【実は知らない】OpenSeaも可能になる、『NFT』はクレジットカードで買う方法
『NFTの進化が止まらない』と言えるできごとと言えるのが、世界最大のNFTマーケットの『OpenSea』がクレジットカード決済を可能にすると発表したことから始まります。
NFTはそもそも、シームレス・ボーダーレスに誰でも(社会的地位など)NFTというコンテンツでアートなどを購入できるということが特徴の一つでもありました。
アートディーラーのように売買利益によるキャピタルゲインを生み出すことも簡単にでき、あらゆる業界がNFTに注視していました。
その中で、一つの課題が『仮想通貨・暗号資産』と切り離せない相互運用のような仕組みがありました。
特に『OpenSea』のほとんどがイーサリアム(ETH)での決済であり、イーサリアムのスマートコントラクトありきでNFTの軸が保たれているとも言えたためです。
しかし、NFTが欲しいから仮想通貨・暗号資産を保有するという一連の流れが今回のクレカ決済導入で変化する可能性が出てきました。
補足:そもそもOpenSeaとは?
OpenSeaはNFTの販売を行っている最大手のマーケットプレイスです。
2017年12月に創業し。OpenSeaが誕生した当初は、NFTのマーケットプレイスではなくCryptoKittiesというNFTゲームが収益源となっていました。
その後、NFTのマーケットプレイスが始まり、現在では100万のウォレットがOpenSea常時接続されているとも言われており、OpenSeaの評価額は133億ドル(約1兆5440億円)にも成長しています。
OpenSeaの現在の収益元はNFTの売買等で発生する手数料で、約30日ほどで数億ドル(数百億円)の手数料が発生しているとされています。
OpenSeaも可能になる、『NFT』はクレジットカードで買う方法
今回『OpenSea』はシンガポールを拠点とする、仮想通貨・暗号資産の決済関連企業である『MoonPay』と提携したことで『NFT』をクレジットカードで買うことが可能になります。
NFTをクレカ決済できるようにすることによって、NFTというビジネスカテゴリーでの経済規模を拡大させる狙いを感じて取れます。
具体的には『OpenSea』内での提供されているNFTの発行・発売・2次流通にもクレジットカード決済が可能になります。
『OpenSea』でのクレカ決済が行えるカード会社はVISA・Mastercard・Apple Pay・Google Payとなり、JCBやアメックス、ダイナースクラブは含まれませんでした。
補足:『MoonPay』とは
2018年にイギリスで創業され、ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、リップル、そのほか80種類ほどの仮想通貨・暗号資産をクレジットカードやデビットカードを使って購入できる決済システムを提供しています。
2022年1月にMoonPayは『Moonstake』がというステーキングサービス事業を行う企業に導入され、『Moonstake』が2021年5月、シンガポール証券取引所に上場している『OIO Holdings Limited』の完全子会社化により拠点が移されたとされています。
『MoonPay』は世界的に認定が難しいとされるライセンスである「Malta Financial Services」からVFA(Virtual Financial Assets)を保有している企業です。
【実は知らない】OpenSeaキラーになるか?=「Coinbase NFT」
「Coinbase NFT」=『NFT』クレカ決済・現金決済可能に
2021年に米ナスダック市場への上場を果たした暗号資産取引所のコインベースは、独自のNFTマーケットプレイス「Coinbase NFT」を運営を予定しています。
その「Coinbase NFT」もNFTのクレカ決済を可能と発表しており、NFTを法定通貨であるドルなどでも購入できるようにシステムの実装を行うと発表しています。
*「Coinbase NFT」はアメリカのマスターカード 社とのパートナーシップを締結したことで、マスターカードでのクレカ決済が可能になったとされています。
【実は知らない】『楽天NFT』はクレカ決済ポイント利用可能
楽天カードから発行されているクレジットカードと楽天カード以外から発行されたVISA, MASTERの提携カードで楽天NFT内で利用することができます。
楽天NFT内でNFTを購入した際には通常の買い物同様、楽天ポイントが貯めることができます。
一括払いのみで、逆に仮想通貨・暗号資産での購入ができないというのも面白い部分だと言えます。
さらに楽天NFT内でのNFT購入の支払い時に楽天ポイントが使えるという点でいうと日本の発行枚数トップである楽天カードがNFTと日本人のブリッジになる可能性が高いと言えます。
公式サイト:https://nft.rakuten.co.jp
【実は知らない】『nanakusa(SBINFT)』はクレカ決済可能
『nanakusa(SBINFT)』はアメックスも可能
NFTマーケットプレイスの『nanakusa』は2021年9月SBIホールディングス株式会社の連結子会社となり『SBINFT』に名称変更
クレジットカード決済に対応するのは、公認アーティストが発行したNFTのうち『クレジットカード決済可能』に設定された作品(プライマリーセール=一次販売のみ)のみです。
楽天NFTとは異なり、イーサリアム(ETH)やポリゴン(Polygon・MATIC)の仮想通貨・暗号資産での支払いが可能です。
ここで珍しいのは
対応クレジットカードにAMEX(AMERICAN EXPRESS)があることです。
何か都合があるのかAMEXは決済可能ですが、JCBは対応していません。
引用元:SBINFT公式サイト(https://sbinft.co.jp)
補足:NFTとアメリカン・エキスプレスの関係
2022年3月既存のサービスをデジタル世界でも提供するためNFTやメタバース関連の商標登録出願を行なっています。
具体的にアメックスは、NFT以外にメタバース内でのカード決済、ATMサービス、銀行サービス、詐欺検出機能を提供ことを計画しています。
世界第2位の決済代行会社であるアメリカン・エキスプレス(AMEX)は2021年にNFTに参入し、カード会員にレコーディング・アーティストSZAのNFTを14個限定シリーズで提供しました。
クレジットカード会社、決済事業会社のVISAなどもNFTなどへの参入をしており、NFT関連のスモールビジネスである「Visa Creator Program」を開始しています。
NFTを利用したビジネスなのか、NFTで顧客満足を向上させようと考えるか、静観する企業など、温度差に開きが生じ始めていると言えます。
【実は知らない】『NFT Studio』は国内初のクレカ決済を行なっていた
ブロックチェーンゲーム・NFT関連企業のCryptoGames(クリプトゲームス)が運営する「NFT Studio」は国内初でクレジットカード決済によるNFTオークションも開催されました。
『NFT Studio』はコインチェックNFT、nanakusa、Miime、Enjin market place 、OpenSea、Rarible など多くのNFTマーケットプレイスとの連携もしています。
『NFTStudio』は2021年3月にリリースされ、初めてのクレジットカード決済によるNFTオークションではAKB48姉妹グループであるSTU48の初のNFTコンテンツと絡んでおりNFTへの関心だけでなく、クリエイター側のファンサイドを取り込む動きの評価が集まりました。
NFT Studioは、高騰するトランザクション手数料(ガス代)の解決策として、polygon(Matic Network)を比較的早く実装化し始め、国内のNFT事業では一歩先を行っていると評価できます。