運転の不安がなくなる『煽り運転』と『安全運転』の関係
そもそも運転が苦手で煽られやすいタイプとは?
これは乗っているクルマの車種やタイプによっても多少の差があるとされていますが、煽る気がなくとも急な割り込みや突然の減速・カーブでの隣の車線へ接近し接触しそうになるなどという運転のスキルによる原因も挙げられます。
その際、運転が『上手い下手』というカテゴリーに分けられるとすれば、運転が上手い人は『空間認識能力』が高いというデータがあります。
空間認識能力とは
空間認識能力とは、3次元空間上において、物体の位置や形状・方向・大きさなどの状態や位置関係を素早く正確に認識する能力のことをいいます。
この能力によって普段生活する中で、目の前にないものでも頭の中で想像し、視覚的なイメージを形成するのに役立つ能力です。
特に難しい能力ではなく、サイコロを見てサイコロの見えていない面はどのような形になっており、奥行きがどれくらいあるのか、などが自然とわかるようなことを指します。
さらには、キャッチボールをして、相手のグローブまでボールを届かせるにはどれくらいのパワーで投げればいいのか、というのも空間認識能力が使われます。
クルマの運転は空間認識能力が多様される
前のクルマとの距離(車間距離)、ルームミラーから見た後ろのクルマとの距離、サイドミラーから見た斜め後ろのクルマとの距離、これは実際自分が目で見ずにどれくらいの距離があるかを認識する必要があります。
車庫入れが苦手な方も同じで、自分の目で見えない死角をイメージしなければ、車庫入れは上手にはできません。
自分がハンドルをあとどれくらい回せば、自分のクルマはどれくらいの角度で曲がるのかもキャッチボールと同じく空間認識能力が使われます。
空間認識能力セルフチェック
空間認識能力は簡単にセルフチェックをすることができます。
- 転んだり、乗り越えようとした時に転びそうになる・転ぶ
- 運動音痴
- 方向音痴
- 地図が読めない
- アルファベットなどを立体的に描くことができない
- モノを取ろうとして突き指をした経験がある
- コップをよく倒す
この7つの項目は1つは当てはまるが他は全部当てはまらないということは少なく、そういえばこれもできない、あれもできないと複数項目該当する方は比較的空間認識能力が劣っていると言えます。
運動神経が高い人は運転が上手く煽られにくい
悪質な運転をしているドライバーと遭遇しない限り、煽られるには自分より早いスピードのクルマの前にいなければならないことがほとんどです。
その理由はラグビーやアメフトなどが良い例だと言えます。
自分が走り、敵チームはこちらに向かってタックルを仕掛けてくる。
そのタックルを受けるまでにボールをパスしなければならない、或いは仲間へパスを出さなければなりません。
もちろん、パスを受ける側も走っているのでボールは投げ終わり、ボールを受け取るまでの移動距離も計算する必要があります。
クルマの運転で言えば、高速の合流などがまさにそんな環境下です。
つまり早い明らかに自分より早いスピードで走るクルマの前には出ませんし、明らかに遅いクルマの後ろであれば、車間距離を詰めてしまう前に回避することができるのです。
合流でストレスを感じなくなる方法はあるのか
合流する側ではなくされる側のことを考えれば合流は上手くできる
人の気持ちになってみてたらわかる、とよく子供の頃言われましたが、合流では自分が合流される側の時、どう考えていますか?
「あ、このクルマ入ってくるなぁ」と気をつけませんか?
そんな時に、ブレーキを踏んだ記憶はありますか?
おそらくないはずです。
それが合流のスムーズな状況です。
合流はする側は、むしろされる側にブレーキを踏ませないスピードで合流することがもっとも重要です。
基本的に合流する前に1台分くらいは入れるスペースを作っているものなので、相手にブレーキを踏ませるようなゆっくりの速度で合流してしまうと、その合流させてくれたクルマの後ろにまで迷惑がかかるのです。
もちろん、目視やミラーの確認は必要ですが、クルマの速度が遅い=運転が慎重とは限らないということを覚えておくといいでしょう。
さらに言えば、合流車線で「どうぞ」と道を譲るためにブレーキをいきなり踏んで徐行するクルマも滅多にありません。
もちろん、速度調整はしますが、ブレーキを踏むことによって、さらに後ろのクルマともう一台入ろうとしている合流車の間隔を乱してしまうからです。
合流が下手な運転を克服する方法
エスカレーターを活用して人と空間認識能力をあげる
合流でぎこちない運転をしてしまう方は悪気はないのに、エスカレーターで人とぶつかってしまいがちです。
これは自分が走っている道、合流車線のスピード感と距離感を掴むことができていないのです。
エスカレーターの乗り口付近は、多くの人が様々なスピードで歩いています。
子供は特に空間認識能力が未発達なことが多く、エスカレーターで人とぶつかりやすい傾向にあります。
それに加えて、人との間に入れても、前の人にぶつかりかけたり、後ろの人にぶつかられたりするのは一般的な空間認識能力を持っている人と自分に、スピードの誤差が生まれていると言えます。
マイカー選びで煽られにくくする方法
煽り運転をする心理はいじめっ子心理
そもそも煽り運転をされやすいクルマというのは煽り運転をする人の目に止まり目障りだと判断されるところから始まるようです。
もちろん、急な車線変更や割り込みをきっかけにはなりますが、
「安い小さいクルマでノロノロ俺の前を走るな」
「高級車で調子乗って走ってんじゃない」
といういじめっ子思考・心理が多いのです。
しかし、高級車を煽ると怖い人が出てくる可能性もあるので安くて小さいクルマが弱いものいじめのような対象になってしまうのです。
黒いクルマを選ぶべき理由
マイカー選びでやってしまいがちなのは、パステルカラーなど優しい色味のボディカラーです。
汚れも目立ちにくいという理由や売れ筋の白や黒よりも値引きがあるという点で選びがちですが、実は煽られやすいクルマなので注意が必要です。
黒色は心理的に『強い』と日本人は根付いているイメージなので、同じコンパクトカーでもパステルカラーと黒色に乗っているドライバーで言えば煽られにくいのは黒色です。
マイカーは希望番号を必ずすること
日本人やアジア圏は比較的番号に対するこだわりが強いです。(営業マンと経営者はなぜゾロ目が好きなのか より)
そのため自動車を購入する際、輸入車ディーラーによると90%の顧客は希望番号を有料で申し込んでいるようです。
女性ほど自分の名前や誕生日で希望番号にしがちですが、一桁番号やゾロ目を選ぶだけでも煽られにくいクルマになります。
見た目で選べば煽られにくい
煽られやすいクルマの特徴は何より視覚での判断です。
煽る気がなくとも車間距離を取ろうと思うクルマを想像してみてください。
軽自動車は車間距離が短く、トラックは大きくとりませんか?
悪気がなくとも車間距離が短くなるのは『小さいクルマ』であることです。
実は安くて煽られにくいのは『中古のプリウス』
トヨタのプリウスは煽り運転対策でお勧めです。
最近の車格でいうと小さいサイズのカテゴリーですが営業車でも男性がよく乗っているため煽られにくい傾向にあります。
プリウスの黒色で型落ちで希望番号を選ぶ、そして後ろから女性が乗っているかどうかわからないようにカーフィルムだけ貼っておけば煽られる可能性は極めて減ります。
ハイエースとプリウスは煽られにくいですが、アクアやデミオサイズまで小さくすると急に車間を縮められる傾向があります。
覆面パトカーは買うのも煽り対策になる
アルファードのブームでファミリーカーで選ばれるミニバンに大きな変化がありました。
経営者やお金持ちもハイヤーとしてミニバンを選ぶようになったため、圧倒的に煽られにくくなったのがミニバンです。
しかし、ここで一つのアイディアでいうと『トヨタのクラウン』の存在です。
パトカーで採用されているクラウンは、覆面パトカーにもなっており、白か黒でフィルムを貼ってカスタムなどを一切せずの状態で乗っておけば、安心だと言えます。
どんな煽り運転をするドライバーでもパトカーかもしれないクルマを煽ることはしません。