なぜ日本人が投資で稼げないのか、複利と年利の秘密

なぜ日本人が投資で稼げないのか、複利と年利の秘密

なぜ日本人が投資で稼げないのか、複利と年利の秘密

総じて、日本人は資産運用や投資で稼げていないという現状があります。

理由はいくつもありますが、

全く投資をしない、銀行に預けっぱなしという方は投資や資産運用で稼げるわけがありません。

しかし、投資や資産運用をしているにも関わらず稼げていない投資家が多いということが問題点です。

意識的に資産を増やそうとしているのに増えないのは、そもそもの私たちの投資や資産運用における『固定概念』が障害になっていると言えます。

今回は『なぜ日本人が投資で稼げないのか』を複利と年利に絡めて解説していきます。

➡︎個人投資家に年収300万円未満が多い理由

バカじゃないのに投資や資産運用で稼げない日本人

日本はまだまだ学歴社会で、格差社会と言われながらも大学を卒業し社会に出ています。

各国で比べても学習環境や最終学歴は低くありません。

つまり、バカじゃないのに、投資や資産運用では稼げない。

という状況です。

➡︎20代・30代が今さら聞けない『資産運用と資産形成』のこと

投資や資産運用がどれだけ日本人は下手か

個人投資家の全世帯の平均年収は420万円。

金融資産の平均は全世帯で1880万円。

そして、その金融資産の内訳は普通預金と定期預金で約64%で、生命保険などの保険商品を含めると83%です。

つまり株式投資などで運用されるのはたった17%なのです。

仮に30代の平均貯金額は638万円なので、108万円しか運用されないことになります。

ここでも追記しておくと中央値はその半分ほどなので、資産運用を試みている方の運用額は非常に低いことになります。

米国の個人投資家の投資・資産運用

アメリカと日本の個人の金融格差が年々拡大

アメリカの個人資産は約53%以上株式や債権・運用商品です。

普通預金や定期預金はたった11.8%しかしていません。

これが2000年からの20年間で資産を3倍に増やした国と1.4倍に増やした国との大きな違いなのです。

なぜ日本人が投資で稼げないのか、年利の秘密

筆者の私は長らく生命保険を扱う保険代理店を経営し、多くのクライアントを担当させてもらいました。

その中で、驚くのは年利と『解約返戻率』の意識の低さです。

例:60歳まで保険をかけ続けていると解約時には元本の101%が返ってきます。

=解約返戻率

例;メガバンクの普通預金の1年間の預け入れで増える額は0.002%

=年利

約30年以上かけ続けた生命保険が元本割れしないがために『貯蓄型保険』として加入している方や、1年で0.002%しか増えないのに銀行に預けておくのが安心だからと、預けっぱなしにしています。

例えば、自分の大切な運用資本の100万円を1年間預けて、たった15円で平然としている時点で危機的状況なのです。

ちなみに、FXでドル円を1lot(53470円分)1日保有すればスワップポイントは執筆時現在で177円つきます。

100万円1年間預けて15円

ドル円を約5万円分1日保有して177円

知らなかったでは惜しすぎることが世の中にはたくさんあるのです。

なぜ日本人が投資で稼げないのか、複利の秘密

ここでも生命保険の営業時代の話をする、よく『複利』という言葉をよく使っていました。

簡単に言えば、前述のメガバンクの預け入れで100万円を1年間預け15円を受け取り、1,000,015円を翌年運用するのが複利です。

単利100万円の元本のまま100万円を預け続けることだと思ってください。

非常に簡単に言えば、15円にも0.002%の年利がつき、その翌年、0.002%乗り最終的に雪だるま方式で資産が増えるという仕組みです。

しかし、

100万円を複利で30年預け続けても600円にしかならないのです。

仮に100年続けても2000円なのです。

確かに増えてはいても、資産が増えているうちに入らず、永遠に資産を潤沢に保有することができないのです。

なぜ日本人が投資で稼げないのは固定概念が問題

日本人は『預ける』という他人任せな部分には非常に低い壁しか作りません。

前述のように自分で運用すれば何千倍もの運用利益が出せる資金をタダ同然で、銀行に貸してあげているのです。

『減らないだけ良い』そんな考えに乗じて、銀行はその預け入れ資産を運用し利益を出しているのです。

『昔は増えた、今は増えない』だから仕方ない

では、なく

『昔は増えたが、今は増えないから預けない』

これが当たり前の考えなはずなのです。

日本人が投資や資産運用に貪欲になれない理由

日本は『満足度』が低い=積極的な投資ができない

日本人は増やせるものを増やさず、生きてきました。

結果として、『0.002%の時代』に慣れてしまい、自分がいざ運用した時に利回りが5%ほどになった時満足してしまうのです。

仮に5%の利回りが確保できても、バブル崩壊前の郵便貯金で定期預金の金利が7.5%ほどあったため、数閏年前の定期預金に預けているレベルにしか資産は成長していないのです。

➡︎まだ定期預金はやるべきなのか?活用方法・メリットはある?

本来なら10%の年利を目指せる運用手法を知っていても、自らブレーキを踏んでしまうという非常に勿体無いことが起こっているのです。

【まとめ】なぜ日本人が投資で稼げないのか、複利と年利の秘密

投資・資産運用で稼ぐには『資本金』『運用資金』がどれだけ確保できるか、という部分が重要です。

そもそも現状が非常に低い金利や年利に慣れており、少しの資産でも『増えるだけマシ』と思いがちなのです。

『稼ぎ・所得が少なく、貯金もできていないなら仕方ない』そう思って諦めてしまっているから日本人は稼げないのです。

『無知』ほど怖いものはなく、レバレッジをかければ運用資金以上の投資ができるにも関わらずレバレッジ効果以上に『リスク』を恐れローリスク・ローリターンを取り続けているのです。

日本がビットコインなどの暗号資産ブームに乗り切れなかったのも同じで、リスクが取れないというのは、投資にとって厄介なことなのです。

➡︎なぜ日本人はビットコイン・仮想通貨を買わないのか

日本人の多くが今、複利で運用しても老後資金を調達できる層は少なく、仮に101%以上を越える年利の商品があったとしても豊かにはなれないのです。

➡︎投資・資産運用で『リスクヘッジ』はやめろ