円』だと考えることができるのです。
過度の円安相場への依存したポートフォリオは危険
FXでの『ドル円』とどう向き合うか
円安が続いても『ドル高』が終了した場合
急激な上昇や下降トレンドというのは反動が大きいというのも常識とされています。
その中で過去のドル円の爆発的な円安相場では、トレンド転換から半年以内に約10%の暴落が通例のチャートです。
その中で、円安・ドル高相場で高止まりするか、下降トレンドへの転換を迎えるか判断する必要があると言えます。
特にこの数年の米国株やETFへの投資ブームで日本円が外貨に換金されており、多くの投資家が『外貨より』のポートフォリオに組み替えしていることが想像できます。
そのため、
仮に円安が続いても、『ドル高』が終了した時点で、含み損が発生する投資家が多い状態
円高要因なしでも実質的に円高になる可能性
ドル円においての円高要因が見当たらないという投資家が多いからこそ、円は売られ外貨に換金されています。
しかし、円高にならずとも実質的に円高になることもしっかり予想しておくべき時期になりました。
例えば、『米国株安・ドル安』の大きなトレンドが発生した場合です。
米ドル売りのトレンドに入れば、円が買われるという当然のサイクルが発生するドル円などは、円高要因を日本がつくらずとも発生する可能性はあるということです。
特に、アメリカ経済は日本が悪いインフレや円安に苦しむ中、強気の利上げでリセッションさせる動きは見えています。
▷▷▷【初心者もわかる】イールドカーブと逆イールドの事実、景気後退・リセッションとの関係
つまり、円高要因ではなく『ドル安要因』が隠れていないかを注視しておく必要があるのです。
投資の常識が投資や運用の儲けを減らす
筆者の私も含め、投資というのは過去の事例やチャート・値動きで判断する習慣が強くあります。
しかし、この過去の相場や市場の動きに倣って投資した結果どうだったのか。
少なくとも私は巨額の資産が口座にないことから、『恐怖』に負けていることがよくわかります。
経済は必ず循環しサイクル化する
IMF自体が先進国は約6年で景気サイクル・循環が一周すると言っており、24年ぶりの円安ドル高トレンドに恐怖を感じますが、忘れてはいけないのはどんな相場やトレンドも終わりが来るのです。
ずっと流行り続けているモノなどなく、いつかは安定し、人気は落ちていきます。
少なくとも、感染症や地政学リスクなどを予想できる投資家は非常に稀で、5年前には想像できなかった出来事で経済は混乱しています。
このことを考えると予想にも限界があるからこそ、投資は広い目線で情報を注視しておくべきだと言えます。
既存の経済や相場では想像できないことが来年起きている可能性も多いにあるということです。
今でもメタバースや仮想通貨・暗号資産、さらにはグレートリセットなどこれまでなかったプロジェクトなどが進行形の状態で多く経済は抱えています
全てを予想できないからこその可能性を見出す必要があると言えます。
ドルの投資の常識が投資を疑う
日本の貿易収支はゼロに近いですが、経常収支は大幅な黒字となっています。
輸入依存の日本ですが、円安の恩恵による輸出利益が増えたことが原因だと言え、通常ならば、輸出利益高の状態を円高要因と考えます。
しかし、もちろんそれ以上に深読みして、アメリカなどが輸入の売上として得たドルを米国株などに投資する『再投資の循環』を予想します。
▷▷▷アメリカの『大幅利上げ・インフレ抑制』で市場や相場はどう変化していくのか
ですが、インフレ抑制をしているアメリカで金利を上げた状態だと米国株も下落する調整時期と判断する可能性から目を逸らすことになります。
何が言いたいかというと、世界中が『ドル最強説』を過信しすぎている状態こそ、大口の投資家・資産家は逆方向へトレンド形成を考えます。
大口投資家・資産家の心理を今こそ思い出す時期だと言えるのです