日本発祥のモナコイン(MONA)に投資したくなる理由
モナコイン(MONA)とは
日本の匿名掲示板2ch(現5ch)が発祥になっておりのアスキーアートとして有名な「モナー」がデザインされた仮想通貨・暗号資産です。
この時点で日本人の興味レベルは非常に高くなると思いますが、さらに『ネットユーザー限定』とも言える絞り込みすぎたアルトコインは投資というよりも支援をしたくなる部分があります。
モナコインはビットコインのサトシ・ナカモト氏のようなホワイトペーパーなどもリリースせず、ただ1枚ものの企画ページを日本語で書いたものからできています。
そんな何とも言えない完全に独自路線の仮想通貨・暗号資産は9割以上が日本人が保有しているという閉鎖的なアルトコインとして存在感が出ています。
モナコイン(MONA)≒ライトコイン(LTC)
このモナコイン(MONA)はライトコイン(LTC)をベースに構築されたアルトコインです。
補足:ライトコイン(LTC)とは
ライトコイン(LTC)は、ビットコインを基準として開発された暗号資産(仮想通貨)です。
ライトコインは元Googleの社員であるCharlie Lee氏が開発したアルトコインです。
ピアツーピアの電子マネーとトランザクションの速度・手数料を意識したことが特徴です。
モナコイン(MONA)のコンセンサスアルゴリズム=PoW(Proof of Work)
モナコインはライトコイン(LTC)をベースにして開発されているためコンセンサスアルゴリズムも同じPoW(Proof of Work)を採用しています。
PoW(Proof of Power)は、コンピューターの計算能力で取引が承認・マイニングされる仕組みとなっています。
追記1:コンセンサスアルゴリズムとは
ブロックチェーンの運営・維持方法のルール・ガイドラインを意味し、承認権利や報酬などを決める際にも持ち入ります。
追記2:仮想通貨のコンセンサスアルゴリズムの種類
- PoS(Proof of Stake:プルーフ・オブ・ステーク)
- PoW(Proof of Work:プルーフ・オブ・ワーク)
- PoI(Proof of Importance:プルーフ・オブ・インポータンス)例:ネム(XEM)
- PoC(Proof of Consensus:プルーフ・オブ・コンセンサス)
モナコイン(MONA)=非中央集権的
日本銀行や中央銀行などの中央集権的な管理者が不要で、非中央集権的な運営方針であるモナコインは、2021年12月に、大手国内取引所である『GMOコイン』で上場が発表されました。
モナコイン(MONA)の優位性=アトミックスワップの実装=安全
モナコイン(MONA)は第三者を介さずに取引相手との直接交換のできるアトミックスワップを実装している仮想通貨・暗号資産です。(=アトミッククロスチェーントレーディング・クロスチェーントレーディング)
このアトミックスワップの実装は成功しているアルトコイン自体極めて少ないですが、ベースなっているライトコイン(LTC)も実装していることが実装の理由だと考えられます。
双方が取引に用いる資産を用意するまで取引が成立しないため、安全性は高いといえます。
スマートコントラクトを使用することによりビットコインとイーサリアム間でアトミックスワップすることも現在は可能です。
しかし、ライトコイン同様モナコイン(MONA)の優位性に挙げられるアトミックスワップにも課題はあります。
それは安全性を担保できる代わりにアトミックスワップはオンチェーンで行わることによって時間がかかるという点です。
この処理・承認のトランザクション時間=手数料に直結してしまうため、コストも高くなるという点には課題が残されています。
さらにビットコインとイーサリアム間など全てのアルトコインが可能というわけではないと言う点です。
モナコイン(MONA)の優位性=SegWit(Segregated Witness)
モナコイン(MONA)は、世界で初めてSegwitを採用した仮想通貨として注目されたアルトコインです。
このSegWit(Segregated Witness)はその後ベースとなったライトコイン(LTC)、ライトコインのベースになったビットコイン(BTC)にも実装されたキャリアがあります。
補足1:SegWit(Segregated Witness)とは
簡単に言えばスケーラビリティ問題への打開策です。
Segwit(セグウィット)のWitnessとは隔離された署名領域という意味で、トランザクション情報をコンパクトに圧縮することで、ビットコインの抱えていたスケーラビリティ問題の解決が期待されると考えられました。
補足2:SegWit(Segregated Witness)は浸透していない
ビットコインが実装を解きタップルート(Taproot)へアップデートされたのもSegWit(Segregated Witness)の浸透・普及率も一つの理由だと考えられています。補足:浸透率(普及率)は30%程度
さらに、SegWitの利点が逆にリスクにもなるとされており、モナコイン(MONA)やビットコインなどSegwit対応済の受入アドレスに誤って送金してしまうと、その資金を交換業者側で取り出せなくなり他のユーザーが勝手に取り出せてしまうリスクを抱えています。
モナコインは投資や運用に使える仮想通貨なのか
アルトコインはすでに約 15,000種類世界にあります。
その中でビットコインからライトコイン・ビットコインキャッシュ、イーサリアムからイーサリアムクラシックなどフォークや様々な利便性や課題を解決させた新たなアルトコインが誕生しています。
このスピード感にモナコインは追従できているのか、というと疑問が残ります。
やはり、世界中の市場を取り込む仮想通貨が時価総額を握るため、モナコインの時価総額は減少傾向です。
さらにモナコインはさらなる開発やアップデートなどの情報がなく、一過性のアルトコインだと判断する投資家が多いのも事実です。
仮想通貨・暗号資産にとっての時価総額は企業がその通貨と提携する非常に大きな判断点のため、この時価総額が下がり続けるのは何とも残念な点だと言えます。
モナコイン≒マイナー通貨化が進む
世界中に数多く存在する仮想通貨・暗号資産ですが、使い道や流通量が少ないアルトコインのことをマイナー通貨と呼んでいます。
しかし、アルトコインはただ利用価値があるかどうかだけではなく、支持している支援しているという意味合いから所有する場合もあります。
世界的に見ても日本の「2ch(現5ch)」はやはり有名であり知名度が高いことから、どこで大きな変化が起こるか未知数とも言えます。
筆者である私もやはり、日本発祥の仮想通貨と聞くだけで応援したいという気持ちがあります。
そんな熱量(ファン)を抱えているモナコイン(MONA)への期待も含めて投資や資産運用の候補に挙がることを願います。