*この記事を読む前に
投資や資産運用をする意味は個人で異なります。
・老後資金を調達する
・今の生活を豊かにする
・相続できる資産を作りたい
・1円でも増えれば良い。
などさまざまです。
1円でも増えれば良い。そう考えている方には今回の記事は不向きですので、飛ばしてください。
投資・資産運用で『リスクヘッジ』をしてはいけない理由
投資や資産運用において恐れるものを『リスク』というならば、
多くの投資家はリスクヘッジに失敗したのではなく、リスクヘッジして失敗していると言えます。
投資や資産運用をそもそもなぜしているのか、
なぜリスクヘッジをしているのか。
この2つが対極してしまい投資家を貧乏にさせていると言えます。
お金を増やすことにリスクがない=投資ではない
ハイリスク・ハイリターンという言葉はギャンブルのように考えられ、博打のような資産運用はしたくないという意見が多いはずです。
しかし、『ローリスク・ローリターン』を取り続けるとお金は増えないのです。
20年以上前の郵便貯金の定期預金の金利が7.5%ほどで、郵便局に預金・貯金するだけで、自己資産は10年で2倍近くになる時代がありました。
そんな時代に戻らない限り、ローリスクで生き抜くのは難しい
『ローリスク・ローリターン』で人生は終われないのか?
補足しておくとしかし、『ローリスク・ローリターン』を取り続けて生き抜く方法はあります。
- 人より倍以上稼ぎ、定年後もOBとして働き、倹約を続けること
- 資産家の子孫で遺産が今後入る見込みがある場合
それ以外の方は、ほとんどが資産運用や投資をして生きるためにリスクを許容しなければなりません。
ローリスクがなぜ投資や資産運用を失敗させるのか
ローリスクという元本を減らす可能性の低い投資を少ない資本でし続けても、今の経済サイクルで一向に豊かになることはありません。
なぜなら、ほとんどの資産運用や投資をする方は運用資産・運用する元本が非常に少ないからです。
少ない資本でローリスクの選択肢を取ると、利益は少なく複利化しても時間がかかりすぎてしまうのです。
逆に言えば、資産が1兆円あれば銀行に預けておくだけでも年間1000万円利子で受け取ることができます。
そんな莫大な資産を持つ方ならローリスクを取り続けても資産を減らさずに生き抜くことはできるでしょう。
資産運用=時間との勝負
タイムイズマネーの精神がないとお金は増えない
長期投資と短期投資という言葉がありますが、長期投資は長ければ数十年スパンで運用をしていきます。
例えば、終身保険や財形なども長期投資の一つでしょう。
もしも、長期投資で判断をミスすれば、この一つの人生を取り戻すことは難しいのです。
ひと昔前のように老齢年金も退職金もしっかりある時代なら、余剰資金の確保や子供たちに遺すお金として運用をしていました。
しかし、今は自分の人生の65歳以降年金の過不足分を補うというゴールがまず第一にあるのです。
投資≠勝率
投資は勝率で何もかも判断してしまいがちです。
特にリスクを嫌う方は勝率は常に100%であって欲しいという理想を胸に運用をしています。
実際、稼いでいる投資家のほとんどは勝率5〜6割です。
勝率50%以下でも年収3000万円〜1億円のトレーダーは多くいます。
なぜ勝率の低い投資家が資産を増やせるかというと、仮に平均損失が10万円でも平均利益が100万円ならば、勝率が50%以下でも十分利益を残すことができることになります。
=リスクリワードレシオと呼びます。
リスクリワードレシオは義務教育で教わることがないため、自己学習でしか得ることができないのです。
リスクリワードレシオを知らず資産運用をしていこうとすれば、投資=勝率が重要となってしまうのです。
この投資におけるスタンスが、いつまでも自分の資産を増やさない元凶だと言えます。
投資・資産運用で『リスク』を恐れてはいけない
リスクヘッジという言葉は、極端に言えば資産がある程度ある方しかできないことだと言えます。
リスクヘッジ=ポートフォリオの形成
という考えは決して間違えではありません。
しかし、リスクヘッジ=安定を選ぶというのが間違いなのです。
リスクヘッジとポートフォリオの考え方
分散させて利益が出るほど貯金はありますか?
米国株や国内株、ETF、FXなどに分散して投資をする・資産運用をする。
これがリスクヘッジだと思っているならば、これはプロのすることであり素人の資産運用ですることではありません。
ヘッジファンドのように数億〜数兆円規模で運用するならばさまざまな投資商品に手をつけ分散させていくべきでしょう。
しかし、仮に100万円を分散投資した場合、アクティブに運用できる資本は20万円ほどで、20万円から掴める運用利益が120%でも、資産は一向に増えないのです。
少ない資本で資産運用や投資をするなら株式投資は向かない
米国株が儲かる、成長する日本株
もしもそんな銘柄があっても『株式投資』はしなくていいでしょう。
CFD取引で株式を売買し、しっかりレバレッジをかけて集中投資すればいいのです。
参考:筆者が過去に書いた記事➡︎日本人が貧乏な理由は『投資信託は安心、”ETF”は不安』と思う金融リテラシーが原因
なぜ、その選択肢を多くの投資家が取らないのか?
リスクが高いとされるからです。
しかし、レバレッジ=悪ではありません。
集中投資をして、証拠金をしっかり管理していればいいのです。
むしろ、分散投資して手数を増やす、売買の回数を安易に増やす方が機会損失をしているのです。
ボクシングのように手数の多さが勝利の秘訣では投資はない
NISAで失敗する人の特徴=安定ばかりを選ぶ人
リスクヘッジ=安定ばかりを選んでいると利益は少ししかでません。
むしろ、利益が出るかもわかりません。
投資や資産運用をする目的は何か?
リスクをいかに許容して行動に移せるかなのです。
稼げる投資家になるにはリスクを許容するメンタルが必須
一つのカゴに卵を盛っても良い
稼げる投資家、成功する資産運用には共通してリスクを許容できるかどうかです。
リスクを許容するイメージを間違えないように、念の為伝えておくと、
『卵は一つのカゴに盛るな』という昔から言われる言葉です。
一つのカゴに盛れば万が一、落とした時全ての卵が割れてしまうから分けて運びましょうというリスク分散・リスクヘッジを促す意味があります。
しかし、リスクを恐れて卵をたくさんのカゴに分けて運び、卵を運び終わる頃には卵は痛んでいるかもしれません。
そもそも、落として割れないようにクッションを下に敷いておけば一つのカゴに卵を盛ってもいいのではないでしょうか?
それでも卵を分けて運びたいという方は、資産運用や投資で稼ぐというのは難しい、不向きだと言えます。
資産運用を成功させるのもリスクを許容するメンタルが必須
レバレッジをかける=悪・リスク
というならば、そもそも少ない資産で運用をして短期間で結果を求めてはいけないのです。
私たちが思う長期の概念は超え、自分の子供や孫の世代で資産が完成する、この感覚でなければならないのです。
今の私たちが置かれている環境は、まず間近に迫った支出への準備です。
レバレッジもかけて、リスクもある程度許容しなければ、まともに余生を過ごすことすらできない時代なのです。