- 1. 営業マンと経営者はなぜゾロ目が好きなのか
- 2. 自分のコンディションがいい時ほどゾロ目には気付く
- 3. 営業マンと経営者はなぜ『8888』ゾロ目を選ぶのか
- 4. 『8888』ゾロ目はお金が集まるのは本当なのか
- 5. デジタル時計を見るとゾロ目ばかりな気がする理由
- 6. ゾロ目ばかりに目が行く気がするのは『カラーバス効果』
- 7. 0〜9の数字が4桁のゾロ目になる確率
- 8. 日本では営業マンや経営者は『1位』を狙うため『1を好む』
- 9. アメリカ経営者や営業マンが選ばない『1』は忌み数
- 10. 営業マンは『ゾロ目(カラーバス効果)』を使って契約が取りやすくなる
- 11. 高級ブランドの値段設定
- 12. 営業マンの上手な値引き調整スキル
営業マンと経営者はなぜゾロ目が好きなのか
そもそもゾロ目を見ると
『良いことがある気がする』
『何か賭け事で勝てそうな気がする』
などラッキーなことが起こりそうな気がします。
逆にゾロ目を見ないという時は逆に数字の羅列などへの注意力が散漫になり本来出会っているゾロ目に気がつかないことが多いのです。
神様がどう、先祖がどうという話はしませんが、営業マンや経営者の『数字』へのこだわりについてお話していきます
自分のコンディションがいい時ほどゾロ目には気付く
そもそもゾロ目って何かというと、スリーセブンと呼ばれる『777』や高級車などで多い『8888』など同じ数字が並んでいることをゾロ目と言います。
営業マンと経営者はなぜ『8888』ゾロ目を選ぶのか
8と数字は色々な解釈がありますが、切れ目のない数字であり90度見方を変えると『∞(無限)』記号になることからお金や人との切れ目が起こらないように8を好む経営者が多いことから始まっているという話が一番ポピュラーです。
そんな経営者や富裕層の縁起やジンクスの話に影響を受け、営業マンも自分の好きな番号のゾロ目にジンクスを作る傾向があります。
『8888』ゾロ目はお金が集まるのは本当なのか
自動車の希望番号でも『8888』は、全国で抽選率が高く競争率も高い数字の並びです。
そもそも希望番号をすることだけでも希望ナンバーの手数料が発生するため、それなりに『こだわり』をお金で買うことができる人が多いという理由からもお金持ちが『8』という数字や『8888』というゾロ目を好むというのは理解ができます。
しかし、海外ではあまりゾロ目への強い執着というのはなく、『777(ラッキーセブン)』くらいで、『777』もギャンブル性が高いためビジネスライクで『777』のゾロ目を好む経営者や営業マンは少ないようです。
デジタル時計を見るとゾロ目ばかりな気がする理由
これは結論として気のせいです。
ゾロ目以外にも自分の誕生日の西暦や誕生月日、好きな人の誕生日、電話番号など、自分の脳が意識的に見ている数字は全てゾロ目を見た時と同じ反応をします。
そのため、以外にゾロ目は見ていなくとも、7777を見たあとに7号サイズの指輪を妻にプレゼントさせられ、7階のレストランで食事をしたと偶然を必然のように思い込んでしまいます。
ウィルスミスが主演の『フォーカス』ではこの数字の印象を脳に植え付ける心理学を用いるシーンがありますが、まさにその通りです。
漢字を使わない国からすれば『4』『9』など全く気にならない数字です。
それくらい私たちは数字のイメージが勝手についてしまっているのです。
ゾロ目ばかりに目が行く気がするのは『カラーバス効果』
ゾロ目以外にも自分の誕生日の西暦や誕生月日、好きな人の誕生日、電話番号など、自分の脳が意識的に見ています。
意識されている番号の情報は、視覚・聴覚などから無意識のうちに積極的に認識しています。
つまり人は自分が見たいもの、見つけたいものに人間は自然と意識を向けている傾向があるということです。
カラーバス効果とカクテルパーティ効果
ある特定のものを人は意識すると関連情報を自然と目に留める傾向が強くなる心理効果・作用です。
カラーバス効果という言葉の由来は『自分の好きな色』をよく街並みで見かける気がするという気づきからできているためカラーバス効果と言われています。
他にもカフェで偶然耳にするような会話も実は、自分の意識するものや興味のあるものが耳に入り脳では処理されたことで、その会話だけが意識的に聞こえてくるのです。
これは陰口も同じで、陰口や悪口の内容は自分のことでなくとも、そのワードが耳から入り脳でフィルタリングされることで、その会話だけが聞き取ることができます。(カクテルパーティ効果と呼ばれています)
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0〜9の数字が4桁のゾロ目になる確率
0000〜9999の数字でゾロ目になる確率は簡単な計算で 9/10000で確率で言えば0.0009%、約0.001%
ちなみに四葉のクローバーを見つける確率と同じくらいの確率のため、出会える確率は確かに少ないと言えます。
日本では営業マンや経営者は『1位』を狙うため『1を好む』
日本では営業マンや経営者は『1位』を狙うため1を好みます。
一番風呂やビールでいうと『一番搾り』など『1』という数字を好む傾向にあります。
しかし、日本や漢字圏の『4』『9』と同じようにアメリカ圏は『1』をよく考えない傾向があります。
アメリカ経営者や営業マンが選ばない『1』は忌み数
『11』や『111』は蛇の目と呼ばれ日本の『4・9』と同じような扱いをされ嫌われ避けられています。
日本では最近4階がフロアを作らない、4番ゲートを作らないなど工夫されているのと同じでアメリカでは1階が0階とされエレベーターではG階と表記されていることが多いです。
営業マンは『ゾロ目(カラーバス効果)』を使って契約が取りやすくなる
カラーバス効果の応用で提案する総支払額は、提案するだけで契約が取りやすくなります。
かなり前から198(イチキュパ)イチキュッパ戦略がスーパーや電化製品などで用いられてきました。
200円とたった2円しか変わらないのに、視覚効果は2円以上の効果があるとされています。
では、『199円・197円』はどうなのでしょうか。
たった1円安くなっているのかと感じるのか、それなら195円にして欲しいと感じるのか、200円と変わらないと感じるのかです。
私たちは日頃から『198』の数字に慣れているためどうしても『198』に似た数字列を好んで選んでしまいます。
高級ブランドの値段設定
一方高級ブランドやラグジュアリーホテルなど、ブランディングがアッパー層向けのものはゾロ目や『端数』を付けない傾向があります。
つまり値段を見るだけで『安売りされていない』と思わせる効果を期待しているとも言われています。
高級車や輸入車のプライス表でも面白いほど差別化されており、大衆向けのセグメントは『198』系の数字になっており、中古車販売店のプライスボードは『198』が多いのです。
しかしフラッグシップモデルはそのような統一性や習慣性がない数字のため、見慣れない数字に高級感を感じるのです。
営業マンの上手な値引き調整スキル
「端数を切って・揃えて」と商談ではよく聞かれますが、提案の時点で端数を揃えておくとどうなるのでしょうか。
「99,000円が限界です」⇨95000円
「98680円が限界です」⇨98500円
「98,683円が限界です」⇨98600円
端数切る単位が変わってくるのです。
「切りの悪い数字だなぁ」と思わせるほうが値引き額が抑えやすいというのも実際営業をしてきた筆者は感じます。
そのため、そもそも切りの良い数字で提案をするのは、値引きの無駄打ちになるためしなくても良いと言えます。