ポジポジ病になるより心配するべき『お金』の習慣と対策方法

ポジポジ病になるより心配するべき『お金』の習慣と対策方法

ポジポジ病になるより心配するべき『お金』の習慣と対策方法

FXの世界にはユニークな投資心理や現象を表現する言葉が出てきます。

例えば、コツコツドカンも今日お話しするポジポジ病のように、FXの世界に足を踏み入れた人たちが苦しむ現象です。

ちなみにコツコツドカンは、少しずつ利益を得た後、1度の取引で大きな損失を出してしまい今までの利益を失ってしまうことです。

原因は損切りのスキルが大きく関わり、利益は1000円でも嬉しいと思う反面、1000円の損はどこかで反転してプラスに転じるだろうと根拠のない相場観で損を大きくしてしまうことで起こります。

今回お話しするポジポジ病もFXを含め投資や資産運用する方にはぜひ知ってもらいたい、情報資産だと思いますので、最後までお付き合いください。

ポジポジ病とは?

ポジポジ病とは、エントリー根拠がないにもかかわらずポジションを次々と保有してしまう心理状態のことを言います。

投資や資産運用をしないとお金が増えないという反面、投資に慣れて収益を上げ始めると投資の感覚であることに気づきます。

それは、エントリーしたり、保有するまでのプロセスが最も重要で、決してポジションを持つことだけが投資ではないということです。

簡単に言えば、基本は上がるか下がるか、という確率50%の投資を私たちはしています。

その中で、

『いかに50%の利益が出る確率を100%に近い相場でエントリーするか』が重要

そしてそれと同じくらい重要なのが決済のタイミングです。

実際ほとんどの人は相場と逆行するよりも、一時的には自分の予想通りの相場展開になった場合の方が早すぎる決済をしやすく、利確が遅すぎて利益が全部消えて損失・マイナスになることで含み損を抱えます。

ポジポジ病は必ず経験する

ポジポジ病というのは、どこかのタイミングで必ず投資や資産運用をすれば起こります。

利益が出るかもしれないチャンスを逃さないためにエントリーをしていく、ナンピンを入れるなどポジションを増やす理由は多くあります。

投資で一旦利益を出すと、投資をしていないことが勿体無く感じるのです。

特に、ビギナーズラックでうまく利益が出た方ほどポジポジ病になりやすく、ポジポジ病になって損切りが上手にできない状態で全ての利益を溶かしてしまいFXを引退するというのはよくあることです。

しかし、FXも投資も資産運用もポジポジ病になってからがスタートだとも言えます。

ポジポジ病はケガに似ている

スポーツ選手がトレーニングや練習量を増やす、もっと良い成績やタイムが出せるとオーバーワークしてしまうことにポジポジ病はよく似ています。

休息させる=ポジションを持たない

ことが実は非常に重要なのです。

冷静に今の自分のコンディションを調整し、分析をする。

実際に利確後、どれくらい自分の判断と相場に乖離があったのか、というのはポジションを持ち続けながら分析をするのは想像以上に難しいのです。

休息というポジションを持たない時間や、軽い練習メニュー(=相場の観察)でコンディションという絶好の投資のタイミングを見計らうことが重要です。

このスポーツのようなルーティンは非常に地味で、ポジションを持っていれば利益が出ていたのに・・・などと悔やむことも焦る必要もありません。

そのような悔やむ気持ちや焦りを抑えたことで、ポジポジ病にならずに済んでいるということを忘れてはいけません。

が。

筆者の私も含め、頭ではわかっているのについついポジションを持ってしまう時もあります。

その時は、反省し利益が出ても損が出ても早く決済をして、元のポジションに戻すことが最優先だと言えます。

【一番重要】ポジポジ病を怖がらず早めになるべき理由

ポジポジ病は投資をする人しかならない

ここであえて言うならば、

ポジポジ病には怖がらずなってしまった方がいい

という考え方もです。

理由は簡単で治すよりも前に、日本の大勢の方は投資や資産運用すらしていないのです。

投資や資産運用すらしていないのに『機会損失』を考えて投資をしないということが一番『機会損失』だと言えるためです。

日本はリスクを嫌い投機的なものを悪のように考える傾向があります。

▷▷『まだ続ける?』『まだ信じる?』間違った金融リテラシー

逆にアメリカは、現金で持っていても増えないのになぜ現金で持っておくのか?という考えなのです。

その結果が、今のアメリカと日本の家計の金融資産の残高に顕著に現れています。

1995年の日本とアメリカの家計金融資産の残高を1として、2015 年に資産が何倍になったかというと日本は 1.47 倍、アメリカは 3.11 倍です。

▷▷なぜ日本人はビットコイン・仮想通貨を買わないのか

さらにその流入する資産の少なさは経済成長を止める一つの原因となっているのです。

このサイトでは何度もお伝えしますが、少し前まで郵便貯金で定期預金の金利が7.5%ほどあったため、郵便局に預金・貯金するだけで、定年まで働いて、貯金をし税金を納めていれば金利と年金で一生を終わらすことができました。

しかし、今の現実は100万円預けて1年で100円ほどしか増えない時代なのです。

▷▷貯金をしている意味はないと言われる理由

▷▷まだ定期預金はやるべきなのか?活用方法・メリットはある?

ポジポジ病を恐れる以上に危険な状態であることに気づく必要があります

ポジポジ病を恐れるとタジタジ病になる

ポジポジ病が悪ではない、皆が通る成長痛のようなものだとすれば、ポジポジ病を矯正し治そうとすればタジタジ病の状態になります。

タジタジ病はトレードに対して慎重になりすぎることで、エントリーを出来ずに投資の機会を逃してしまう状態です。

チャンスかどうかを見極めるのに、自分の判断が信じられなくなるという投資の心配性・不安症状態と言えばわかりやすいかもしれません。

ポジポジ病の真逆がタジタジ病なのですが、人間の心理状態は常に変化します。

そのためトレード記録を書いたりデータで残して最近エントリーの数と利益が比例していない、逆にエントリーの数が減ったと客観的に確認できるツールを作成しリバランスをするのが一般的です。

ポジポジ病もタジタジ病も治さない投資方法

ポジポジ病がどうしても治らない、克服できないという方はそもそも諦めて超短期のデイトレードやスキャルピングをメインにしてしまえば良いとも言えます。

もちろんデイトレードやスキャルピングも投資ルールや運用ルールを厳守するという条件をつけます。

つまり、かならずエントリーし保有してから24時間以内にポジションを決済しないといけないと考えればポジポジ病でもポジションは常に整理された状態になります。

逆にタジタジ病が治らないならば長期投資で集中投資に向いていると自負すればいいのではないでしょうか?

どちらにもメリットはありますし、デメリットもあります。

基本的にはポジポジ病もタジタジ病もその投資やエントリーの癖が利益に繋がれば問題ない

ポジポジ病とタジタジ病で一番やってはいけないこと

ポジポジ病とタジタジ病一番やってはいけないことは諦めること・投資やFXをやめてしまうことです。

失敗やミスジャッジ・ミストレードは必ず生まれます。

勝率100%の投資家はいません。

逆に言えば、また損をした・また逆方向へトレンドが開いたと考えるのは自分自信の投資スキルに自信を持ちすぎていると言えます。

他の記事と重複してしまいますが、投資は大数の法則が成立します。

だからこそ、基本は勝率50%の世界に身を置くと考えればポジポジ病とタジタジ病も重症化しにくいと言えます。

大数の法則とは?

コインの裏表で表の確率は50%ですが、次も表で次も表という確率は最終的に90%以上の確率で裏になる状態が生まれます。

これを例えば1000回コインを投げ続けると、表と裏の出る確率は50%に戻ってくるという理論です。

つまり回数を重ねると勝率は上がりますが、連続して思い通りになる確率は理論上は不可能だということです。

ポジポジ病とタジタジ病で損が大きくなる原因

ポジポジ病とタジタジ病はリバランスが大事だということを前提に、変えてはいけない・揺るがしてはいけないこともあります。

それはFXで言えばLot数です。

1回に運用する金額をエントリーごとに変えてしまうと、大数の法則が現れても相殺できないエントリーが増えるのです。

下記は同じ条件で同じLot数で同じ利確条件の場合

  1. +1000円
  2. −1000円
  3. −1000円
  4. +1000円

であれば大数の法則が働き、損失は発生しません。

  • +1000円
  • −1000円
  • −2000円
  • +1000円

となると、−1000円になってしまいます。

エントリーするLot数が変動すると同じpipsで利確・損切りしても金額は大きくなるため、損が相殺できなくなります。

そのため、投資ルールの一部を変えながら投資するのはリスクが高まります。

特に上記の運用実績だと最初の利益が消えてしまい、1回目の利益も取り返すためにLot数を増やすという『欲』主導のエントリーになるため、文字で読むと「そんなエントリー、私しない」と思っても、いざ自分がそのタイミングになると多くの方は欲主導のエントリーを安易にしてしまうのです。

プロスペクト理論を知ればFXや投資の勝率は上がる

プロスペクト理論をみなさんにも例題を解いてみてください

以下の二つの選択肢どちらを選びますか?

A: 1000万円が無条件でもらえる
B: コインを投げ、表が出たら2000万円がもらえるが、裏であったらもらえない。

 

あなたは1000万円の借金があります。そのとき、以下の二つの選択肢がどちらを選びますか?
A: 無条件で借金500万円が減る
B:コインを投げ、表が出たら借金が全額免除されるが、裏が出たら借金はそのままである。

きっとみなさんは1個目の質問ではAで、2個目の質問はBを選んでいませんか?

簡単に言えばこの解答がプロスペクト理論です。

投資の心理状態で言えば、

  • 自分に少しでも利益が出ている状態であれば、早く利益確定しようとする。
  • 少しでも損失があると、なかなか『損切り』ができない

つまり人間は自分の直感での損切りがしにくく、ルールを作らないと正しい損切りはできない心理状態になるということです。

プロスペクト理論とは

行動経済学最大の成果とも言われるもので、2002年にはダニエル・カーネマンがノーベル経済学賞を受賞した理論です。

  • 人は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先する。
  • 逆に損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向がある。

という理論です。

元々は行動心理学ですがFXでなどの投資で非常に当てはまることが多いため、『投資とプロスペクト理論』は密接していると考えられています。

一流の投資家・儲ける投資家・トレーダーの投資手法

圧倒的な利益を出すヘッジファンドの投資家や個人投資家・トレーダーはFXだけでなく全てのおいて、手数(エントリー数・ポジション保有数)が少ない傾向にあります。

その理由は、自分の投資ルールを厳守し確信がないとエントリーもポジションも持たないためです。

投資をする≠ポジションを持つこと

だとわかっているのです。

むしろ、投資は忍耐で待つことだと考える投資家が多いのです。

無駄なポジションを持てば、大数の法則上、損をする確率を上げてしまうことに繋がります。

かといって、タジタジ病のように自分が確信する相場では1秒たりとも無駄にさせない決断力と行動力があります。

このような圧倒的な利益を出すヘッジファンドの投資家や個人投資家・トレーダーは待つという忍耐力と、自分の投資ルールだけを信じて、無駄な情報や雑念はないからこそ利益を取り続け『損小利大』を実現できるのです。

▷▷『集中投資』が分散投資より向いている人が多い理由

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