なぜ不動産投資が自己破産しやすい投資なのか
今すぐやめないと破産する投資の習慣とノウハウ
筆者の私は、FXや株式投資、ETF、バイナリーオプションなど多くの投資商品や金融商品で資産運用を行なってきました。
今でもありがたいことに投資家として名乗れ、生き残れているのは事実ですが、過去に数千万円(具体的には4200万円)ほど損失を出しています。
私を含め、この一流養成学校のコンテンツでは稼ぐこと、収益を出すためのノウハウを発信してきました、
ここであえて、今回は耳障りの悪い、特に不動産投資という安定的な現物投資と『破産』についてお話していきます。
破産する投資家は当たり前のことができない
稼げる投資家は当たり前のことしかしない
投資の当たり前とは『安く買って高く売る』ということです。
つまり、破産する投資家は高く買って、安く売らないといけない銘柄や通貨の保有が多いということです。
不動産投資も同じことが言えますが、不動産投資の場合は融資を受けて行う場合が多いため、金利についての予測もしっかりしていかないとなりません。
なぜ不動産投資が自己破産しやすい投資なのか
不動産というのはなくならない、金やプラチナのように安定的現物投資です。
しかし、不動産投資を行う投資家と金融商品で投資を行う投資家と圧倒的に違う点が一つあります。
それは、兼業であり借入・融資の一部を家賃収入だけでなく自分の収入を想定して組み入れている場合があるのです。
エリートサラリーマンが自己破産しやすい不動産投資の仕組み
年収1000万円を20代中盤で超え、独身のサラリーマンが以外と多く手を出すのが不動産投資です。
買えば勇退退職時にインカムゲインとして年金の補填ができると考える方が多いためです。
それに加えて、エリートサラリーマンは非常に多忙で、金融商品をこまめに売買する余裕がないことから買えば、寝かせておくだけの不動産投資は都合がいいのです。
どれだけ賢くても予想できない収入の低下
20代や30代の体力のある時期に、ケガや病気で会社を辞めることを想像している方は非常に少ないのです。
しかし、精神疾患での傷病休職や急な転職というのは想像しないものです。
万が一のことがあれば不動産は売ればいい。そう簡単に思っている方も多いですが、金融商品は売り手と買い手のバランスで成り立っていますが、不動産においては戸建・間取り・広さ・駅からの距離・築年数など非常に細かく買い手は精査し、売買までに時間を要します。
そのため、いざ売り抜ける覚悟をしても、資金が先に底をつき自己破産することがあるのです。
不動産投資における自己破産率は?
実は不動産投資における自己破産の確率は、正式発表されていません。
しかし、銀行などの金融機関が個人で不動産投資のために融資を行なった事案のリスク管理債権という数字を東京商工リサーチが公表しており、が指標化しています。
*リスク管理債権とは、返済されない貸出金・融資(滞納が起こっている)のこと=不良債権
このデータは東京商工リサーチが公表しており、この不良債権の数値は自己破産の予備軍として読み取ることができます。
国内107銀行の2021年3月期決算で、「リスク管理債権比率」は1.33%でした。
補足:リスク管理債権比率が不動産≠自己破産率の理由
リスク管理債権比率の数値だけで言えば、さほど多くないと言えます。
しかしリスク管理債権比率はあくまでも滞納発生率と言えるので、滞納することで勤め先からの給料を差し押さえられるような条件付き契約をしている場合や勤務先へ滞納事案の報告がいくと昇進やキャリアに関わるという方もいます。
さらに、急なケガや疾患などで傷病休職をしたり、転職、収入の減少が起こると滞納前に相殺して損が出ても売却する層もいるため、現実的にリスク管理債権比率はあくまでも最低指数としてしか役立たないとも言えます。
投資は損を『絶対』に100%する
破産する投資家と生き残れる投資家の損の違い
投資で『絶対』『必ず』はあり得ません。
しかし、そんな投資の世界で絶対なのは『損』が出ることです。
生き残り、稼ぐ投資家も必ず損をしています。
しかし損失額と利益額の相殺で損失額が大きく上回るから破産をするのです。
逆に言えば、損を何度もしていても利益が上まっていれば絶対に破産をすることになりません。
相殺性が低い=リスクヘッジしにくい投資=不動産投資
不動産投資は『相殺性』が低いことが破産のしやすさに繋がると言えます。
個人投資家で尚且つ一般的なサラリーである場合、ワンルームやマンション投資が多く、一棟買いや複数の部屋で運用できるのは限られています。
それに加え、売買手数料が金融商品とは異なり高額で、自分自身の売買のタイミングと実際売買や貸出ができるまでのタイムラグが大きいことも特徴です。
不動産投資は安定投資ではなく、失敗しやすい投資
このことを踏まえると不動産投資は非常に難しい投資だということがわかります。
筆者の私自身、不動産投資は何度も検討しては実行に移せないのも同じような部分でリスクを感じるためです。
むしろ、不動産投資をするくらいならボラティリティの非常に高い金融商品を短期で運用する方がリスクが低いとすら思っています。
参考:株式投資とFXだとFXの方が実は破産しにくい?
破産しにくいのではなく投資先が倒産・破綻しにくいだけ
株式投資とFXを比べると、株式投資の方が破産しにくいと思うかもしれません。
FXには投資先の倒産ということがありません。
もちろん、途上国通貨を保有し国が破綻することになれば別ですが、その可能性は比較的一般企業と比べると低いと言えます。
だからといってFXで破産する投資家が株式投資する投資家より少ないかというとそうではありません。
その理由はFXの投資家でレバレッジをかけずに投資している投資家は非常に限定的だと言う点です。
しかし、そんなFXよりもはるかに自己破産しやすい投資が安定的な『不動産投資』と言えるのです。