日本の景気と経済は『円高』になるだけの理由があるのか

日本の景気と経済は『円高』になるだけの理由があるのか

日本の景気と経済は『円高』になるだけの理由があるのか

日本の景気と経済の話は嫌でもこのハイパーインフレと呼ばれる状況化で気になるところだと思います。

今回の記事では日本の『景気と経済』がこのまま没落という言葉を選ばないといけない状態が続くのか、何か光が見えてきているのか。

投資家であれば日本株や円、国債などの購入に意識を向けるタイミングが来るのかを解説していきます。

参考:景気と経済の違い

そもそも、景気と経済は同じような意味ではないのか?

そう思う方のために念の為、景気と経済の差も追記しておきます。

景気は経済という言葉よりも凡庸しやすい単語だと言えます。

例えば、良いクルマに乗っている人を見かけると「あの人は景気が良さそうだ」と言います。

儲かってそうな人に「経済が良い」とは言いません。

一方、経済はお金に対して様々な状況を示します。

例えば経済的と言えば、コスパの良さと表現しますし、投資家や経営者が意識する『経済効果』や経済成長とは大きく意味が異なります。

つまり、景気は「金周りの良さ」を表現し経済はお金の流れと考えればわかりやすいのではないでしょうか?

国債依存の日本の真実

過去にMMT理論などで日本の国債とデフォルトリスクについて解説をしてきましたが、日本はまず何か経済対策を行う資金源は国債に頼る傾向があります。

デフォルトとは(=債務不履行)民間で言えば、代金支払いや買掛が払えない状態です。借りたお金が返せない、子や返済期限などが守ることができない状態になったことです。国は財政危機として、国が破綻する状態を言います。

会社経営であれば、借入や融資にあたる必要資金は国債を発行して資金を得ます。

ちなみに2022年の一般会計では約80%の22兆円以上を国債を発行することを資金調達を行い、日本の借金とも言える国債残高は1000兆円を超えます。

極端に言えば、国債を発行する以外に資金調達の選択肢がないのが日本とも言えます。

MMTとは?

MMTは「Modern Monetary Theory」の略で『現代金融理論』とも呼ばれています。

現代貨幣理論の結論は日本であれば日本銀行などの中央銀行を保有する場合、財政破綻をすることはありえない。ということを論述しています。

➡︎私たちがMMT理論をわかりにくいと感じる理由

強い『円安相場』は好景気とも言える

トヨタなどの輸出企業が稼ぎまくる好景気

米ドルが1円円安になると約450億円もの営業利益が上がるトヨタの輸出事業は景気が良いのです。

2021年からの過度の円安ドル高基調の今は、トヨタの営業利益は全く同じことをしていても約4450億円上がったことになります。

▷▷▷円安で儲け稼ぎ切れるかは『〇〇』が重要

日本の景気が良くならない輸入依存と『其の場凌ぎ』

トヨタなどの輸出関連事業を抱える企業には有難い景気ですが、日本自体はそもそも輸入依存であるため原材料の高騰で粗利は減っていきます。

さらにトヨタなどの企業がベースアップを行い、社員への還元率を大きく向上させるかというとそうではありません。

➡︎なぜ今トヨタ自動車の株を今買い集めるのか

なぜなら、過剰な円安は決して日本経済を豊かにすることではありません。

つまり、会社の経営陣は不安しかなく、給料を上げることも設備投資をすることもなくひたすら内部留保を増やす戦略を取るため景気の循環が滞るのです。

投資家はドルも買えない、円も買えない、ビットコインは暴落

過剰なインフレも円安も順張り・逆張りどちらも波に乗れると言いたいところですが、米ドルは過剰なドル高で今から短期でドル買いを仕掛けても利鞘は少ないと考えます。

円はもちろん、逆張りで安いから買うという考えもできますが、国債依存で金利が上がらない国の通貨を買う、投資する理由としては『ヌルい』としか言えません。

もちろん、何十年と寝かせても良い投資家は円を買い漁り、次のデフレ対策ができますが、一握りの方だけの相場です。

ちなみに、ビットコインは暗号資産取引所の破産などもあり、追い討ち相場で恐々様子見の投資家が多いでしょう。

➡︎【初心者でもわかる】ビットコインの価格が1000万円になると言われる理由

少なくとも1年以上前からビットコインを持っている投資家の半数以上は含み損を抱えているため、資金が潤沢にない限り、ナンピンを選択することも少ないと言えます。

ビットコインのアク抜き?

ビットコインは大暴落前から考えると2017年1月からの4年間でビットコインは80倍もの価値を高騰させているため、半分以下の価値になってもアク抜きが起こっているとも考える投資家もいます。

逆に現物ではなくビットコインFXなどではエントリー次第で非常に大きな利益が出せる相場が続いています。

➡︎稼げる仮想通貨FX・ビットコインFXやめておくべき投資なのか

もうすぐ『円高要因なし』で円高になる

『ドル高』が終了・停滞・リセッション入りすれば円は買われる

FXなどを含め米ドル円での円高要因が見当たらないという投資家が多い状態が続き、過剰な円安相場が続きました。

実質的な金利の上昇などがあったとしても他の通貨に勝るだけの要因として言い張るには根拠が乏しいと言えます。

しかし、ドル円で言えばたくさんドルが買われている時点でどこかで利確するタイミングは来ます。

それに加え、順調すぎる米国企業や経済が永続する可能性は低いため、必ずドルを売る投資家が出てきます。

リセッションかどうかの判断基準は何か

2四半期連続でGDP(国内総生産)がマイナスになると、リセッションとまず判断されます。

しかし、実際は正式には判定委員会が判定を行なっており、日本では内閣府の景気動向指数研究会によって判断されます。

そうなると必然的に円が買われる状態になるので円高になることが示唆できます。

➡︎円安だからこそ『ドル円』での売りで『円高』対策

経済サイクルには抗えない

IMF自体が先進国は約6年で景気サイクル・循環が一周するとしています。

つまりどんな相場やトレンドも終わりが来るのです。

ずっと流行り続けているモノなどなく、いつかは安定し、人気は落ちていきます。

少なくとも、感染症や地政学リスクなどを予想できる投資家は非常に稀で、5年前には想像できなかった出来事で経済は混乱しています。

このことを考えると予想にも限界があるからこそ、投資は広い目線で情報を注視しておくべきだと言えます。

既存の経済や相場では想像できないことが来年起きている可能性も多いにあるということです。

お金持ちは既にドル高相場に嫌気・飽きている

私たちの身に起こっていることは富裕層や世界の有力者はかなり前のトレンドです。

田舎は街より1年遅れてファッションなどが流行るというのと同じ現象です。

つまり、ドル高になることはもう答え合わせ済みで、『次のトレンド』を探しているのです。

その時に、ドルを利確すれば、必ずどこかの通貨や金融商品に余剰資金は移るため、理由なき暴落というのも十分にあり得るのです。

➡︎アメリカの『大幅利上げ・インフレ抑制』で市場や相場はどう変化していくのか

参考図書

恐らく2019年ごろ、日本でもっとも早くFIREについて『しっかり』書籍化されたもの。

当時も今も結局はやるべきことは決まっていて、

なぜ米国ETFの注目銘柄「VOO」「QQQ」は儲かるのかでも説明している。ETFなども登場します。

逆に他の参考図書と読み比べると軸はここだ、と気づけるはずです。(筆:熊崎)

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