仮想通貨・暗号資産『ビットコイン』とテスラとイーロン・マスクの関係性

仮想通貨・暗号資産『ビットコイン』とテスラとイーロン・マスクの関係性

仮想通貨・暗号資産『ビットコイン』とテスラとイーロン・マスクの関係性

テスラのSEOイーロン・マスク氏はこれまで多くの仮想通貨・暗号資産へ影響を与えてきました。

特に過去の記事、Twitterと仮想通貨・暗号資産・ビットコインの密接な関係でもお話した通りイーロン・マスク氏はTwitterの約5600万人以上がフォロワーに仮想通貨・暗号資産に対する思いやビジョンを公開してきました。

しかし、ただイーロン・マスク氏の資産運用や投資のビジョンとしてだけでなく、イーロン・マスク氏の会社である米電気自動車のテスラも仮想通貨・暗号資産が非常に深く関わっています。

イーロン・マスク氏がCEOをしているテスラとは?

テスラは自動車業界の革命児

テスラは既存の自動車メーカーとは完全に違う手法で販売しています。

トヨタや日産、メルセデスベンツやBMWのようなカーディーラー、販売代理店をテスラは運営していません。

現在に至るまですべて広告CMなどはせずWebサイトによる予約受付での販売です。

販売しているカーラインナップの全てがEV車(電気自動車)で、一般的な電気自動車より航続距離が長いことを優位性とし東京から大阪までを充電せずに走ることができるということで話題になりました。

さらに、自動運転性能も高く『完全自動運転』に対応しています。

仮想通貨・暗号資産とテスラ=イーロン・マスク氏

イーロン・マスク氏は仮想通貨・暗号資産を保有しているのは当たり前とも言えますが、テスラは仮想通貨・暗号資産で購入できるように計画し実行しました。

近年ではドージコインによる支払いを試験的実施すると発表され、自動車と仮想通貨・暗号資産との関係を近づけた存在となりました。

合わせて参考にしたい記事

ドージコインはまだ稼げる仮想通貨なのか、柴犬コインとの勝負と将来性

ミームコインはヤバい?稼げる?注意点とは?

柴犬コイン(SHIB)の特徴と『SHIB・LEASH・BONE』とは?

仮想通貨・暗号資産でテスラは買えるようになる

「ビットコインでテスラを購入できるようになった」とツイートし、現在は中止することになりましたが、試行錯誤しながらも確実に仮想通貨・暗号資産でクルマの売買を行えるようにするというビジョンは変わりません。

ただし、既存のビットコインでテスラが買えるようになるかは別問題だと言えます(後半)

仮想通貨・暗号資産でテスラもイーロン・マスク氏の資産が増える

ビットコインはデジタルゴールドとも言われ発行上限枚数に決まりがありますが「テスラへ支払ったビットコインはビットコインとして持ち続け、(ドルなどの)法定通貨には換金しない」というツイートがありました。

つまり、テスラという高額商品(クルマ)の販売代金などはすべてテスラがプールすることになり、市場流通量が想定より減ると予測できるツイートを行いました。

これにより、イーロン・マスク氏自体が保有している仮想通貨・暗号資産の価値が上がるのと同時に、テスラでの売り上げ金は内部留保として資産が自動的に増えていくことになります。

【初心者でもわかる】ビットコインの値段・価格が1000万円になると言われる理由

イーロン・マスク氏のツイートは覆る=ビットコインの一部を売却

「2021年3月に保有するビットコインの一部を売却したことに関連して、1億2800万ドル(約147億円)の利益を実現しました」

と、米SEC(米国証券取引委員会)へ提出された年次報告書に記されており、イーロン・マスク氏の「テスラへ支払ったビットコインはビットコインとして持ち続け、(ドルなどの)法定通貨には換金しない」というツイートは無効化され、ビットコインの価値が下がりました。

なぜ仮想通貨・暗号資産でテスラは買えなくなったのか(撤退理由)

元々テスラは電気自動車など環境保全のビジョンに賛同する顧客が多いですが、仮想通貨・暗号資産が環境に影響を与えることがわかったためです。

具体的には既存する仮想通貨・暗号資産のマイニングに関係します。

仮想通貨・暗号資産のマイニングは大量の電力が必要です。

このマイニングに使われる電力は一見排気ガスを出したり環境汚染をしないと考えられそうですが、電力コストが安い中国やロシア、カザフスタン、イランなどは化石燃料による発電をしているため、電力になる前を遡れば環境汚染をしながら通貨価値のあるものを生産していることになります。

つまり、電気自動車で環境を守ることを支持しているSDGsへの意識が高い顧客は矛盾に嫌気を感じることに繋がるためシステム上の問題ではなく物理的な問題が生じたのです。

補足:テスラを支持する顧客『SDGs』とは

SDGsとは『Sustainable Development Goals』の略で、「持続可能な開発目標」と日本語では言われます。

貧困や飢餓、保険、教育、ジェンダー、水・衛生、エネルギー、不平等、気候変動、陸上資源など17の目標が定められており、さらに詳細な169のターゲットも存在します。

補足2:マイニングとは?

仮想通貨・暗号資産の承認作業には膨大な処理が必要です。

この承認する際に、正しい情報か・悪意性・改ざん等がないかの判断をする計算処理を手伝うことで報酬を受け取る仕組みです。

言い換えると取引記録(=トランザクション)をブロックチェーンにするタスクとも言えます。

このマイニングが行われないと新しくできた取引記録はブロックのままでブロックチェーンとして成立されないため、承認実行ができません。(送金できない)

『ビットコイン』を暴落させるリスク=テスラとイーロン・マスク

前述した通り、テスラとイーロン・マスク氏が仮想通貨・暗号資産へ与える影響は非常に大きく、その中で環境問題・エネルギー問題で暗礁に乗り上げた仮想通貨・暗号資産での自動車の売買はマイニングを省エネできるアルトコインが誕生すればビットコインは捨てられてしまうと考えることができます。

つまり、ビットコインから他の仮想通貨・暗号資産へ換金された場合、ビットコインが暴落するきっかけになるのです。

この仮説が払拭されるには、ビットコインのマイニングが既存のエネルギーではなく持続可能なエネルギー源に移行できるかという課題を解決できるかだと言えます

ビットコインのマイニングと電力消費の関係性=全ての仮想通貨・暗号資産でマイニングが必要なのか

ビットコインやビットコインキャッシュはPoW(Proof of Work:プルーフ・オブ・ワーク)というコンセンサスアルゴリズムを採用しています。

PoW(Proof of Power)は、コンピューターの計算能力で取引が承認・マイニングされる仕組みとなっています。

合わせて参考にしたい記事

この計算能力を応援するのがマイニングで、PoSの場合は誰でもマイニングに参加ができます。

PoWではなくPoS(Proof of Stake:プルーフ・オブ・ステーク)の場合などはマイニングに参加できる条件が、そのアルトコインの保有枚数が多くなければなりません。

PoCには、そもそもマイニングの仕組みがありません。

追記1:コンセンサスアルゴリズムとは

ブロックチェーンの運営・維持方法のルール・ガイドラインを意味し、承認権利や報酬などを決める際にも持ち入ります。

追記2:仮想通貨のコンセンサスアルゴリズムの種類

  • PoS(Proof of Stake:プルーフ・オブ・ステーク)
  • PoW(Proof of Work:プルーフ・オブ・ワーク)
  • PoI(Proof of Importance:プルーフ・オブ・インポータンス)例:ネム(XEM)
  • PoC(Proof of Consensus:プルーフ・オブ・コンセンサス)例:リップル
  • PoR(Proof of Reserve:プルーフ・オブ・リザーブ)例:テザー

補足:イーロンマスク氏の仮想通貨・暗号資産に対して影響力を持ったツイート

「真の戦いは法定紙幣と暗号資産の戦いだ。総合的に見て、私は後者を支持する」

「ビットコインでテスラが買えるようになった」

「そんなにたくさんのビットコインは持っていない」(約1500億円分所有)

「ドージを売ったことはない 売るつもりもない」

「ドージコインは『詐欺』」(冗談混じり)

「DeFiに逆らってはいけない」

「柴犬(コイン?)を買う(飼う)ことになった」

「ドージコインの開発者と取引システムの効率性を協力しながら改善している。」

「ドージコインをマクドナルドが導入するなら、バリューセットを食べる」

「テスラグッズはドージコインで買うことができるんだ」

合わせて参考にしたい記事

仮想通貨・暗号通貨・暗号資産・デジタル通貨の違い、同じ意味なのか

アルトコインとは何か?選び方や特徴などを解説