メタバースでのリモート会議『Horizon Workrooms』とは?
Horizon Workroomsとは?
『Horizon Workrooms(ホライズン・ワークルームス)』は、Meta社(旧フェイスブック)が提供しているメタバース内(VR空間)でアバターの姿でミーティングができるサービスです。➡︎【初心者でもわかる】メタバースとは
一体型VRヘッドセット『Oculus Quest 2』をユーザーが使うことでメタバース上に設置された会議室にアバターの姿でログインできます。*後半詳細説明
補足:Horizonとは
『Horizon』は、フェイスブックが2019年に発表したVRSNSの名称です。
今回説明するHorizon Workrooms以外にも「Horizon Worlds」や「Horizon Venues」などのHorizon系サービスは既にユーザー数が30万人を超えています。
Horizon Workroomsが普及するとHorizon系サービスのユーザー数は大幅の増えると見込まれています。
Horizon Workroomsの機能=メタバース会議の魅力
- ホワイトボード機能
- ブレインストーミング機能
- ドキュメント作成機能
- メモ作成機能
- カレンダーの統合機能
- デスクの位置を現実と同期させる機能
- リモートデスクトップ(=Oculus Remote Desktop)
- キーボードの認識を使って現実世界のPC画面を操作できる機能
- ビデオ通話機能
- チャット機能
Horizon Workroomsの優位性=Zoomなどに勝る点
Horizon Workroomsの空間オーディオ技術
「Horizon Workrooms」はメタバース内の方向や距離感を再現することのできる空間オーディオ技術が採用されています。
zoomなどのミーティングアプリなどでは、マイクからのインプットされた音声は処理されることなく他の参加者にアウトプットされるため、多くの会議参加者がいる場合、質疑応答などは特に誰が発言したかわかりにくいと感じた方も多いと思います。
空間オーディオ技術が実装されていると、メタバースの空間内で自分のアバターと離れているアバターの声は小さく、隣の席から声をかけられると、片方の耳からボリュームが大きくなります。
Horizon Workroomsのハンドトラッキング技術
従来のVRゴーグルでは両手にコントローラーを持って操作するしかありませんでしたが『Horizon Workrooms』は『ハンドトラッキング技術』によってコントローラー無しで基本的な操作を全て実施することができます。
このハンドトラッキング技術はOculus Quest 2によって可能で、会議中であれば挙手や指折り数えるなどという動作もアバターと連動させることができます。
Horizon Workroomsのリップシンク(アバターの口の動き)
Horizon Workroomsのアバターはリップシンクという喋る声や声量と連動しています。
ゲームのイメージで言えばアバターがパクパクと喋っていることをイメージさせる動作でしたが、単語の切れ間などはしっかり口が塞がっているなど、驚きの精度だと言えます。
Horizon Workroomsのホワイトボード機能=Zoomとの共有化
Horizon Workroomsのホワイトボード機能は「Quest 2」のコントローラーを使ってホワイトボードに文字や図を書き込めます。
このホワイトボード機能の素晴らしい点は既存のZoom会議に直接ダイヤルするだけで、ZoomのWeb会議をメタバース内で行うことができます。
つまり、メタバース内でもう一つリモート会議が行うことができるのです。
さらに、『Zoom Whiteboard』を、「Quest 2」のコントローラーをマーカー代わりに使ってホワイトボードに文字や図を書き込むことやチェックをすることができます。
Horizon Workroomsの利便性=アイテム持ち込み
Horizon Workroomsは「Oculus Remote Desktop」というアプリをインストールすると、今使っているパソコンをメタバースの空間に持ち込むことができます。
つまりメタバース内で会議の準備を行うこともできますし、会議が始めるまでのメタバース内で資料に目を通すことも可能です。
Horizon Workroomsの『Oculus Quest 2』とは
Oculus Quest 2 のVRヘッドセット(ゴーグル)は値引きなども基本的にはないため買うのに躊躇することもあるかもしれません。
現時点ではようやく商品数もあるようですが、品切れの場合やニューモデルが出る前などは既存のゴーグルを予備で買うユーザーが増えるので予め注意が必要です。
➡︎メタバース・NFTゲームは普通のパソコンでOK?(パソコン選び、ゲーミングPC?)
Horizon Workroomsでの『Oculus Quest 2』の使い方
左右の手から出るレーザーポインターでメニューやボタンを指し、人差し指のトリガーを引いて決定するという操作方法になります。
ポインターをボタンに合わせるとクリック音が鳴り、コントローラーが震えるフィードバックがあるので、感覚的に操作が可能です。
さらに瞳孔間距離の調整も3段階で可能なため、メタバース内での遠近やピントが定まりにくいという現象も抑えることができます。