最近は印刷技術の向上で格安でも、非常にこだわったデザインの名刺を作ることができるようになりました。
その中で、最近ベンチャー企業などが黒色や透明の名刺を採用するところもでてきました。
白と黒のモノクロ名刺は、実際にどんな印象を受けるのか。
そして営業マンがその名刺を持つことによってどんなメリットを得て、どんな部分に不自由するのかをお伝えしていきます。
印象に残るのはモノクロ名刺
確かに黒い名刺というのは印象に残ります。
「おっ」と思うのは事実です。
しかし、黒は心理的に『カッコいい』というイメージもありますが、『強い・怖そう』という脅迫色とも思われる色です。
簡単に言えば『白いベンツと黒いベンツ』黒いベンツのほうが『怖い人』が乗ってそうな気がします。
それと同じでモノクロの黒い名刺は印象には残るもののプラスの印象とは限らないのが実際のビジネスシーンだと言えます。
名刺と営業マン、名刺が目立ってはいけない
営業マンが名刺を渡し、名刺を受け取る相手。
これが名刺交換の風景です。
その中で、名刺のがモノクロで黒い名刺だと営業マンよりも『注意力』が名刺にいってしまいます。
そうなると会社の印象は残せても、営業マンの印象を残しにくくなるため、実際避けるべきだと言えます。
やはり、名刺は白紙に黒文字が一番
ビジネスシーンで営業マンがやはり一番使いやすいのは白紙の『普通の名刺』です。
普通の白地の名刺は営業マン自身のトークの上で、名刺をどのように使っていくかというツール性が高まります。
実際、黒字ならばとっさに裏書きの紙として相手へお渡しすることもできません。
訪問先へ留守の場合、
『近くを通りましたので、お声かけしようと参りました 8月11日14時』
とメッセージを書くことができません。
これは営業マンの『できる・一流・敏腕』の武器である細かな気遣いや特別力(特別にあなたに尽くしているという感情を抱かせること)を発揮させることができなくなってしまいます。
透明や半透明の名刺・大きなサイズの名刺はどうなのか?
透明の名刺は清潔感が企業イメージは上がります。
しかし、これもモノクロ名刺と同様に書き込みができないため、『スタイル重視』となってしまいます。
それと合わせて黒はコスト面で言えば高級ケント紙の厚めの紙と比較すればそこまで、変わりません。
透明の名刺は紙ではなくPPなどを用いるため、割高に名刺という営業ツールにコストをかけることになります。
銀行や政府・大企業との取引では懸念材料になる可能性も
銀行や政府・行政などの仕事を受ける際、コストパフォーマンスを非常に意識が高く、考えの古い営業上がりがこの名刺を見ると、コスト削減をしない会社、無駄にお金を使う会社だと判断されてしまいます。
大きい名刺は迷惑・小さい名刺は『ない』も同然
大きい名刺は名刺入れに入らないため非常に困ります。
ある意味パワーのある営業として片付けさせない名刺として使うならばいいと思いますが、実際のところ内ポケットにしまわれるだけのことです。
それが奇跡的なタイミングで出てこない限りは、『どこの人だったかな』となってしまうのです。
小さい名刺は失くします。
見えません。メッセージも書くことができないのに、コストだけがあがります。
印象だけに高いお金を払うのは少々辛いと言えます。
デザイン会社・広告会社ならばOKか?
デザイン会社や広告会社・印刷会社ならば、確かにデザインを売り物としているため、問題はないと思います。
しかし、デザイン会社にしては黒い名刺は少々工夫を凝らさないと逆に『古い』『一捻りがない』などと思われてしまいます。
結果、やはり黒い名刺の会社は営業マンの営業をしにくくさせている
黒い名刺の会社の営業マンがこの記事を読んで「困った」少しでもどうにかしなければ・・・『自分は一流になる営業マンだ!』と思っている方は私用の名刺を作ってしまえばいいと思います。
ロゴなどは私用許可などがあるため、企業名と名前などの基本的な情報だけです。
そうすれば公の懇親会では2枚の名刺を「親しくなれそうな人」や「この人は心を掴むという人」に渡せます。
一流の名刺の渡し方(2枚同時に名刺を渡す編)
「株式会社一流養成学校の滝枝芳郎と申します」
「すみません、うちの会社黒い名刺でメモ書きにでも使ってくださいと言えない名刺なので、自分でもう一枚作ってきたのでよければメモ書きに使ってください」
『わざわざ作ったの?面白いね!なんの会社ですか?』
*あとは好きなように売り込んでください*
こう言えば本来オフィシャルの名刺以外、渡すことはよくないかもしれませんが、裏書き用と言っていて咎める会社もないでしょう。
もちろん、平社員が取締役など書かぬように。
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