世界中でFXはユーロドル(EUR/USD)で投資される理由

世界中でFXはユーロドル(EUR/USD)で投資される理由

世界中でFXはユーロドル(EUR/USD)で投資される理由

FXという投資は年々取引高が上昇基調にあると言われている中、2020年にFXでの取引額が店頭FX52社の総合計で6364兆円と過去最高を更新しました。

なんと1日の営業日で平均6兆5,900億ドルもの資金が動いている投資市場となっています。

日本円に換算すると700兆円を超え、株式投資の方が圧倒的に投資家の層は広いと言われていますが、年間の取引量は約767兆円ほどであったため、FXがどれだけ期待性の高い投資商品なのかがわかります。

どころで、そんな高額の資産を動かす中投資家の通貨ペアが気になることはありませんか?

日本ではドル円の取引量が多いですが、世界規模で為替取引を見るとユーロドルの通貨ペアが人気です。

今回はこれだけの巨額な市場で利益を出す通貨ペアは何か?

なぜユーロドルが取引量が多く人気なのかを解説していきます。


ユーロドル(EUR/USD)が人気である理由

ユーロドル(EUR/USD)は世界中の為替取引・FXの市場で最も多く取引されている通貨ペアです。

簡単に言えば、世界の法定通貨の2トップの通貨ペアということもあり、単体の法定通貨を利用する人々が多く、さらに流通量が多いということが理由だと言えます。

ちなみに、数年前のユーロドル(EUR/USD)の取引量はFX市場全体の24%もの取引シェアがありました。

初心者のためのユーロドル(EUR/USD)解説

ユーロと米ドルの通貨ペアで、1ユーロを買うのに米ドルがいくら必要ということがわかります。

ユーロドルはドル円と同じようにFX口座で売買取引ができます。

*通貨ペアという表現は売買される2つの通貨の組み合わせを意味しています。

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ユーロドル(EUR/USD)が儲かる通貨ペアと呼ばれる理由

簡単に言えば、合成通貨ペアを除けば、ユーロドル(EUR/USD)のボラティリティが一番高いということが一番儲かりやすい理由と言えます。

それに加え、通貨自体の流通量がドルもユーロも非常に多いためスプレッドが小さいため機会損失の影響を受けにくいという点にも特徴があります。

通貨ペアボラティリティ(2021年12月~2022年1月)
米ドル/日本円(USD/JPY)約49.3pips
ユーロ/米ドル(EUR/USD)約67.2pips
ユーロ/日本円(EUR/JPY)約82.6pips
英ポンド/日本円(GBP/JPY)約113.1pips
英ポンド/米ドル(GBPUSD)約82.3pips

ユーロドル(EUR/USD)は『簡単』な通貨ペア

ユーロドル(EUR/USD)という通貨ペアは金融リテラシーの視点で考えても、基本的には安定しておくべき通貨ペアです。

世界規模で多く使われる通貨の値段が、大きく日々変動するのは経済の混乱を招くためです。

もちろん、ドル円というような安定通貨ペアと比較するとボラティリティは高くなりますが、世界中の投資家がユーロドル(EUR/USD)を好むのは理由があります。

FXにおける合成通貨・合成通貨ペアとは?

海外ではユーロ円などの通貨ペアを合成相場とも呼びますが、前述通り本来は国際通貨である米ドル主軸なので、「EUR/JPY(ユーロ円)」「GBP/JPY(ポンド円)」というようなドルがペアになる通貨ペアはあり得ないことになります。

そのため「EUR/JPY(ユーロ円)」であれば『ユーロ/米ドル』と『米ドル/円のレート』を合成しレートを算出します。

ユーロ円のレート算出式

EUR/JPY = EUR/USD × USD/JPY

そのため、通貨ペアではなくそもそもの相場自体が米ドルを仲介した合成相場なのです。

▷▷▷FXにおける合成通貨・合成通貨ペアの正体

ユーロドル(EUR/USD)の値動き・動向

ユーロドル(EUR/USD)という通貨ペアは一旦トレンド形成をするとしばらく同じ方向に上下します。

つまり、順張りがしやすい=『簡単』とも言えるのです。

特に日本で言えば、合成通貨ペアと比較すると、圧倒的に『なぜ上がっているのか、下がっているのか』がわかりやすい通貨ペアだと言えます。

ユーロドル(EUR/USD)が上がる理由・下がる理由

ユーロドル(EUR/USD)の通貨ペアはユーロにプラス要因・ニュースがあれば、上昇します。

逆に、ドルにネガティブなニュースや指標などが発表された場合もドルが売られるためユーロが上がりユーロドル(EUR/USD)は上昇することになります。

ユーロの金融引き締めは、FX初心者の方にはわかりにくいですが、引き締めている側の通貨が上昇します。

*簡単に言えば、引き締めるだけの余裕が経済に生まれたと考えられるため

その逆で、金融緩和がユーロで起こればユーロドル(EUR/USD)は下落することが多いです。

ユーロドルでユーロとドルが同時に良いニュースがあった場合

ユーロドル(EUR/USD)も他の通貨ペアもどちらの通貨に対してもプラス・買われるという相場があります。

これはユーロ買い・ドル買い相場で実際、ユーロドル(EUR/USD)では一般的に流通量の多いドルに釣られる傾向があるため、ユーロドル(EUR/USD)は下げる場合があります。

ちなみにドル円ではユーロドル(EUR/USD)より明確にドル買い・円買いの相場時に、ドル円は上昇することが多いです。

ユーロドル(EUR/USD)が儲かる通貨ペアと呼ばれる理由②

スワップポイントによる金利収入が他の通貨ペアに比べ大きい傾向にあります。

そのため、ユーロドル(EUR/USD)でドル買い・ユーロ売りの状態(=ユーロドルを『売り』保有)であれば、1日単位で金利収入を得ることができます。

もちろん、その逆でユーロドル(EUR/USD)を『買い』で保有した場合は1日ごとに金利分のマイナスが発生します。

ユーロドル(EUR/USD)の『パリティ割れ』とは?

昨今のドル高相場はドル円だけでなくユーロドル(EUR/USD)にも大きな影響を与えています。

その中で昨今言われる『パリティ割れ』の可能性を示唆した内容も散見されます。

ユーロドル(EUR/USD)における『パリティ割れ』とは『1ユーロ=1米ドル』を下回るという状態を意味しています。

『1ユーロ=1米ドル』という概念はドル円で言えば1米ドル100円という根底の概念のようなもので、パリティ割れをするということはその概念が壊れる相場感とも言えるためボラティリティが大きくなるとも言われています。

そのため、投資家にとって『パリティ』は重要な基礎情報と言えます。

パリティとは?

パリティという言葉はさまざまな状況下で投資家、資産運用で目にします。

実際の意味としては『同等』『対価』というような同価値という意味合いで用いられます。

ユーロドル(EUR/USD)のエリオット波動

ユーロのパリティ割れと重なり、ユーロドル(EUR/USD)におけるエリオット波動理論も注目が集まっています。

実際『エリオット波動理論』というのはFXではなく株式投資で用いられる規則性でした。

エリオット波動理論にユーロドル(EUR/USD)が当てはまるとすれば、短期中期長期での投資ビジョンが非常に見えやすいと言えます。

『エリオット波動理論』の規則性・ルールとは?

『エリオット波動理論』では相場の動きには規則性があり、基本的に、

5つの上昇波と3つの下降波という規則性・ルールが常にあると言われています。 5つの上昇波を推進波、3つの下降波を修正波と呼びます。

 推進波の第1・第3・第5波で第3波が最も短くなることはないとされます

 推進波の第2波が第1波を超えて安値をつけることはないとされます

 推進波の第4波が第1波の高値を下回ることはないとされます