オリックスに投資する理由は配当・株主優待だけでない
更新・追記情報:
2025年度よりオリックスは株主優待の廃止が発表されています。尚、長期保有の株主は別途待遇が変わるようです。
年2回の株主優待のおすすめ銘柄=オリックス
株主優待というのは『おまけ』と考える方もいればインカムゲインの一つと考える方もいます。
配布する企業側のオリックスは年間30億円規模の支出が株主優待として拠出されています。
投資家の方には株主優待を毎月何かしら受け取るようなポートフォリオを組む方もいます。
オリックスは年2回の株主優待があり、3月と9月で提供される優待の内容が異なるのも特徴です。
オリックスの株主優待の詳細
3月期の株主優待では『ふるさと優待』というオリックスの取引先が扱う商品を厳選したカタログから1品選ぶことができます。
9月度は株式カードでの株主優待があり、オリックスグループの提供するサービスを割引して受けることができます。
長期の株式投資候補にオリックス
長期の株主に待遇の良い会社
オリックスは3年以上株式を保有する株主においては、3月末分の『ふるさと優待』がBコースからAコースになり、よりよい品が選べるという長期投資を目的とした株主に優遇措置があります。
オリックスの何がすごい?
オリックスは設立翌年以降連続黒字で2021年で56年連続です。
信用格付けA格以上を死守し、多角化した事業にも関わらず一つ一つの事業は独立・成長していることに特徴があります。
前述通り、株主やステークホルダーへの配慮も高いと言えます。
オリックスへの投資は株式優待目的?
儲かる銘柄としても注目の企業
オリックスといえば、レンタカーと考える方や生命保険をイメージするかもしれません。
オリックス自体は非常に多くの事業を抱え、金融・不動産・エネルギー関連など分散された事業展開により昨今のさまざまな外部要因を生き抜いている企業です。
国内には1600を超える拠点を構え、海外でも31カ国で500を超える拠点を持っています。
オリックスのポートフォリオを見ると株主になりたくなる
オリックスはバランスの良い
ちなみに筆者の私も最後の章で自身がオリックスの株主として投資した経験談を書いているのですが、投資家がポートフォリオを重要視するように企業でもなるべく整ったポートフォリオである方が成長は中長期的に期待できると言えます。
その点、オリックスは10の大きな事業にカテゴリー分けし、比較的整った利益と資産を保有しています。
つまり、独立して多くの事業が成立し、会計目的で赤字事業を抱えて相殺させるというような経営戦力をしていないことがわかります。
『オリックスへ株式投資』の配当金
オリックスは配当金も比較的高く、約18万円ほどで最少単元が購入できるという点も少資本の個人投資家にもありがたい部分だと言えます。
配当利回りは4%半ばですが、オリックスという安定成長株で株主優待と配当だけでも十分投資メリットはあります
オリックス(8591)の過去14期の配当の推移 | ||||
期 | 年間配当額 | 期 | 年間配当額 | |
2009/3 | 7円 | 2016/3 | 45.75円 | |
2010/3 | 7.5円 | 2017/3 | 52.25円 | |
2011/3 | 8円 | 2018/3 | 66円 | |
2012/3 | 9円 | 2019/3 | 76円 | |
2013/3 | 13円 | 2020/3 | 76円 | |
2014/3 | 23円 | 2021/3 | 78円 | |
2015/3 | 36円 | 2022/3 | 85円 |
オリックスは今が『安い』=買い場として注目
どうしても昨今の感染症などはオリックスの株価にも影響をしています。
業績は決して悪くないはありませんし、長期的に過去の株価を見ても成長がしっかり見て取れる企業だと言えます。
多くの株式投資の雑誌でも掲載されていましたが、オリックスの利益率(営業利益率)は上場企業の中でも高めであり高い時には15%ほどの営業利益を確保する企業でした。
活発な事業の多角化をしているオリックスですが、キャッシュフローも大きなM&Aを行なっていながらも、問題点が少ないため、割安と判断する投資家も多いと言えます。
出典元:オリックス公式ホームページ(https://www.orix.co.jp/)
まだ成長の余白があるオリックスの予想
(実は)オリックスは業界トップ、1位の資産力
オリックスは非常に金融業界に力を入れており、地銀の再編等に絡めるだけの大株主にもなっています。
ちなみにオリックス自体が経営する金融サービスとしては前述のオリックス生命やオリックス銀行があり、その中でもオリックス銀行のカードローンなど、クレジットサービスも有力事業です。
元々がリースなどに強いオリックスは現時点で既にリースなどのファイナンスカンパニーとしては業界1位の総資産を抱えています。
オリックスは静かにM&Aによる多角化経営を進めており、平成のブランドマンション『ライオンズマンスション』を経営する大京を完全小会社化しています。
出典元:オリックス公式ホームページ(https://www.orix.co.jp/)
オリックスのESG/SDGsや関連の情報
オリックスは、下記のESGインデックスの構成銘柄に組み入れられているということもあり、SDGsやESG関連で足を将来的に引っ張るというリスクは少ないと考えることができます。
- MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数
- MSCI日本株女性活躍指数(WIN)
- S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数
- FTSE Blossom Japan Sector Relative Index
ESGとSDGsの違い
ここでSDGsは聞いたことがあるがESGと同じものなのか、違いを説明することができない方も多いと思います。
その理由として言えるのはSDGsは各国政府、企業、個人を対象とした取り組みであり、ESGは企業が取り向くべきミッションです。
つまり、ESGへの取り組みはSDGsのゴールやターゲットは共通点が多いため、投資をする際に『ESG投資』に注目が集まると、SDGsにも貢献できることになります。
名称 | 意味 | 主な対象 |
---|---|---|
ESG | 企業が取り組むべき課題 | 企業や投資家 |
SDGs | 国連の持続的な開発目標 | 各国政府、企業、個人 |
【筆者の投資経験談】オリックスの株を2011年から保有
筆者の私は当時FXでのキャピタルゲインの獲得が軌道に乗り、インカムゲインや配当収益を得られる企業を探し、中長期目線でオリックスを選んでいました。
300株を保有しました。
当時まだオリックスはオリックス生命の経営を行う前で、2014年ごろハートフォード生命株式会社をM&Aし、筆者の本業である保険業へ参入することがわかり買い増しを700株行いました。
2020年1月まで1000株を保有し、その後新型の感染症懸念で株式投資でのポートフォリオをリスクヘッジしました。
オリックスは800株を売却しました。
キャピタルゲインもある程度確保でき、インカムゲインが運用率の底上げしたため非常に意味のある投資先となりました。