オーダースーツ・シャツの『ネーム入れ・刺繍』はダサい!?

オーダースーツ・シャツの『ネーム入れ・刺繍』はダサい!?

オーダースーツ・シャツの『ネーム入れ・刺繍』はダサい!?

できる営業マンやビジネスマンと言えば、オーダーメイドスーツに合わせオーダーシャツを仕立てるものです。

オーダーメイドで一流がカスタムするのは本当に少しのこだわりであり過剰なカスタムメイドをしません。

今回は一流に習う、できる営業マンやビジネスマンが見習うオーダーシャツの選び方をご紹介します。

オーダーシャツは白シャツ・薄いブルーを選ぶ

色合いに変化を持たせコントラストを変える一流の着こなしを見せる人もいますが、基本的に全く同じものを7枚などという風にオーダーすることのほうが多いです。

色も白と薄いブルーで注文し上質なコットン100%の生地を選びます。



オーダーシャツで体型維持『同じシャツ』を7枚購入する理由

「1週間分だろ?」という予想は確かに正解なのですが、それであれば別の生地で1枚1枚別の襟やカフスを選ぶ方がオシャレに見えると思いませんか?

しかし、ほとんどの一流はそうはしません。

理由はボディーコンディション(体型・体調の変化)を確認するためです。

細番手のシャツとツイルの生地だと生地の厚みが違うため、若干生地が分厚いツイルのシャツは太ったように感じます。

そしてシャツに裾をいれる際に、オーダーで作ったスーツだとウエストからヒップにかけてごわつくため、やはり太ったように感じます。

もちろんツイル織が好きな人はツイルに合わせてスーツを仕立てるので問題はありません。

シャツ1枚で見る人に不快な思いをさせず、自分のボディーコンディションをスーツやシャツで管理するという思考力はさすがだと言えます。

そして一流と呼ばれる人は、今おしゃれの究極がシンプルでありミニマムであることを気づいている人だと言えます。

経営者・ビジネスマンの『楽天マガジン』の使い方

今はオーダーシャツでネーム入れ・刺繍入れはダサい

これは少々驚きにも近いのですが、オーダーメイドでスーツを仕立てる時にシャツをセットで作るのは珍しいことではありません。

しかしシャツのネーム入れや刺繍入れは今の女性たちにも、エグゼクティブにもモテるものではなくなったと言えます。

一昔前、バブルの時などはダンヒルのカフスを袖口にキラつかせ、クレリックシャツの袖口や色もののシャツの腕部分に筆記体でネームをいれることにステータス性がありました。

なぜ、今オーダーシャツに刺繍を入れなくなったのか

一流だから入れなかくなったわけではなく、ドレスシャツへのネーム入れや刺繍を提案を販売員もしなくなったと言えます。

理由は昨今の『格安セミオーダースーツ』が理由だと言われています。

格安セミオーダースーツは小売業でスーツの販売数が落ち込む中で、立て直しを図るため規模の大きい量販型のスーツ販売点などが取り組み始めたサービスです。

その中で、今まで一流の仕立て屋やラグジュアリーブランドがしていた刺繍やネーム入れのオプションが追加されたのです。

『スーツの青山』はスーツカンパニーが数年前からオーダーメイド(パターンオーダー・セミオーダースーツを開始)、系列のユニバーサルランゲージも同じくオーダーメイドサービスを行なっています。



一流のスーツスタイルを提供するために、その分だけメジャー(サイズ感)などに意識が高まり、低単価なスーツと類似するサービスを提案しなくなったと言えます。

『一流スーツ』ではネームは入れない

前述通り、販売員がオーダーシャツでネームや刺繍を勧めなくなったのは、安いスーツ販売店がやっていることとほぼネーム刺繍は変わらないという点だと言えます。

今まではオーダースーツを作れるブランドや仕立て屋でしか刺繍やネームは入れられませんでしたが、今は入れられるということで、あえて入れない。

お金持ちに身なりだけでも背伸びしてなろうという考えの、思考にボーダーラインを引きたいというのがブランドや仕立て屋の考えだと言えます。

そのため、重複となりますが、今高級なスーツの仕立て屋では、極力見た目をシンプルにして立体裁断など着心地にこだわり、ミニマムに仕立てることに重きを思いている傾向にあります。

『オーダースーツ』ラグジュアリーブランドのスーツ戦略(トムフォードのパワースーツ)

ラグジュアリーブランドは、ビジネススーツというよりもパーティースーツやドレススーツと呼ばれるドレッシーなスーツを販売しています。

例えばトムフォードなどの大きなピークドラペルが特徴の『シェルトン』などは、一目でトムフォードのスーツだとわかる仕立てとパターンが構築されています。

ただの仕立ての良いブランドではなくトムフォードのスーツだと、無言で伝えるパワーがあるスーツを生み出しています。

そのほかにも老舗スーツブランドのイザイアは赤いサンゴのアイコンが様々なところに小さくついています。

ジャケットではフラワーホールに刺繍もしくは、ピンバッチとして付けられています。



オーダーメイドスーツ・シャツで注意、『ネーム入れ・刺繍』は一旦やめるべき

この記事を読んで、秋冬のオーダー会やオーダーの時期だなと思っている方は一旦、ネームは入れずに注文することをお勧めします。

見た目が9割以上のビジネスシーンでわざわざネームを入れていることでマイナスな印象や、過度なファッション性を感じるエグゼクティブがいる可能性があるからです。

一流になる人は、わざわざそんなリスクは背負わないと言えるでしょう。