看護助手は看護師よりもハードワーク。看護助手と看護師・准看護師の違いとは?

看護助手は看護師よりもハードワーク。看護助手と看護師・准看護師の違いとは?

こんにちは。一流養成学校です。

最近、医療の中でもお医者さんではなく、それをサポートする看護師についてスポットを当ててきました。

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正看護師と准看護師の違い、目指すならどこを目指す?一流の看護師とは何か

そんな中、一流養成学校で『正看護師』『准看護師』についてお話ししてきましたが、今回は『看護助手』についてお話していこうと思います。



看護師でもヘルパーでもない?看護助手ってどんな仕事?

看護助手とは、医療の現場で看護師のサポートや患者の身の回りのお世話をします。➡︎看護助手の求人を見てみる

正看護師や准看護師と違い医療行為を行うことはできません。

具体的な業務内容は

・介助業務(食事、排泄、おむつ交換、)

・病院内のベッドシーツの交換や清掃や環境整備

・検査や診察のための患者移動(付き添い)

・物品伝票やカルテなど病院内での運搬

・簡単な事務の補助業務

・病院内の備品や器具のチェック

・手術室の器材などの清掃(消毒・管理)

求められる業務内容は施設によって違いますので求人でチェックしてください。

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看護師と看護助手の給料の違いは?

勤務3年以内の正看護師の平均年収約500万円です。

それに対して同じく3年以内の看護助手の平均年収は約260万円。

正看護師の半分程度にとどまります。

ヘルパーの平均年収が約270万円から約370万円と比べても看護助手の収入は低いと言えます。



どんな人が看護助手になるのか

将来看護師を目指している看護助手の人が多くいます。

日中は看護学校に通っている学生が看護助手として夜勤をすることもよくあります。

看護助手として間近で看護師の仕事を学ぶことは将来看護師を目指す人にとって勉強になるでしょう。

また看護助手としての経験があれば、看護師になった時の就職にも有利だと言えます。

看護師が行う医療行為と看護助手が行えるケアの細かな違い

例えば

・わきの下や耳での体温測定は医療行為に当たらないので看護助手が行えます。

しかし、直腸(肛門)での体温測定は医療行為にあたるので看護師の仕事となります。

・爪切りは基本看護助手が行えますが、水虫や巻き爪など爪に異常がある場合は医療行為にあたるので看護師が行います。しかし、そのあとの処方された軟膏薬を塗ることは看護助手の仕事です。

・市販の浣腸は看護助手が処置することが可能ですが、処方された浣腸は医療行為となります。しかし、処方された座薬の挿入や内服薬の内服介助は医療行為には当たりません。

この他にも以下の行為は医療行為に当たらず看護助手が処置することが可能です。

・切り傷、擦り傷、やけどなどの応急処置及び汚染時のガーゼ交換

・点眼

・座薬挿入や点鼻薬噴霧の介助

・パウチ内の汚物を捨てること

・自己導尿を行う際のカテーテルの準備や姿勢保持

・新生児以外で入院の必要がない方へのパルスオキシメーターの装着

・切り傷、擦り傷、やけどなどの応急処置及び汚染時のガーゼ交換

・湿布の貼布

・口腔ケア

・耳かき(耳垢が完全に耳をふさいでいる場合を除く)

もちろん点滴など明らかな医療行為は看護師の仕事となります。

このように医療行為かそうでないかは毎日の看護をする中でほんのすこしの差であることもあります。

中卒・シングルマザー・学歴ほぼ問われずなれるのが『看護助手』

医療の世界といえば学歴が必要というのが固定のイメージですが、看護助手は中卒でも働けます。

家族構成はもちろん問われず、助っ人で土日だけ准看護師になるまでの資金作りに働くなど様々なニーズで准看護師になることができます。

看護助手は看護師よりもハードワーク。そして生き残れるかどうか

准看護師は、『医療行為』に近い部分のケアという部分で、看護師よりも部分的に見るとタスク量が多く、やめていく人も非常に多いのが看護助手です。

中卒の体力がある介護助手も、少しでも給料を多く得たい・求人があったから入ったという40代の看護助手も同じ同僚であり、同期になる可能性も多くあります。

そのため辞める人は数日で出勤してこなくなります。

しかし、そのタスク量をこなして准看護師になり働き続けると、中卒という学歴を吹き飛ばす『看護師』になることができます。

ある意味、成り上がる世界だと言えます。



資格を追加することで調整できるキャリアを作る『看護助手』

看護助手で経験を積み国家試験の『介護福祉士養成課程』に合格しステップアップすればさらに医療的ケアで行うことのできる領域も広がります。

介護福祉士の資格があれば平均月5万円の手当がつく施設も多くあります。

医師と看護師・看護助手・介護士はキャリアアップすることで患者に対して、行うことのできるケアの範囲を広げることが可能だと言えます。

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