【初心者でも分かる】仮想通貨のマイニングと鋳造の違い

【初心者でも分かる】仮想通貨のマイニングと鋳造の違い

【初心者でも分かる】仮想通貨のマイニングと鋳造の違い

仮想通貨・暗号資産を学ぶ上で基礎をしっかりしようと思っても中々、定着しないのは同じような意味合いなのに、違いがあり、違いによって大きな差が生まていきます。

特に、マイニング関連の記事はこれまで多く記事にしてきましたが、『マイニングと鋳造』の差というのは何に違いがあるのか、わからない方もいると思います。

今回は『初心者でも分かる仮想通貨のマイニングと鋳造の違い』について解説していきます。

この記事は先に答えを書いていますので、後半ほどより詳しい説明になっていきます

仮想通貨・暗号資産の『マイニングと鋳造』の違い

色々な言い方はあるかもしれませんが、一番分かりやすいのはコンセンサスアルゴリズム(承認アルゴリズム)によって言い回しが異なると言えます。

ビットコインでお馴染みのProof-of-Work(PoW)はマイニング。

ステーキングによって作られる仮想通貨・暗号資産を鋳造と言います。((=Proof-of-Stake(PoS)

マイニング=PoW(Proof of Work:プルーフ・オブ・ワーク)

PoW(Proof of Power)は、コンピューターの計算能力で取引が承認・マイニングされる仕組みとなっています。

ステーキング=PoS(Proof of Stake:プルーフ・オブ・ステーク)

PoS(Proof of Stake:プルーフ・オブ・ステーク)は仮想通貨・暗号資産を多く持っているほど承認の役割を割り当てられる確率が高まる仕組みです。

追記1:コンセンサスアルゴリズム(承認アルゴリズム)とは

ブロックチェーンの運営・維持方法のルール・ガイドラインを意味し、承認権利や報酬などを決める際にも持ち入ります。

追記2:仮想通貨のコンセンサスアルゴリズムの種類

  • PoS(Proof of Stake:プルーフ・オブ・ステーク)
  • PoW(Proof of Work:プルーフ・オブ・ワーク)
  • PoI(Proof of Importance:プルーフ・オブ・インポータンス)例:ネム(XEM)
  • PoC(Proof of Consensus:プルーフ・オブ・コンセンサス)

誤解されやすい仮想通貨・暗号資産の『マイニングと鋳造』の違い

前述の『ステーキングによって作られる仮想通貨・暗号資産を鋳造』と言う部分で誤解が生じやすいのですが、新しく仮想通貨・暗号資産を発行すること自体を鋳造と呼びます。

法定通貨でいうならば造幣です。

つまり、どちらも鋳造を目的にマイニングかステーキングが行われます。

言い換えれば、鋳造という目的は同じだということです。

そして、ビットコインに『鋳造』という言葉は使われないわけではないということがポイントです。

【初心者でも分かる】仮想通貨・暗号資産の『鋳造』

鋳造とは、新しいコイン(仮想通貨)を誕生させることだという認識で間違いはありません。

マイニングも鋳造が目的ですが、鋳造という言葉の方が大きなカテゴリーでありステーキングも鋳造に含まれる。ということです。

『鋳造するためにマイニングとステーキングがある』という表現が正しいでしょう。

仮想通貨・暗号資産のマイニングとは?

仮想通貨・暗号資産の承認作業には膨大な処理が必要です。

この承認する際に、正しい情報か・悪意性・改ざん等がないかの判断をする計算処理を手伝うことで報酬を受け取る仕組みです。(採掘者=マイナー)

言い換えると取引記録(=トランザクション)をブロックチェーンにするタスクとも言えます。

このマイニングが行われないと新しくできた取引記録はブロックのままでブロックチェーンとして成立されないため、承認実行ができません。(送金できない)

仮想通貨・暗号資産のステーキングとは?

ステーキングはマイニングをせずに鋳造をします。

つまり採掘者であるマイナーはおらず、検証者・承認者がいます。

マイニング同様に承認者が報酬を得る仕組みとなっています。

【初心者でも分かる】ステーキングと報酬の仕組み

ブロックチェーンのネットワークはステーキングによって維持されているため、その恩恵として報酬が発生します。

具体的には自己資金・自己資産の仮想通貨・暗号資産を第三者への貸し付けることで報酬として金利を受け取ります。

報酬の期間や報酬が変動性かどうかでステーキングではなく、レンディングという言葉もあるのでこれも混乱しないように注意しましょう。

補足:ステーキングサービスとは

対象の仮想通貨を保有することでブロックチェーンに参加し、報酬を受け取る仕組みのことです。

簡単に言えば、ステーキングサービスが可能な仮想通貨・暗号資産保有しているだけで利子・配当益(インカムゲイン)を受け取るということです。

インカムゲイン狙いで長期保有するという運用方法を選択することが視野に入れられるため、ポートフォリオを組む際に候補に挙げることができる仮想通貨だといえます。

このことを聞くと、ボラティリティは低い企業の年に何度かの配当を期待して保有する株式投資や銀行の定期預金などに似ています。

補足2:国内でステーキングサービスを受けることができるアルトコイン

テゾス(XTZ)リスク(LSK・LISK)の2種類が代表的です

合わせて参考にしたい記事

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【初心者でも分かる】レンディングとステーキングの違い

レンディングとステーキングの違いは『期間が制限されるかどうか』です。

ステーキングはステーキング期間に定めがなく、期間制限があります。

さらに貸出しを行える仮想通貨の対象銘柄がレンディングの方が多くステーキングの方が少ないという部分にも差があります。

そして報酬として受け取る金利はレンディングの場合『固定報酬』でステーキングの場合は『変動報酬』となります。

参考:仮想通貨・暗号資産のステーキングとレンディング・イールドファーミング・コンパウンドの違いと稼ぎやすさ

なぜマイニングは嫌われるのか

仮想通貨・暗号資産のマイニングで大量のCO2が排出されること循環が起こっていることがわかったことから始まりました。

仮想通貨・暗号資産のマイニングは大量の電力が必要で、その電力源である中国は化石燃料による発電に依存しているため、電力になる前まで遡ればCO2を大量に排出し環境汚染をしながら通貨価値のあるものを生産していることが浮き彫りになってしまったと言えます。

中国は元々マイニングの機器自体を多く製造しており、ビットコインのマイニングの半分以上は中国で行われていました。

しかし、中国は暗号資産取引を全面的に禁止する事態にまで発展しています。

21年は5月に「ビットコインでテスラを購入できるようになった」とイーロン・マスク氏がツイートし、ビットコインは高騰しましたが、結果中止になってしまいました。

参考記事:仮想通貨・暗号資産『ビットコイン』とテスラとイーロン・マスクの関係性