なぜ米国ETFの注目銘柄「VOO」「QQQ」は儲かるのか

なぜ米国ETFの注目銘柄「VOO」「QQQ」は儲かるのか

なぜ米国ETFの注目銘柄「VOO」「QQQ」は儲かるのか

「VOO」「QQQ」とは何か

「VOO」と「QQQ」は共通して上場投資信託であるETFの商品の略称です。

『VOO』とは、アメリカの資産運用会社・バンガードが提供するETFで『バンガード S&P500 ETF』が正式名称です。

『QQQ』とは、アメリカの独立系資産運用会社・インベスコが提供するETFで『Invesco QQQ Trust Series 1』が正式名称です。

なぜ米国ETFの「VOO」「QQQ」が注目される理由

どのみち利益が出やすいと考えられる代表的な米国ETF

米国株は世界的に見てもまだ成長・伸び代があると考えられています。

その中でもGAFAのようなビックテック・IT企業への投資熱は下火になると予想はしにくいのが現状です。

しかし、個別銘柄を購入する判断はしにくく、資金も必要で分散させるにはさらに資本を多く確保する必要があります。

ETFとしてのメリットを活かしつつ、成長性や運用益・リターン率が高いものを探すと今のトレンドは「VOO」や「QQQ」に注目が集まりやすくなると言えます。

米国ETFの「VOO」「QQQ」が注目される理由

トレンドの投資手法のハイブリッド『集中投資』ができる

外部参考記事【今からでも】CFD取引でマイクロソフト(FAATMAN/GAFMA)へ投資は儲かる理由

米国株は1株から保有できますが、資金は多く必要になります。

一方、投資信託なら100円単位で購入できるため、自己資金に合わせやすいこともメリットとして言えるでしょう。

集中投資の方が、確率論でいうと投資や運用の回数が減るため予想と逆方向に進む確率を下げることができます。

さらに集中投資させることで運用率・リターン率も大きく取ることができます。

しかし、一つの企業へ一点集中させるとその企業の内部要因等での暴落リスクを回避することがしにくくなるので、実質的な分散をさせたいと投資家は考えます。

そこで「VOO」や「QQQ」などのETFが有効的な分散投資であり集中投資になると考えられるためです。

そのためETF自体は大口の資産家・投資であっても利用するメリットが多くありますし、少額資本家も運用資産が少なくとも積立などで利用できるため利用価値が高いと考えられています。

この需要を感じる層が大きいほど、結果としてビッグテック企業や米国株への資金流入は多いため短期・中期・長期と分けても総じて利益が出しやすい投資だと言えます。

▷▷『集中投資』が分散投資より向いている人が多い理由

なぜ米国株が儲かるとされているのか

短期的に見れば、世界の株式市場や経済カテゴリーの全11業種のうち、8業種が米国企業(米国の株式会社)であるため、順張りがしやすいと言えます。

=世界のリーディングカンパニーが集まるのが米国株式市場

中長期的に見ると、労働力人口が若いため、経済や産業が今後も発展していくと考えられ、さらにこの10年間でNYダウに投資して損失の出る確率が1%を切るという裏付けデータを見るとリスクが小さく今後も成長する企業へ投資できる率が高いと考察できます。

▷▷世界中が全力で米国株に投資する理由

『VOO』への投資が儲かる理由

『VOO』は、前述通り『バンガード S&P500 ETF』が正式名称で、名称にも入れている通り、アメリカの代表的な企業500社を指数化した「S&P500指数」に連動するように作られています。

アメリカの代表的な企業500社にはもちろん、GAFAやFANGが含まれます。

つまりGAFAなどのビックテックの組み入れ比率が高いETFが相対的に買われやすく、探している投資家が多いということです。

『VOO』は、ちなみにビックテック企業の構成率が約28.84%あります。

『QQQ』が米国ETFで最も儲かりやすいと言われる理由

ナスダック100指数に連動し相関性のあるETFであることが特徴であるため、必然的にGAFAなどのビックテック企業の構成比が高くなります。

=企業数が多ければ多いほど分散投資化されるETF

『QQQ』は平均して44.4%GAFAMを組入しています。

『QQQ』のGAFAM組み入れ率一覧

  • マイクロソフト:12%
  • アップル11%
  • アマゾン9.6&
  • アルファベット(グーグル)7.9%
  • META(フェイスブック)3.9%

ちなみに

「VOO」「QQQ」以外に『VTI』もETFで注目されています。

VTIとは

VTIの正式名称は『バンガード・トータル・ストック・マーケットETF』で『CRSP USトータル・​マーケット・インデックス』に相関性があるETFです。

「VOO」「QQQ」と組み入れられる企業はほぼ変わりません。

しかし、『CRSP USトータル・​マーケット・インデックス』は米国株から小型株までを含み、約4,000銘柄の指数と連動しています。

つまり、この特性上GAFAなどのビックテック企業への構成比も下がるため、分散化をよりして資産運用していることになります。

ナスダック100とS&P500指数の違い

S&P500はニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック証券取引所(NASDAQ)つまり、米国の金融取引所の全てを対象市場として業種も幅広いことが特徴です。

S&P500は1957年に設立されたことに対し、ナスダックは1985年でナスダック100ではナスダック市場のみが対象市場となっています。

CRSPもニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック証券取引所(NASDAQ)を対象にしていますが、対象する絞り込み数が異なります。

面白いことに時価総額が82億ドル以上、流動性が高く、4四半期連続で黒字維持等のすべてを満たさなければS&P500の選定企業になりません=赤字企業は含まれない指数

NASDAQ100の基準はS&P500より低いため、赤字でも補填できる材料があれば選定されます。

CRSPは赤字か黒字かではなく、売買できる全ての企業が対象です。

しかし、共通して言えるのはGAFAを含む、ビックテック企業が3指数ともに上位であるということです。

「VOO」「QQQ」に投資するメリットを一旦まとめる

「VOO」「QQQ」に共通して言えるメリットは米国株式市場の要となるGAFAなどのビッグテック企業に投資しつつ、分散投資ができることです。

「VOO」「QQQ」の選定基準はどれだけ運用資産を分散させたいのか。

という部分だと言えます。

もちろん、分散数が多ければ多いほど安定的で、分散数が少ないほどリターン率を個別銘柄の値動きに影響されやすいというリスクが生まれます。

「VOO」「QQQ」は具体的にどうやって買っているのか

「VOO」「QQQ」はCFD取引する必要はあるか?

「VOO」「QQQ」に投資する方法には、

  • 現物取引
  • CFD取引
  • 積立投資

があります。

一般的には現物取引が多いですが、CFD取引の場合は売り先行で運用することもできるため、ETFの銘柄によってはCFDの方がリターンを狙いやすい場合が多いです。

CFD取引ではFXのようにレバレッジをかけ、資本を差額取引によって最大限活用できるためおすすめです。

そして、積立投資はドルコスト平均法による取得価額を均すことができるため、初心者の方におすすめです。

ETFの積立は証券会社によって対応していないところもありますので、あらかじめ確認してから口座開設をおすすめします。

CFD取引とは?

CFD取引は現物の資産を保有しない取引が特徴の投資です。

投資家は証拠金を預け多くある銘柄を売買し、差金のみを決済させ利益を生み出す仕組みです。

CFD取引では買い注文以外にで売り注文もでき、順張り・逆張りともに利差益を稼ぐことができます。

FXトレーダーがCFDで運用をするきっかけになる記事より

ドルコスト平均法とは?

ドル・コスト平均法とは、常に一定金額を、定期的に買い足すことで全体の平均購入単価を平準化させる効果があります。中長期的な資産形成を行っていく上で有効な方法のひとつです。

CFD取引なら筆者も利用する『サクソバンク証券』がオススメ

①必要事項を入力する

②口座の選択

基本はFXやCFD取引のベーシック口座を選択

*全ての取り扱い商品を取引したい方のみアドバンス口座を選択する

③本人確認書類をアップロードする

④審査待ち

⑤口座開設通知書が届き開設完了

LINE証券 CFD口座開設

「VOO」「QQQ」などの成長ETFさえ買えば儲かるのか?

ここまでの情報を読み進めると「VOO」「QQQ」さえ購入しておけば他の投資は不要なのではないか?

と思うかもしれません。

しかし、「VOO」「QQQ」への投資におけるデメリットとしてはETFであるがための手数料や配当利回りの低さを上げることができます。

「VOO」「QQQ」の『おすすめ』できない部分①

「VOO」「QQQ」などのETFは複利化しにくい

「VOO」「QQQ」はETFの商品のため決算時に経費を差し引かれます。

この特性上、再投資は個別に再購入をすることになります。

投資信託であれば、分配金を再投資する選択ができるため、オートマチックで分配金の再投資・複利化できます。

「VOO」「QQQ」の『おすすめ』できない部分②

日本で米国ETFを運用すると『為替手数料』がかかる

「VOO」「QQQ」は米国ETFであるため、購入するには日本円をまず米ドルに交換しなければ購入することが仕組み上できません。

ETFの場合は証券会社が両替をして購入しますが、結果として為替手数料というものがかかる場合があるため、運用コストは個別に株式投資を行うよりもコストが高いと言えます。

ちなみにETFは信託手数料などが別途かかることも注意する必要があります。

「VOO」「QQQ」の『おすすめ』できない部分③

『実質』確定申告する必要がある

「VOO」「QQQ」だからというわけではありませんが、米国ETFは配当課税を米国に10%支払う必要が仕組み上あります。

この配当課税を支払うと二重課税することになるため、二重課税分を確定申告を行うことで外国税額控除し還付してもらう必要があります。

自営業などで確定申告に慣れている方は良いですが、一般的雇われ源泉徴収を勤務先がしてくれる環境に身を置く方には手間がかかるという部分があります。

もちろん、10%の配当課税を無駄にしても良いならば確定申告は不要です。

「VOO」「QQQ」とNISAとの相性の悪さに注意

NISAはもともとが非課税口座としてできているため、外国税額控除の適用を受けられません。

もしもNISAで「VOO」「QQQ」を保有すれば、日本国内で20.315%は非課税となりますが、10%分の配当課税は非課税口座のNISAでも支払う必要があります。

ちなみに、つみたてNISAは金融庁が選定したETFのみしか購入ができないため、「VOO」「QQQ」共につみたてNISAでは購入や資産運用はできません。

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