【初心者でも分かる】『エンジンコイン(Enjin/ENJ)』と『Enjin Platform』とは
Enjinとは?
Enjinとは既に2,000万人以上のユーザーが利用しており、『Enjin Platform』という独自のプラットフォームによって複数のゲームの垣根を越えてアイテムであるNFTや資産を使って遊ぶことができることになります。
有名なオンラインゲームマインクラフトもEnjinでプレイすることができます
Enjinの優位性=『Enjin Platform』
Enjinは『Enjin Platform』というプラットフォームがあります。
Enjin Platformの役割は35種類(以上)のオンラインゲームで利用できる『NFT』を発行するためにあります。
Enjin Platformでは現在、2,500を超えるプロジェクトがβテストであり、今後の動向に期待が集まっています。
Enjin Platformでは複数のゲームが垣根を越えてアイテムであるNFTや資産を使って遊ぶことができることになります。
Enjin Platformのできること
『Enjin Platform』は既存のゲームやアプリに仮想通貨・暗号資産の制度や仕組みと取り入れることが可能であることも特徴です。
ゲームのポイントやアイテムをNFT化し資産化することでゲームへの付加価値が大きくなります。
重複しますが、同じ『Enjin Platform』のプラットフォーム上なら、アイテムやキャラクターの移動が可能になります。
Enjin Platformの魅力=『EnjinCraft』
Enjin Platformは有名オンラインゲーム「Minecraft(マインクラフト)」のサーバーとブロックチェーンの連携を可能にするプラグインをリリースしています。
既存の「Minecraft(マインクラフト)」との違いは1つ1つのアイテムに希少価値があり、ユーザー間で売買が仮想通貨・暗号資産で可能です。
つまり、「Minecraft(マインクラフト)」のPlay-to-earn版が『EnjinCraft』です。
補足:Play-to-earn(P2E)とは
「Play to Earn」とは、「遊んで稼ぐ」という概念で、NFTゲームやブロックチェーンゲームなどプレイすることで収益化しお金を稼ぐことを意味します。
人気のThe SandboxやDecentraland、Axie Infinityなども代表的で、ゲームでの対戦報酬やアイテムの売買、Axie Infinity(アクシーインフィニティ)で言えばスカラーシップなどのアイテムのレンタル報酬などがあります。
エンジンコインとは?
エンジンコイン(Enjin/ENJ)はEnjin Platformで発行され、利用ができる仮想通貨です
エンジンコイン(Enjin/ENJ)の特徴は独自に開発したトークン規格であるERC-1155には、メルティングという機能です。
エンジンコイン(Enjin/ENJ)=メルティング(溶解)
エンジンコインはERC-1155同士の同じ規格のトークンをバーンし、内包された新トークンを引き出すことができます。
メルティングはメルト(溶解)を意味しており、ユーザーがアイテムを溶かすことで取り出せるENJの割合は、50%から100%の間になります。残りの価値は溶融手数料として開発者への報酬となります。
このことだけだと分かりにくいですが、言い換えるとメルティングによってトークンを打ち消して裏づけられたエンジンコインを手に入れるという換金制度のような仕組みです。
プレイヤーの目線で一番近いシチュエーションは、利用しなくなったNFTを換金させて他のアイテムを購入したいという時に『メルト』を検討します。
補足:メルティングと相対的な意味を持つミンティングという言葉も存在します。
ミンティングはEnjin Coin(ENJ)を注入した(=裏付けの価値)ブロックチェーン資産を作成することです。
なぜエンジンコイン(Enjin/ENJ)だけがメルティング(溶解)できるのか=イーサリアムの『ERC-1155』
前述通り、Enjin上で作成されるトークンは「ERC-1155」というイーサリアムベースの規格で作られます。
*イーサリアムベースの規格でEnjin Platformを構築することでゲームやアプリにスマートコントラクトの実装をすることも、NFTを導入することができます。
元々、イーサリアムの代表的なトークン規格としてERC20とERC721があります。
ERC-20はイーサリアム上で通貨としてのトークンを発行するための標準です
REC-721はトークンに様々な情報を付け加えることにより唯一無二の価値を持ったトークンを発行するための標準になります。(=NFTの原理)
ERC-115は「ERC-20」と「ERC-721」を掛け合わせたハイブリッド規格となっています。
補足:『ERC-1155』は具体的に何がすごいのか
今までのERC-20やERC-721などの規格では1つのコントラクトでは1つのトークンの作成と管理しかできませんでした。
それを、ERC-1155では1つのコントラクトで複数のトークンを扱うことができます。
このことによって、ブロックチェーンゲームとブロックチェーンゲームの間の垣根がなくなったと説明できるのです。
エンジンコイン(Enjin/ENJ)の担保=企業との提携
エンジンコイン(Enjin/ENJ)以外にもThe Sandbox(SAND)やDecentraland(AXS)などが発行している仮想通貨・暗号資産・トークンはゲームの人気度以外に提携している企業や抱えているプロジェクトで投資家は判断をするケースが多いです。
エンジンコイン(Enjin/ENJ)はMicrosoftやSamsungと提携するなど大手企業との提携で実績があります。
エンジンコイン(Enjin/ENJ)の特徴=NFTの関係性
エンジンコイン(Enjin/ENJ)は、これも前述したERC-721の要素がハイブリッド化されているためNFTの作成ができます。
つまりERC-721のブロックチェーンが備わっているためコピーや複製ができないため、唯一無二を証明することが容易になっています。
補足:そもそもNFTとは?
NFT=Non-Fungible Tokenの略です。
偽造することができない鑑定書や所有証明書付きのデジタルデータとイメージすれば、不動産やクルマの所有権・車検証のようなものがあると理解しやすいかもしれません。
であり、仮想通貨(暗号資産)と同様にブロックチェーン上で発行および取引されます。
今までのデジタルデータ(アートや音楽など)は簡単にコピーや改ざんができてしまうことが問題視されていました。
そのためどうしても貴金属などの現物資産が優位とされていましたが、NFTがその優位性を同等或いは上回れるようになるとされています。
ブロックチェーン上で発行・流通されることによりコピーやハッキングが非常に難しいため、資産価値として今後大きく認められることは間違いないと言えるでしょう。
エンジンコインを発行する『Enjin』の信用と将来性
『Enjin』は2009年創業のシンガポールの、ブロックチェーンやエコシステムの開発をしている企業です。
2021年4月、Enjinはポルカドット(Polkadot)を用いた次世代型NFTブロックチェーン「Efinity」の開発を目的としたプライベートセールを行い1890万ドル(約21億円)の資金調達に成功した実績を持ちます。
補足:『ポルカドット(Polkadot)』とは
ポルカドット(polkadot)は、元イーサリアムの共同創設者で元CTOのギャビン・ウッド氏が設計をしました。
既にイーサリアムのデータやノウハウを持った上で設計され後発だからこそ、イーサリアムができないことや利便性が低い部分を払拭していくスタイルが『次のイーサリアム』というように評価されています。
特にポルカドット(polkadot)はスケーラビリティ対策で「Parachain(パラチェーン)」と呼ばれる並列化されたブロックチェーンを実装しているのが特徴です。
この並列化されたブロックチェーンによりトランザクションの効率的になり、取引処理の遅延や手数料の高騰が起きてしまう問題をスケーラビリティの解決策として打ち出しています。