『Dapps』とは【活用と今後の期待とイーサリアム】

『Dapps』の活用と今後の期待【活用と今後の期待とイーサリアム】

Dappsとは?

Dappsは、Decentralized Applicationsの略で、読み方はダップスと呼称されています。

Dappsは分散型アプリケーションと日本語では解釈され、ブロックチェーンの特性を活かして、ユーザーデータ(個人情報や顧客データ)を企業が管理するのではなく、必要に応じて引き込むことで、情報漏洩などのリスクヘッジに役立てることができます。

既存のアプリと『Dapps』の違いとは?

既存のiPhoneなどのスマホで毎日用いるアプリは常に稼働しておくことを目的に作られていません。

そのため、データを管理する際そもそも稼働時間に制限が実質あるためユーザーや管理する会社が必要だと思うデータを管理しきれない(=現実的に難しい)とされていました。

しかし、昨今のブロックチェーン技術やスマートコントラクトと可能性により、できないとされていたアプリの限界や可能性を広げることができます。

既存のアプリと『Dapps』の違い=非中央集権的な運営

既存のアプリでは企業やエンジニアなどがアプリの管理を行います。

これは管理者=中央集権的な運営であり、どのような運営や管理をしているかは企業やエンジニアのレポートや報告でしか情報を得ることができません。

一方『Dapps』は一般的にオープンソースであり、誰でもプログラムを閲覧・利用することができます。

Dappsのスマートコントラクト=DAO(自律分散型組織)

dappsはスマートコントラクトを応用する自律分散型組織であるDAO(Distributed Autonomous Organization)の一つです。

これは今後普及すれば社会や経済に大きな変化を与えるとし、投資家は非常に注目をしています。

DAO(自律分散型組織)が実現させる『自律分散型企業DAC』

既存の株式会社や合同会社などのビジネスは経営者や事業主がいて従業員・労働者がいます。

経営者という中央集権的な組織はあらゆる部分で、「信じるか信じないか」という信頼関係のみで繋がっている部分があります。

逆に、経営者や事業主がおらず従業員・労働者がいないでも会社として成立するもの自律分散型企業DAC(Distributed Autonomous Corporation)と言います。

このDAOが浸透し自律分散型企業DACを社会に浸透させると、dappsをはじめスマートコントラクトにより、経理業務や定例報告といった単純労働がなくなることにもなります。

『Dapps』≒イーサリアムのブロックチェーン

Dappsはイーサリアムのブロックチェーン上で開発されることが多いのにも理由があります。

Dappsは、イーサリアムのブロックチェーン・スマートコントラクトを利用して、開発や応用が進められています。

イーサリアムのブロックチェーンやスマートコントラクトはそもそも、イーサリアムのビジョンとして『Dappの開発を容易化』が含まれており、Dappsを開発する場合に便利なツールをイーサリアムは多く共有化しています。

つまりDappsを開発するインフラが整っていないブロックチェーンよりも整っているものを選びたいと言う根底があります。

『Dapps=イーサリアム』=イーサリアム(ETH)の流用性向上

Dappsを利用するための手数料を支払う必要があります。

イーサリアム基盤のDappsならば、手数料(ガス代)を支払うためにイーサリアム(ETH)が必要です。

そのほかのDappsを利用するための手数料も現金ではなく、仮想通貨・暗号資産が必要になります。

つまりイーサリアム基盤のDappsが増えれば増えるほど、イーサリアムの流用性は上がるということになります。

イーサリアム以外の『Dapps』

イーサリアム以外にもDappsの開発基盤として注目を集めるブロックチェーンは多く存在しています。

もちろん、アルトコインの中で流通量が多いイーサリアムが、Dapps開発の基盤になるケースが多いのも事実です。

Dappsの基盤としても注目を集めるブロックチェーン=ネム(NEM)=Symbol(シンボル)

イーサリアム以外でDappsの基盤としても注目されているネム(NEM)は先発の仮想通貨であるビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)に引けを取らないとも言われています。

特に、ネム(NEM)は多くのブロックチェーン同様に個人向けにブロックチェーンを開発してきましたが、法人向けのブロックチェーンを構築しようとアイディアが出されていました。(=この構想をシンボル(Symbol)と呼びます)

イーサリアムを超えるブロックチェーンを世に出すためにはどこか差別化と特化意識があったと考えられ、Dappsを活用していく法人や企業には十分比較対象になる存在だと言えます。

参考記事:『ネム(NEM/XEM)』の期待値・優位性・将来性を解説

Dappsにネム(NEM)を選ぶ理由=トップレベルのセキュリティ

ネム(NEM/XEM)は数千を超える仮想通貨でトップレベルのセキュリティを保有システムを実装しています。

ネムは『Eigen Trust++』というセキュリティの仕組みをさらにカスタムアップし実装・採用しており、仮にネムをハッキングしようとしても、システムによりファイルタリングし排除することが可能です。

そのため、投資家の危惧するハッキングへの不安を消枠できているアルトコインと言えます。

企業はこのセキュリティレベルを担保として評価しているため、プロジェクトの参加企業がインフラ関係なども多いため成長性・期待値が高いと評価できます。

中国ではサイバーセキュリティ関連会社は、仮想通貨・暗号資産としての安全性を高く評価しています。

Dappsの基盤としても注目を集めるブロックチェーン=「ビットコインキャッシュ」

2017年8月、ビットコイン初のハードフォークで誕生したアルトコインであるビットコインキャッシュは、ビットコインでのスケーラビリティ問題を解決するため段階を踏んで、ブロックサイズを現在の32MBにまで拡大させ取引手数料の急騰を回避しました。

2018 年 5 月にビットコインキャッシュは、ブロックサイズの拡大とスマートコントラクトの実装を行うためにハードフォークを実施しました。

Github上にDappsは公開され、今後どのようにDappsにおける優位性を打ち出してくるか投資家は期待をしています。

補足:ビットコインキャッシュ( BCH )とは

ビットコインキャッシュ( BCH )とは 2017 年 8 月にビットコインからハードフォークして誕生した暗号資産(仮想通貨)です。

ビットコインの需要が増え続け送金速度が遅延することで手数料やコストパフォーマンスに課題がありました。(スケーラビリティ問題)

その2017 年当時、スケーラビリティ問題を打開し利便性を向上させるために生まれたのがビットコインキャッシュ(BCH)です。

参考記事:ビットコインキャッシュ(BCH)の特徴

『Dapps』の活用と今後の期待=『DeFi』

Dappsはユーザーや利用者がDeFi(分散型金融)へのサービスにも関係してくるため、DappsとDeFiは切っても切り離せない相互関係になってくると言えます。

『DeFi=イーサリアムの世界』とも言え、イーサリアムはプラットフォームに対して、あくまでもDeFiはこのプラットフォームを用いて行う金融サービスのことだとも言えます。

つまりイーサリアムの流用性でも、DeFiの浸透でも、Dappsという分散型アプリケーションは必須だと言えます。

補足:DeFiとは何か

DeFi(Decentralized Finance)は経済紙やネットの言葉を用いると『中央管理者を必要としない分散型金融』のことです。

ここでの中央管理者というのは中央銀行や政府機関をイメージしてもらうと、銀行を必要としないで銀行が行っているサービスが受けられるということです。

中央銀行や政府機関はDeFiの反対語でCeFi(=Centralized Finance)の略です。

CiFiが分散型金融に対して『中央集権金融』を表します。

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