CFDでテスラを買えば儲かるか

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CFDでテスラを買えば儲かるか

なぜテスラはスゴいと評価されるのか

そもそもテスラとは?

テスラはシリコンバレーのエンジニアが設立したEV(電気自動車)メーカーです。

CEOはイーロンマスク氏で、テスラは現在86%は自動車関連事業ですが、エネルギー関連事業などもおこなっています。

2008年に初モデルを発表後、海外展開を行い中国・上海工場を1年足らずで整備したことで経済誌は大きく取り上げました。

2020年には時価総額でトヨタ自動車を抜き業界トップに浮上した風雲児です。

テスラは自動車業界の革命児

テスラは既存の自動車メーカーとは完全に違う手法で販売しています。

トヨタや日産、メルセデスベンツやBMWのようなカーディーラー、販売代理店をテスラは運営していません。

現在に至るまですべて広告CMなどはせずWebサイトによる予約受付での販売です。

販売しているカーラインナップの全てがEV車(電気自動車)で、一般的な電気自動車より航続距離が長いことを優位性とし東京から大阪までを充電せずに走ることができるということで話題になりました。

さらに、自動運転性能も高く『完全自動運転』に対応しています。

なぜテスラをCFD取引することにメリットがあるのか

テスラは長年赤字経営を続けており、黒字化しビジネスが軌道に乗ったのはごく最近です。

FXなどのチャートで言えば『昇り竜』とも言える上昇トレンドは、どこかのタイミングで調整局面を迎えるとも考えることができます。

もちろん、長期的に考えれば自動車メーカーや自動車産業・市場のリーディングカンパニーとなるはずの存在です。

しかし、調整局面を迎えた際は短期で売りのポジションを張りたい銘柄とも言えます。

その点CFD取引はレバレッジと売り先行のポジションを持てる点で、メリットがあると言えます。

 

テスラをCFDで両張りする投資家

2022年ごろから日本ではスタグフレーション化した経済に苦しんでいます。

アメリカは日本と違い、早い段階で金利を引き上げました。

特にテスラのような、成長や投資の最中の企業は借入コストがかかるため、グロース銘柄と共に下落局面を迎えました。

今までのテスラは短期的なネガティブニュースが出て、その都度買い増しをしている投資家と、短期的に売りポジションを握り両張りする投資家も出てきました。

テスラの矛盾に対抗する投資家と顧客

世界的な富豪やセレブがテスラを支持するのは環境問題に配慮してのことです。

『SDGs』やESGの一環として企業がテスラを推し上げたというのも事実です。

しかし、発展途上の中、仮想通貨で自動車を買えるようにするというような斬新なアイディアに矛盾が生じてしまうこともあります。

国際通貨には常に価値の差があり、平等に世界中が使える通貨はありません。

だからこそFXという投資が成立しますが、ビットコインなどの仮想通貨はどこの国でも1BTCの価値は変わりません。

テスラが仮想通貨や暗号資産とマッチングするのは合理的且つ、平等・脱中央集権的な仕組みとも言われていました。

その結果、ビットコインのマイニングによる大量のエネルギーを消費や、CO2の排出量が出ているという矛盾が生じました。

もちろん、テスラにとってはビットコインによる自動車の販売という目標は座礁に乗り上げましたが、将来的にこのビジョンは可能になると多くの投資家は考えています。

そもそも、マイニングを不要とする暗号資産に切り替えることも可能ですし、ビットコイン自体の生成方法が変われば実現できるのです。

短期ではネガティブ、しかし長期ではポジティブな要因を多く抱えているのがテスラです。

テスラだけではなく電気自動車やEVに共通した矛盾

単純に日本で走るクルマが電気自動車に全てなった場合、夏場の電力不足はほぼ確実であり、この電力不足時に足りないとされるのは15%ほどの電力とされています。

この15%ほどの電力を確保するには電子力発電設備は10基、火力発電であれば20基必要となります。

日本で走るクルマが全て電気自動車になった場合

=原子力発電設備は10基、火力発電であれば20基必要

もちろん、政府などのEV車・電気自動車に移行させたい側は、その問題に対してさまざまな説明が行われます。

「つまり、大丈夫」という世論にさせるように経済は動き始めていることにまず気づく必要があるでしょう。

過去に私が書いた『電気自動車やEV化で投資のトレンドを読み取る』を読む

テスラのCEOの経済への影響力

テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は経済への影響、特にアメリカ市場へ大きく影響を与えるキーパーソンとなりました。

近年特に、影響を与えた市場は仮想通貨・暗号資産市場です。

具体的には Twitterでのツイートは個別の仮想通貨のコインの価値を大きく引き上げたり、下げるきっかけにもなりました。

過去のイーロンマスク氏の仮想通貨・暗号資産に対して影響力を持ったツイート

「真の戦いは法定紙幣と暗号資産の戦いだ。総合的に見て、私は後者を支持する」

「ビットコインでテスラが買えるようになった」

「そんなにたくさんのビットコインは持っていない」(約1500億円分所有)

「ドージを売ったことはない 売るつもりもない」

「ドージコインは『詐欺』」(冗談混じり)

「DeFiに逆らってはいけない」

「柴犬(コイン?)を買う(飼う)ことになった」

「ドージコインの開発者と取引システムの効率性を協力しながら改善している。」

「ドージコインをマクドナルドが導入するなら、バリューセットを食べる」

「テスラグッズはドージコインで買うことができるんだ」

テスラとトヨタの信用の違い

時価総額を越されたトヨタとテスラの差が投資家にとって最も最初に気にするべき点だと言えます。

トヨタには『世界のトヨタ』という信用があり。天皇陛下や総理大臣はレクサスを含むトヨタ車に乗ります。

では、アメリカの大統領はテスラに乗っているか?

という部分がトヨタとテスラの大きな違いです。

アメリカ大統領はGM車のキャデラックに乗り、テスラには乗っていません。

これが国を挙げてその企業を支援し、信用しているという判断基準になるのです。

決して安定的ではないテスラはCFDで投資するのが最善か

テスラの急成長ぶりというの市場や経済に過度の期待を持たせているというのも事実です。

営業目標よりも市場のアナリストの予想値が投資家の判断基準になりえ、自動運転=事故ゼロという概念が現実と乖離してしまうこともあります。

トヨタがリコールをするのと、テスラに乗ったドライバーが事故をするのはイコールのように扱われることもあります。

この過度の期待に応え続けることができるか、という点で、『安定的』とは言えない部分があります。

長期的にテスラは株価を上げてくる

テスラは冒頭でもお伝えした通り、店頭販売・代理店制度などを持たない営業方針です。

これは結果として、トヨタやメルセデスベンツなど世界中の自動車メーカーと雲泥の利益率となっています。

トヨタ車の粗利益に対してテスラは8倍ほど粗利益があります。

この粗利益の多くは研究開発・生産工場などの設備投資に充てられています。

中長期的に見れば、投資家でいうスノーボール方式のように売上は増え、純利益や内部留保も増えることになります。

その点を加味すると、テスラの株価は上がっていくと考えることができます。