仮想通貨や暗号資産を資産運用に組み入れる必要性とポートフォリオ
投資や資産運用はリスクと利益率を考えハイリスクからローリスクまでを分散させ、一つの投資商品にまとめないという分散投資スタイルが一般的です。
そんな資産運用や投資において、仮想通貨や暗号資産を組み入れるか、否かを考えるための情報や知識、そして方法などをこの記事でお伝えしていきます。
資産運用や投資でのポートフォリオとは?
ポートフォリオは、株式投資やFX、不動産投資などでも使われている単語です。
具体的には所有する資産の組み合わせを比率化させてリスクヘッジや運用収益率の向上のために作られます。
資産の組み合わせを総合的なポートフォリオとすれば、投資だけに絞り込んでさらにポートフォリオを細分化させ可視化させることもあります。
例えば、FXで言えば比較的ボラティリティが少ないドル円とボラティリティの高いその他の通貨ペアでの比率などをポートフォリオにすることもあります。
つまり、リスク配分表と言ってもいいでしょう。
ポートフォリオの例
現預金40%、投資信託30%、株式10%、FX10%、仮想通貨10%
などと決めて、売買によって変動したパーセンテージを補填する場合にこの設定したパーセンテージに戻す・修正するガイドラインにもなります。
その中で
FXのポートフォリオはドル円60%、ユーロドル10%、豪ドル10%、トルコリラ円10%などと決めます。
仮想通貨や暗号資産を分散投資に組み入れる必要性
まず仮想通貨や暗号資産は様々な文献や私たちの記事内でもお伝えしている通り、値動きの変動率が非常に高い傾向にあります。(ボラティリティの高さ)
その点、リスクは一定以上あるものの運用益は短期中期長期と期間を区切っても期待性はやはり高い投資商品だと言えます。
ほんの少し前まで仮想通貨はお金として認められていないという情報だけが先走りしましたが、金融機関の投資商品にも既に仮想通貨や暗号資産の投資信託商品が誕生しており、一定レベルの信用と担保が確保できたといってもいいでしょう。
ビットコイン(BTC)を資産運用に組み入れるポートフォリオ
ビットコインとアルトコインの分散率が仮想通貨や暗号資産をポートフォリオに入れる中で重要視されます。
仮想通貨や暗号資産の中にもボラティリティや成長性などが異なるものが多く存在するためです。
ビットコインとアルトコインの差は別の記事を参考にしていただき、ここでは省略します。
ビットコインだけを仮想通貨のポートフォリオに入れておくというのが最もローリスクだとされています。
しかし、ビットコインだけが暴落する可能性も拭いきれません。
そのためビットコインとは方向性やビジョン、利用目的などが異なるアルトコインを多少保有しておくのもリスクヘッジだと言えます。
なぜ仮想通貨や暗号資産のポートフォリオでリスクヘッジや安定感をビットコイン(BTC)から得られるのか
仮想通貨=ビットコインというくらい知名度は高いことは理解できているはずです。
ビットコイン(BTC)は他の仮想通貨や暗号資産の開発の基軸ともなっており、時価総額も最も多いことから安定感・安全性からある一定レベル保持された投資商品として認知されているためです。
逆に新興アルトコインは通貨価値が0になる可能性がある中、ビットコインに関してはインフラにも根付き始めていることを考えると価値がなくなるということはもうないと多くの投資家が考えています。
そのため仮想通貨や暗号資産のポートフォリオを組む際にビットコイン(BTC)を組み入れないことはほぼ皆無だと言えます。
そのことに関係して、多くの投資家がリスクヘッジでも購入をし続ければ、発行上限枚数が決まっているビットコインは希少性という面でも長期運用目的でも利用ができると考えられます。
ビットコイン(BTC)を資産運用や投資に組み入れる比率
ここでビットコイン以外のアルトコインを分散させるにおいての比率はどう判断していくかが悩みになってきます。
リスクヘッジやローリスクの観点から考えれば、時価総額順に分散することもアイディアの一つでしょう。
しかし、成長率を見込むとその他の情報で時価総額以外の部分から組み入れるアルトコインを選ぶ必要性も出てきます。
億り人を目指す攻めのポートフォリオ
株式投資やFXなどでそこまで大きな利益が出ておらず、安定運用になっている場合ポジティブな攻めの姿勢を出していけるのも仮想通貨や暗号資産の魅力でありメリットです。
従来からの言葉を使うならばハイリスクハイリターンを狙うポートフォリオを組むならば、前述のビットコインや時価総額ではなく、成長性を意識してポートフォリオに取り入れましょう。
逆に言えば、ビットコインが仮想通貨や暗号資産というポートフォリオ内のリスクヘッジ要因に利用するという考え方です。
この記事の筆者の仮想通貨ポートフォリオ
恥ずかしがらこの記事の筆者である私の仮想通貨・暗号資産のポートフォリオを公開しようと思います。
- ビットコイン 50%
- リップル(アルトコイン)30%
- イーサリアム(アルトコイン)20%
- 現在150万円ほどを仮想通貨で運用していますが、リップルを早い段階で購入し一度利確後、買い足しをしています。
- ビットコインは中長期でデジタルゴールド(解説後述)として、数年単位での運用を考えて組み入れています。
- イーサリアムはリップルが比較的高い分散率のためリスクヘッジで購入しています。
現物投資の代わりに仮想通貨をポートフォリオに入れる
ビットコインやリップルなどの仮想通貨はその他の記事で紹介した通り、発行上限枚数が予め決まっています。
つまり、ゴールド(金)などと同様に価値が自然上昇する『希少性』を含んでいると考えられています。
経済紙などでは既に、『デジタルゴールド』とまでビットコインを呼ぶ声が出ています。
なぜ現物資産の特にゴールドなどの代替え商品となっているのかもお話しします。
ゴールドは換金するのに時間がかかる
ゴールドはそもそも、純金なのか18K,10Kなど金の配合率によっても換金率は異なります。
さらには、仮にもゴールドを延棒で管理する場合は一定のセキュリティも必要となります。
その点、仮想通貨は換金するスピードが早く、急にお金が必要になっても仮に仮想通貨での支払いができれば即時送金が可能なのです。
ゴールドは『一部』換金ができない
ゴールドを現物資産で持っていた場合、金貨を半分に割ることはできませんし、ゴールドの半分をプラチナに入れ替えることもできません。
つまり所有した後、身動きが取りにくくなるというデメリットを仮想通貨や暗号資産は取り除くことができます。
ゴールドなどの現物資産投資と仮想通貨との差は相関性
では、逆に現物投資と仮想通貨や暗号資産の差、現物資産で持ち続けるメリットは何かというと、相場との相関性に注目できるかどうかだと言えます。
ビットコインなどの仮想通貨や暗号資産は非中央集権制であることに注目され、一般的な経済指標や経済情勢と一線を引いた相場の値動きが発生していると言われています。
しかし、近年はアメリカの一部チャートと似た変動をしているという意見もあります。
その点、現物資産のゴールド(金)は未だリスクオン・オフでは経済情勢と基本的に逆相関性があるため、ゴールドのまま持ち続けるメリットも残されています。
仮想通貨や暗号資産を分散投資・ポートフォリオに組み入れる必要性(まとめ)
値動きの変動率が非常に高いボラティリティの優位性を活かしてアクティブに運用する選択肢や、希少性を意識した中長期で買い足しをしながらポートフォリオを組替えしていくスタイルなど様々な運用で仮想通貨や暗号資産は活用できるというポイントがあります。
しかし、少額資本で運用を行っている場合、1万円の運用で10倍になるアルトコインを見つけるのか、それともFXなどの短期投資に向いているものに集中するかは判断が分かれるところだと言えます。
少なくとも、ファンドや信託商品で仮想通貨や暗号資産が組み込まれた時点で、多くの投資家がビットコインは少なくとも購入しておこうと考えていることは想像できます。
投資や資産運用は人生を良い意味でも悪い意味でも変えるきっかけとなります。
最後は自己責任なのはいつの世も変わらないものなのかもしれません。