貯金をしている意味はないと言われる理由

貯金をしている意味はないと言われる理由
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貯金をしている意味はないと言われる理由

意味のない貯金とは?

金融リテラシーという言葉が学校教育や国が危機感を感じ始め、急激に浸透する中、『貯金』の意味はあるのか?

という根本的な疑問と、いくらあれば貯金はいいのかという、漠然とした疑問が湧いてくるはずです。

その中で、

『意味のある貯金』とはなにか?

『意味のない貯金』とはなにか?

『意味のない貯金』をしている場合、何をするべきなのか

その点において解説をしていこうと思います。

実は知らない『貯金』と『貯蓄』

みなさんは悩んでいるのは「貯金」がないこと・貯まらないことですか?

それとも、

貯蓄ができないことでしょうか?

そもそも、貯金と貯蓄は同じだと思っている方が多いですが、貯蓄には投資や生命保険なども含まれています。

みなさんの銀行や金融機関の残高は貯金という意味になります。

資産形成・資産運用を含むのは貯蓄、私たちはまず、貯金から貯蓄へ変えていくことが急務だと言えます

貯金をしている意味はないと言われる理由

貯金が大好きな人が多い日本

日本人は貯金が大好きです。

残高を気にしてリスクを必要以上に気にします。

「貯金がたくさんあれば、幸せになれる」そんな漠然とした理由で貯金をしている方も多いはずです。

それは親がお年玉やお小遣いを渡した時に『無駄使いはするな』と同じ数だけ『貯金をしておきなさい』と言っているからです。

しかし、それはあくまでも子供に対して大人が言うことであり、成人し大人になれば『貯金より投資をしなさい』と言える親が少ないことに原因があります。

貯金をしている意味はないと言われる理由

貯金をする意味がないと言われる理由はいくつかあります。

そもそも、ゴールや目標設定がないため貯金から次のステップに移ることができないという点

あとは直近で必要とされる現金ではないお金を貯金によって貯めようとしている点です。

さらに経営者や金融リテラシーが非常に高い方々が言うのは

『貯金では人生は豊かにならないし、幸せにはなれない』から無意味であり、貯金で得られるのは『残高』であり、スキルや経験は中長期で上がる・増えるということがないから、『貯金は無意味』だと言われます。

貯金しているお金を全て使うことはできるか?

『貯金癖』がついた日本人は貯金を今日からせずに貯金をやめろと言われても『余銭』を残すでしょう。

つまり、貯金に依存してしまっており、貯金がなくては不安になってしまうのです。

みなさんは貯金を『生活を豊かにするため』『幸せになるため』にしているのではなく『依存している』だけだといえるのです。

日本人は貯金 依存症である理由

意味のない貯金はやめるほうが幸せで生活は豊かになる

お金はなぜ必要なのか=お金は『生活を豊かにするため』『幸せになるため』

にも関わらず相続額の平均値は3172万円(中央値は862万円)。

そして現金・預貯金が77.3%を占めています。つまり、

『生活を豊かにするため』『幸せになるため』のお金を、使うことなく亡くなるということです。

これは息子や娘に遺してあげることが『幸せ』というならば一部が満たされるかもしれませんが、お金は死んだら使えないという『貯金 依存』から抜け出せないで一生を終わらせている方が多いともいえるのです。

お金の使い方を知らないから貯金をする

お金の使い方を学び『意味のない貯金』はやめる

仮に、「自分はお金を余すことなく使える」そう思いながら記事を読んでくださっている方は、その貯金というお金の使い道が『欲』を満たすことではないでしょうか?

クルマを買う・家を買う・服を買う

これでお金が生み出せないから、お金は貯まらないのです。

つまり上手にお金が使えない人は『貯金をしても無駄』ということになってしまうのです。

お金持ち・資産家・投資家がする貯金以外の『お金の使い方』

貯金という無駄なリスクを背負う理由はない

例えば、パソコンが欲しいとすれば、ローンをしてでも経済力のあるお金持ちや資産家は即購入します。

理由はなぜかと言うと、

『貯金している時間』が勿体無いと考えるからです。

利子というお金の使い方で『時間』を買うことができるからです。

不動産投資をしている方も自己資金を貯めて不動産を購入するというのは、滅多にありません。

基本的には現金があったとしてもお金は使わず『お金を借りて』不動産を購入します。

その理由は、やはり貯金という時間に相対性のある仕組みが無駄だと考え、お金で解決しているのです。

貯金と節約の関係性

『意味のない貯金・節約』はやめる

もっと身近な貯金と併せてしてしまいがちなのは『節約』です。

『生活水準や豊かな生活をしたい』のと『節約』は対極にあるものです。

さらに、

節約生活を続けて『幸せ』や『チャンス』という機会損失をさせ『どれだけ貯金ができるのか』

➡︎費用対効果が非常に悪い

そう考えられる方は少なくとも貯金はしないはずです。

では、節約癖と貯金癖がついている方はどうすればいいのでしょうか?

それは、貯金と節約の理由を明確にし、期間を定めることです。

今の『貯金額+100万円で資産運用や投資を始める』など目標・ゴールを決めて貯金と節約をするならばその時間は少し先の将来への投資となります。

円安・インフレの国の通貨で貯金はリスク

勿体無い貯金の仕方をやめれば資産運用

金融リテラシーがある方が貯金をしないというのは『円』ではしないという判断をしているだけの場合もあります。

円安の意味をわかっていれば、そもそも貯金して貯めているものの価値は下がっていることになるからです。

さらに、インフレは(ハイパーインフレ)、スタグフレーションが発生する場合、日本円での貯金は資産を目減りさせるというリスクでしかないのです。

せめて貯金をするなら、外国の法定通貨(外貨)で分散させる。(=外貨預金)

それだけでも、資産運用といえるのです。

貯金を効率よくするための方法

ここまでお付き合いしてくださった方の中で、今現在『必要な資金がある』方もいると思います。

そんな方は効率よく貯金をする方法を模索しているでしょう。

そんな場合はまず

『必要な資金を貯める』ために資産運用・投資をして、貯金をする

この仕組みに頭を変換させる必要があります。

貯金を中心に考えると、

貯金をしてまず『必要な資金を貯める』、その後に残ったお金で資産運用を考える

ことになってしまいます。

順番が逆なのです。

貯金を頑張るためにできること

『意味のない貯金』はコツさえ捕まえば早い

この貯金をしてまず『必要な資金を貯める』、その後に残ったお金で資産運用を考える、から『必要な資金を貯める』ために資産運用・投資をして、貯金をするということに思考が切り替われば、頑張るべきこと、やるべきことが見えてきます。

貯金をするために資産運用をするには?

から始めてみるとのがおすすめです。

単純に貯金と同じように毎月していくならば、『つみたてNISA』を活用して、慣れてくれば個別銘柄への運用をしていくという形が理想だと言えます。


あの手この手で投資ベースの貯金をするコツ

ビットコインを投資せず貯金する

例えば、投資信託やETFを活用してNISAやつみたてNISAをしていく、と決めた場合、分散投資でFXや仮想通貨・暗号資産などにまで手を出しにくいということも資産・資本の問題が起こってくるはずです。

その時に、投資せずに『ビットコイン(BTC)を貯金していく』という選択肢などもあります。

2014年に日本国内で設立された国内の仮想通貨の取引量が1位というシェアを誇る取引所の『bitFlyer Credit Card』はクレジットカードの利用額に応じてビットコインが付与されます。

発行開始から3日で1万件を超える申し込みがあり、非常に注目が集まっています。

ビットコインは今後、価値が上がると判断できる場合は付与されたビットコインを保有し続けるだけで、資産運用の一つになります。

▷▷▷【即発行するべき】ビットコインを貯めるクレカ=『bitFlyer Credit Card』

安心感できる貯金額いくらなのか?まずは『平均貯蓄額』を目指す

『意味のない(多)貯金』はやめる

金融資産保有世帯の割合平均貯蓄額中央値
20代56.80%113万円8万円
30代68.90%327万円70万円
40代64.50%666万円40万円
50代59.00%924万円30万円
60代70.60%1,305万円300万円

出典元:金融広報中央委員会 『家計の金融行動に関する世論調査』より

20代の貯金はいくらあれば安心なのか?

貯金の重要性などは関係なく、20代はまず貯金をしているかしていないかで分かれてきます。

貯金(貯蓄)ができている人が約56%

貯金(貯蓄)ができていない人が約44%

➡︎20代の平均貯金・貯蓄額は113万円です(中央値は8万円)

注)ここでは貯蓄ができていない場合、貯金を含む金融資産の保有ができないため「貯金」と「貯蓄」は20代では同じとしています。

20代で現金や金融資産をまず持てるかどうか、という点で言えば、しっかり給料があるか投資などの資産運用・資産形成を本当に少額からでも運用していれば貯金(資産)を保有することができると言えます。

しかし、だからと言って金融資産や貯金を生み出す前準備である人も多いのが20代だとも言うことができます。

30代の貯金はいくらあれば安心なのか?

30代独身で現金での貯金額は176万円、他の金融資産を含めると300万円を超えてきます。

30代でも約4割は貯蓄・貯金ともにできていない状態です。

しかし、既に30代前半で現金で1000万円を貯金する層が出てくるため、ここで格差は大きくなります。

30代になると新しいライフステージに変わり、結婚や出産などの費用・マイホームの購入等の支出が大きく絡んできます。

まずは、

30代の貯金目標は総資産で、

300万円(平均貯蓄額)+50万円)の350万円を確保すること

30代からは転職やハプニングによって大きな支出や収入が途切れた時のリスク対策で小口現金を集め始めることが重要です。

50万円は2ヶ月分の生活費としていますが、切り詰めれば3ヶ月は生活できる分は『別の口座の普通預金』で預け入れしておくべきでしょう。

お子さんの教育資金の確保にも意識を

支出が重なる時期にさらに教育資金をまとめて確保するのは難しいのは確かです。

しかし、学資保険の優位性が少ない時代であることを踏まえると、多くの支出に紛れて教育資金が確保できなかったという事態にならぬように意識は持っておくことが重要です。

学校公立私立
幼稚園約22万4,000円約52万8,000円
小学校約32万1,000円約159万9,000円
中学校約48万8,000円約140万6,000円
高校生約45万7,000円約97万円
大学国立大学:約81万8,000円約133万6,000円

 

40代の貯金はいくらあれば安心なのか?

40代になると収入は安定する一方、支出が大きくなり1000万円以上の世帯でも貯金が100万円を年間にボーナス前に切ってしまうというギリギリの生活をしているケースも多くあります。

40代は収入もある程度上がるからこそ、資産運用のポートフォリオは一度完成させたい時です。

特に、現金での貯金額よりも総金融資産で1,000万円(不動産・動産除く)あれば安心できると言えます。

40代で『貯金 0』でもまだ間に合う資産運用

『意味のある貯金』を始める(40代で貯蓄・貯金ゼロは35.5%)

まず貯金・貯蓄がゼロの場合、理由を考えて借金や借入による理由である場合はまず、その問題を解決させるのが重要です。

『貯金と節約の関係性』のタイトルでもお話しした通り、支出の調整を行い資産運用をする原資・資本になる『節約』を行い、支出が浮いた分で『つみたてNISA』から始めていけば20年〜30年で十分運用による利益を見込むことができます。

それでも『投資をしたくない』ならしなくても良い

投資や資産運用を積極的にしている方と投資や資産運用をしない方、40代では大きな差が今後もっと大きくなります。

投資や資産運用を20代から始めている方とでは数千万円単位で変わってくることもあります。

しかし、投資や資産運用を40代でそれでもしたくない!と思えるならば『投資や資産運用は一切しない』という選択肢を選んでしまうのも一つの選択肢です。

投資や資産運用を積極的に行う方からすれば現金で銀行に預けるくらいなら、NISAでせめて非課税にするくらいは?と思うかもしれません。

ですが、『投資や資産運用は一切しない』という選択肢を選んでしまえば、あとは支出を減らし生涯現役のワークプランを組むのも一つの貯金をする際の支出調整・収入調整と同じ意味合いになります。

その際はなるべく退職金制度が充実し、再雇用制度がしっかりしている企業かを現職や転職をするならば、確認をしておくことが重要です。