営業マンがカードローン地獄に陥る理由
漫画や映画、ドラマでカードローンから街金・サラ金へ繋ぎ融資を依頼するというストーリーは大ヒットした『闇金ウシジマ君シリーズ』や『ミナミの帝王』などかなりありがちな展開です。
その中で職場に連絡が行くことに恐れながら過ごす日々の 描写は比較的多くの人が見たことがあるはずです。
営業マンという仕事で『普通の生活』をしていればカードローンや借金をするというのは比較的少ないはずです。
しかし、実は営業マンという仕事でカードローン地獄の日々を過ごしている方は意外にも多くいます。
今回はそんな営業マンが『カードローン地獄に陥る理由』と対策について書いていきます。
営業マンがカードローン地獄に陥る『経費の立て替え』
営業マンというのは経費が多くかかるものです。
交通費や差し入れ、接待交際費などです。
もちろん、会社に経費申請すれば通るものも多いですが、『付き合い』で『大人の事情があるお店』の接待は経費として認められません。
しかし取引先を逃したくないがあまり支払いをし、生活費などに困りカードローンを利用したことがきっかけでカードローンに頼る生活を始める営業マンもいます。
最初のカードローンは完済する営業マンが多い
最初はすぐに返すのがカードローンです。
しかし、同じように『お金が必要になった時』には『どうしよう』ではなくカードローンやお金の借り入れをするかしないか、という選択肢に変わってしまいがちです。
営業マンがカードローン地獄に陥る『給料のしくみ』
営業マンの多くはインセンティブ・歩合給が年収の多くを占めています。
その中で偶然にも納品が遅れる・契約が流れた、或いは今回のコロナのように急激な収入の減少に耐えることができず、カードローンや闇金などへ助けを求めることもあります。
なぜ営業マンは銀行や会社の貸付を利用しないのか
金融業界も不当たりを起こさぬよう職場の確認や、家族・自宅への連絡などがあり、勤め先に借金がバレるとマズい、家族にバレるのはダメだというところから、比較的ブラックに近い金融会社から借り入れをすることが多いようです。
大手の会社では1週間に1回は本社の代表電話に『オラオラ口調』の取り立て電話や在籍確認などの電話がかかってきます。
営業マンがカードローン地獄に陥る『自爆契約』
これも非常に辛い決断で営業マンが陥るのが自爆契約です。
契約が取れず、どうにか予算を達成させるために自分で友人などの名義を借りて契約をすることです。
自爆契約・自主契約にも依存性があり、『今月も仕方ないか』と少額の自爆契約をするごとに口座残高が減り、カードローンなど利用し始める営業マンが多いのです。
最近では自爆契約や自主契約の規定が社内規定で厳しくなりましたが、友人や家族の名義での契約はまだまだしようと思えばできてしまう環境で営業マンは働いています。
営業マンがカードローン地獄に陥る『ペナルティ』
営業マンのペナルティで給料が赤字になるということもあり得ないわけではありません。
カーディーラーや中古車販売店であれば、『社内事故1件につき〇〇万円』と規則として書かれている会社もあります。
もちろん、会社が保険や損害を全て被っていられないですし、注意するために取り入れる制度ですが住宅ローンなどの支払いができず、一時的にカードローンを利用しそのままクビになってしまった場合などは追加融資を依頼するしか方法がなくなってしまいます。
営業マンがカードローン地獄に陥る『病気や怪我』
急な病気や怪我で傷病休職だけでは全く生活ができないという営業マンもいます。
労災認定されない事故も営業マンには起こりうります。
特に総合職と違い基本給の6割支給などになると営業マンの場合一桁の支給になる可能性も多いにあります。
営業マンがカードローン地獄に陥らないために
営業マンという仕事は調子の良い時は月収も多く、人よりも良い生活もできます。
しかし転職していきなりの散財などには注意をしましょう。
自己資産比率が低いと小さな出来事で簡単に今の生活が崩れてしまいます。
もちろん、貯金をして自己投資をしないのはもったいないですが、もしもカードローンなど支払いに追われ始めたらまずは『助けを求める』『救済支援をプライドを捨てて受ける』『自己破産をする』という選択肢を早い段階で決断することです。
会社の『貸付』を受けている社員は驚くほどいます。
大きな会社であればあるほど、様々な事情の社員を抱えています。
そして、私も皆さんも知らないような支援策が受けられる場合はあります。
まずは抱え込まず、相談をしてみることが『営業マンがカードローン地獄に陥らない一番の対策』だと言えます。