『セイコー』や『シチズン』を笑う営業マンは一流にはなれない
『売れる営業マンは高級腕時計をしている』という自己啓発本や、雑誌をよく目にします。
そして、「売れる営業マンが身につける時計」などというランキングも毎月のように目にします。
そんな中、少し売れていると思われる営業マンから、ある質問がありました。
セイコーやシチズンをしている営業マンにはなりたくない
セイコーやシチズンなど国内の腕時計ブランドを身に付けたくないから、お金を稼ぎたいという話でした。
この質問の全てが、『一流にはなれない』要素を含んでいるとお話しました。
シンプルな腕時計に魅力を感じない?
ここで注意しなければならないのは、セイコーやシチズンは確かに低単価なラインもありますが、驚くほど高価で緻密に計算された腕時計があります。
日本製というブランドやプライドにかけて商品を生み出しています。
そのため、パテックフィリップのシンプルさが好きなのか、その前にパテックフィリップだから好きなのか。
という部分になるのです。
逆に海外の人々は、精密な腕時計、正しい腕時計を買うならばセイコーやシチズンだと、お土産に買って帰る旅行者も多いのです。
ある意味、身近にありすぎて価値を感じにくいというのも確かでしょう。
一流が身につける腕時計
私は今まで多くの腕時計を集めてビジネスの世界を生きてきました。
お金持ちが高級車に乗らない理由という記事でもお話しましたが、『本当の』お金持ちが気にしないこと『本当のお金持ち』と言われる人たちは人目を気にしないことが、『普通』のお金持ちの差だと言えます。
社会的な地位やマウントなどせずとも一生暮らせていくだけのお金を持っているため、他人より自分の快適性を優先します。
もちろん、それと同じ思考で、スーツである必要性も考えれています。
『キチン』としていると思われる必要がなくなったのも、この今の億万長者時代の特徴です。
つまりキチンとしているかどうかは、他人が判断することであって、通帳や口座の残高で勝負すれば勝てる。
影響力があるという人からすれば、他人にお伺いを立てる必要すら問われるのです。
そのため、すれ違う2度会うことのない人へ見栄を張り高級車をハイヤーにする必要はないと考えるのです。
その中で過去の記事でもお伝えしましたが、世界の最前線で戦う一流のビジネスマンの腕には、made in japanのセイコーやシチズンを身につけている人が非常に多かったのです。
一流のビジネスマンや営業マンが身につけている時計は、皆さんが想像している以上にミニマムでシンプルです。
日本製『made in japan』を選ぶ人々
ウォーレンバフェットがキャデラックに乗り、アメリカ大統領がクロスのボールペンを使うように日本の要人であるVIPは非常に日本製『made in japan』にこだわりがあります。
日本製『made in japan』と富裕層の思考
生まれ育った国をリスペクトする気持ちや思考が年収が高いほど高くなる傾向があります。
もちろん、背景には自分の名誉や地位を築くことにもつながるのかもしれません。
しかし、日本製『made in japan』を選ぶだけでできることがたくさんあります。
腕時計は時計以上の存在なのか?
確かに、質問通り私は時計が好きでコレクションをしている時期がありました。
しかし、そのコレクションがただの『見栄と過去の栄光』だと感じ始め今ではほとんど時計すらしていない生活をしています。
過去に持った時計などに興味があるというメッセージなどもいただいていますが、機会があればお話しようと思います。
時計のために仕事を頑張るならば良い
自分自身が高級なゼンマイ時計『高級腕時計』を愛しているのであれば、好きなだけ稼いで好きなだけ高い時計をすれば良いと思います。
しかし。
しかしです。
高級腕時計の全てがスイスで生まれるわけでは、ありません。
そして、セイコーやシチズンの時計をしている営業マンにはなりたくない。ということを腕時計が好きであれば言わない言葉なのです。
更に、月収100万円超えたらご褒美を買うんだ!というのであれば時計も喜んで縁を運んでくるでしょう。
『損ばかり』の発言に繋がる高級腕時計
質問した彼は、ロレックスやウブロが欲しいという話だったのですが、そもそも世界最高峰の時計を作ることができる日本の時計の魅力を知らずにロレックスやウブロをして何がわかるのか。
そして、セイコーやシチズンをしている彼よりも年収もビジネススキルもポテンシャルも全て優っている人の前で、そんな話ができるのであろうか。
彼は『高級腕時計』のせいで損をしました。
高級腕時計は身につけると良いことがあるのではありません。
高級腕時計を身につけて、高級である理由を理解しなければ偽物をしていても変わりません。
時計の好みを押しつけるのは、できない営業マンの特徴
セイコーやシチズンが仮に好みでなくとも、身につけている人を含めて罵るのは一流でもなければ、『粋』でもありません。
この質問は、誰かを『敵』にして、悪口を言っただけにしか印象が残らないのです。
そして、少なくとも、『できる営業マン』はブランドバリューだけでモノを見ることはしません。
クルマを買いにいって、SUVを見に来たのに、スポーツカーばかり勧めてくる営業マンと変わりません。
押し付け、相手の心も空気も全てを読めていません。