老朽化、人材不足、そして新しいビジョン
サービス業、ホテルへの転職は気をつけろ
サービス業の中でもっとも人材不足とも言われているのがホテル業界です。
外国人労働者の受け入れて目先の問題を潰していく中、明らかな逆風が今後も吹く予感があります。
まず第一に、宿泊施設自体の老朽化。
宿泊施設、つまりホテルは常に稼働して経年劣化していきます。
修繕費を年間何千万円〜数百億と計上しても結論、新しいホテルには勝てないのです。
新しい施設、設備は新しいホテルにだからこほマッチするためです。
そのため、老朽化が進んだホテルの経営で選ぶのはリニューアルか建て替え、そして売却です。
ホテル業界の現在
ホテル業界は資本があり担保のある企業がM&Aで資本の耐久力を持たない中小のホテルや土地を融資を受け店舗数を増やす傾向にあります。
そのため赤字ギリギリのホテルでも担保性が高ければ切り売りも権利売却も選択肢には挙がらないと考えるのが妥当です。
しかし、これだけは避けては通れないというホテル業の裏側はブラックで古い社風を変えない点です。
リッツカールなどの一流ホテルも結論は何十年もホスピタリティを優先し、顧客満足度を高めてきました。
しかし、顧客の満足を得るには24時間常に最高のサービスを提案しなければならず、人件費などのランニングコストが非常に多くかかります。
結果は労働に対して見合わない給料を受け取ることとなり、退職者が増え続けるのです。
ホテル業界は日本以外も『老朽化』の問題を抱える
ホテル業界における老朽化は、日本だけでなく世界的な課題として取り上げられています。日本のホテル業界も例外ではありません。
日本のホテル業界は、伝統的な文化と最新の技術が融合したユニークな経験を提供していますが、古い施設の多さは大きな問題となっています。
まず、老朽化の原因には、建物の老朽化が挙げられます。
日本のホテル業界には、戦後から続く老朽化した施設が多く存在しており、これらの施設は新しいホテルや宿泊施設に比べて設備やサービス面で劣っていることがあります。
また、老朽化した施設は、耐震性やバリアフリー設備などの面でも現代の規制や期待に適っていないことがあります。
さらに、老朽化は競争力の低下を招いています。観光客やビジネス旅行者は、快適な宿泊施設を求める傾向があり、老朽化したホテルはそれに応えられないことがあります。
これにより、顧客の流失や利益の減少といった経済的な損失が生じています。
老朽化したホテル施設の改装や建て替えは、多額の資金と時間を要する課題です。
しかし、近年では、持続可能な観光業を目指す観点から、老朽化施設の再生や新しいホテルの建設に向けた取り組みが進められています。地域振興や観光業の振興を目指す自治体や企業が、新しいホテルや宿泊施設の開発に積極的に取り組んでおり、これによって地域経済の活性化が期待されています。
実はホテル経営者は安心している理由
ホテル経営者はどれどけの逆風が吹いても実は安心しています。
なぜなら、今は円安のため外国企業が割安で日本のホテルや権利を買えるためニーズは高まっているのです。
日本は輸出企業以外はほぼ全て割安と考えることができるためホテル経営者も結果的に敵対的M&Aでなくキャッシュを確保することができるのです。
ホテル業界はブラックか
ホテル業界に就職、転職しようとしている方にいうのであれば、かなり多くの企業がブラック気質です。
管理職以上はバブル経験があるため、体育会系でハラスメントの横行が目立ちます。
さらに、24時間サービスを提供するため夜勤組や残業などもあり、シフトなどもなかなか安定して出せない状況になっています。
ホテル業界は一発成り上がれる
しかしながらホテル業界の良いところは、介護施設と似ていて、かなり人員が不足しています。
そのため、上司もすぐ辞めていくため、マネージャーくらいなら比較的早くなれます。
20代後半から転職し40代で支配人というキャリアもやる気次第で可能な点は他の業界と違う部分でしょう。
ホテルへの就職は専門学校に行くべき?
前述通り、ホテル業界は人員が足りていません。
専門知識を仮に持っていても現場経験がなければ普通の新人扱いです。
むしろ、サービス業、接客業などをアルバイトでも経験している方が優位だと言えます。
さらにハウスキーピングなどはベッドの組み方がホテルによっても異なりますし、慣れているに越したことはないですが、専門学校に行くほどではないと言えます。
ホテル就職であえて専門学校に行くなら
あえてホテルなどのサービス業で専門学校に行くなら、レストラン系の授業が長い方が後々生きてくるでしょう。
テーブルマナー、メニュー作法、ワインなどはすぐに身につく知識ではありません。
さらに、ホテルがもう業種として衰退し切ったときは高級フレンチなどのレストランへの転職をリスクヘッジできます。