投資とエモーショナルインテリジェンスの関係と相場の波に乗り稼ぐ心のスキル

投資とエモーショナルインテリジェンスの関係と相場の波に乗り稼ぐ心のスキル

投資とエモーショナルインテリジェンスの重要性

筆者の私は、投資や資産運用を学び始めた時、お金を稼ぐにはビジネスや経済の仕組みに必ず心理学(特に行動心理学)が重要なエビデンスになると考えていました。

元々、心理学には興味があり投資とは別に勉強し知識をインプットするアクションを19歳から23歳までの4年間してきました。

そこで今も当時も金融リテラシーの高い限られた層と心理学を専門的に学んだ方なら知る『エモーショナルインテリジェンス』が個人投資家には大きなエッセンシャルになると気づきました。

エモーショナルインテリジェンスとは?

エモーショナルインテリジェンス(Emotional Intelligence、通称EQ)とは、感情や気持ちを理解し、自己をコントロールし、他人との関係を円滑に築くための心のスキルや能力のことです。

かなり大枠の話に感じるかもしれませんが、自分や他者に対しての感情の理解とコントロール、他者との適切なコミュニケーション、自己認識とマネジメントの総称のように考えていいでしょう。

エモーショナルインテリジェンスは1980年代に心理学者のピーター・サラヴォイとジョン・メイヤーによって提唱され、1990年代には心理学者のダニエル・ゴールマンによって広く知られるようになり歴史的にはすでに40年以上前から存在する言葉です。

エモーショナルインテリジェンスという言葉はこれまで、人間の幸福感や成功に与える影響が明らかにする際に使われてきました。

しかし、投資や資産運用などのお金に関わることと関連づけるとすれば、投資や資産運用のトリガーはエモーショナルインテリジェンスだと言えます。

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エモーショナルインテリジェンスが低いとどうなるのか

エモーショナルインテリジェンスが低いと投資や資産運用、お金に関わること以外でも人間関係の構築やストレスに苦しむことになります。

簡単に言えば、自分の感情をコントロールできないビジネスパーソンにクライアントは何も期待できないのです。

言い換えれば、投資や資産運用で稼ぐためを目的にエモーショナルインテリジェンスを向上させると相乗効果で、ビジネスもプライベートも人間関係やストレスのトラブルを回避したり乗り越えやすくなるのです。

投資の世界におけるエモーショナルインテリジェンスとファンダメンタルズの違い

投資は成功するためには単なる数字やデータだけでなく、自分の感情を理解しコントロールすることが重要だと強く感じます。

投資の世界や金融市場は、テクニカルとファンダメンタルズの折り合いが現在の値動きであり、経済の変動です。

これは、投資や金融市場に参加する投資家の総合的な観点での判断基準です。

ファンダメンタルズはデータや統計に基づいて投資対象の価値をファンドなどを含む世界中の投資家が評価・判断し、企業や為替の変動を分析します。

ファンダメンタルズでも経済の不安要素による買い控えという心理的プレッシャーはありますが、エモーショナルインテリジェンスは自分の感情の理解とコントロール、他者との適切なコミュニケーション、自己認識とマネジメントに重点を置いています。

エモーショナルインテリジェンスを個人投資家が意識するならば、あくまでも自分だけの感情です。

投資家の稼ぎ、運用実績に影響するエモーショナルインテリジェンス

投資やトレードにおいて、成功するためには単に市場の動向を分析するだけでは不十分です。

少なくとも自分という投資家・トレーダーの感情や心理的側面が自分の取引・トレードに大きな影響を与えるのはいうまでもありません。

投資家の稼ぎ、運用実績に影響するエモーショナルインテリジェンスとの向き合い方

感情と取引の関係性

自分のメンタルコンディション・感情・投資との因果関係の有無を問わずストレスに左右されることで取引判断が歪み、大きな損失、含み損、塩漬けさせる資産を抱えることになります。

このエモーショナルインテリジェンスでは市場や経済の大きな変動によるストレスや、自分の運用計画通りに相場が動くことで欲深くなり、無駄のポジション・エントリーをしてしまうことが大半です。

しかし、例えば急にお金が必要になった、体調が悪い、上司や同僚と揉めた、妻や子供と喧嘩したという個人の出来事にもエモーショナルインテリジェンスは関わってきます。

つまり、いかにストレスレスで安定的なコンディションで投資に挑むかが、想像以上に重要だといえます。

エモーショナルインテリジェンスはリスク対策に重要

自分の個人的な出来事によってメンタルが不安定になると、投資の勘が鈍るというのは想像がつきます。

もう一歩エモーショナルインテリジェンスを応用して考えると、冷静な判断ができる状態に自分はあるか、をまず判断する必要があり、仮に今日までの運用利益1000万円のうちの900万円を損切りするような事態になった場合、皆さんならどうするでしょうか?

きっと冷静な判断はできず、恐怖や不安で『本来するべき決断』ができず、残りの100万円すら失い、追証で100万円支払わないといけない可能性もあるのです。

つまり個人投資家にとってエモーショナルインテリジェンスが低いとリスクはトラブルになり、本来の損失よりも大きな損害を被ることになるのです。

逆にエモーショナルインテリジェンスを常に意識し、冷静な判断ができていれば『再起』と『相殺』の機会を作ることができます。

これは、文章で読めば簡単ですが、実は2019年1月3日早朝にドル円相場でフラッシュ・クラッシュが発生し新年早々に2000万円近い損切りを決断しました。

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この損切りをしなければならない証券会社の口座の証拠金管理や現金ですぐに送金できる現金が少なく、現金化するのに時間がかかる運用商品に一時的に集中したのが原因です。

しかし、もしもこの損切りをしなければ追証どころか強制ロスカットのリスクがありました。

なんせ5分程度で約4円の大暴落では数秒の迷いで損失は数百万円〜数千万円変わります。

その時に、私はため息を吐きながらもするべき判断をした、と新年に損失を相殺できる運用計画を立てたのを覚えています。

相場の波に乗り稼ぐ『エモーショナルインテリジェンスとのシンクロ』

今まで書き進めてきた内容だと『エモーショナルインテリジェンス』はリスクを緩和させるマインドアップのように感じるかもしれません。

しかし、エモーショナルインテリジェンスは投資や資産運用でプラスを大きく作るためにも欠かすことはできません。

簡単に逆説を説くならストレス管理を行い、投資を行う時はリラックスした状態だと、冷静で確実な判断・決断を下すことができるため稼ぐやすいと言えます。

それ以外にもエモーショナルインテリジェンスを日頃から高めておkと、自分のトレード手法やスタイルが確率されます。

つまり、『自分の強み』を活かして運用や投資を行うことができるのです。

100万円稼ぐポジションが120万円にできるのは、案外単純に『待つ』ことができるか早期の『手仕舞い』をするかのどちらかと言えるのです。

エモーショナルインテリジェンスを向上させる方法は少ない

エモーショナルインテリジェンスと向き合い、向上させる方法は複数ありますが、意外にも基礎的なストレスコントロールに近い部分があります。

ここで気を付けるべきなのはエモーショナルインテリジェンスは向上させても停滞と下降があるということです。

そのため、如何にエモーショナルインテリジェンスを高い状態で維持させておくがポイントとも言えるのです。

成功者が習慣とするマインドフルネスもエモーショナルインテリジェンスを向上させる方法の一つです。

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エモーショナルインテリジェンスとマインドフルネスの共通点と違い

エモーショナルインテリジェンスとマインドフルネスは感情や心理状態を理解し、適切な対応をするための異なるアプローチですが、共通する点もあります。

両者とも共通して自己理解や感情のコントロールを重視し、心の健康を促進することで、より成功を収めるための力を養うことができます。

投資や資産運用においても、エモーショナルインテリジェンスとマインドフルネスの両方を取り入れることで、ストレスの多い状況下でも精神的に安定し、成果を上げることができます。

エモーショナルインテリジェンスを向上させるには自分と向き合うことが大切

エモーショナルインテリジェンスを向上させるには自分という一人の人物を理解する必要があります。

朝型なのか夜型なのか、ロングスリーパーなのかショートスリーパーなのかというような細かい部分まで自分を自分ではないかのように観察し分析していきます。

このような自分を観察し分析することを、『自分と向き合うこと』と総称するならばエモーショナルインテリジェンスを向上させるには自分と向き合うことが必須条件だと言えます。

逆にエモーショナルインテリジェンスが低い投資家は相場や経済・金融にことは専門的知識があっても自分のことはわかっていないと解釈することもできます。