お金持ちや成功者が求めるスリルと脳科学の関係

お金持ちや成功者が求めるスリルと脳科学の関係
目次

お金持ちや成功者が求めるスリルと脳科学の関係

リスクと快楽:お金持ちや成功者の脳内メカニズム

筆者の私は、心理学を19歳から4年間、投資や金融経済と同じように勉強をしてきました。

その中で、お金持ちや成功者には『普通』に考えると理解できないような行動を取ることに何か人間としてのスイッチ(神経)があるのではないか、と仮説して考えた時がありました。

これは早10年ほど前に、いつか論文にしようとしていた『お金持ちや成功者が求めるスリルと脳科学』を今回一流養成学校のオファーでブログ調にリライトした記事です。

お金持ちや成功者が求める『リスク』と『快楽』の根源

 

お金持ちや成功者は一般的に、高い目標を追求し今の社会的地位や経済力を手にしていることが多いです。

そのため、成功を求めるプロセスの中に常に『リスク』があり、リスクこそが自分を幸せにすると気付かぬうちに認識し、感じる可能性が高いです。

このリスクと快楽の関係性とメンタルを立証させたい

脳科学が明かす成功者・お金持ちのスリル追求欲とドーパミンの役割

お金持ちや成功者がリスクを求めるドーパミン

脳内の化学物質であるドーパミンは一般的に報酬や快楽を感じるための脳内メカニズムとして知られており、目標を達成したり、成功を収めた時に放出されます。

この快感は言うならば達成感であり、もう一度この達成感を感じたいという反復欲求が生まれます。

つまり、お金持ちはお金を求めるのではなく、お金をさらに手にした時に感じる快感・快楽を感じたいのです。

ビジネスにおいても経営を成功させた場合、このドーパミンによって、もう一度この快感・快楽を感じたいがために挑戦を駆り立てるモチベーションが維持されていると説明することができます。

お金持ちや成功者が求めるドーパミン

成功者の脳内メカニズム:リスクとドーパミンの関連性

何やら堅苦しい脳科学や神経の話の内容にうんざりし始めたと思います。

お金持ちや成功者が求めるドーパミンが『不倫や女性関係』に影響しているとするなら、また話は変わってくるのではないでしょう。

お金持ちや成功者に『不倫』『浮気ネタ』多い理由

『不倫』『浮気』の理由はドーパミン?

お金持ちや成功者が仮に、女性を求めるのが脳内の信号であれば不貞行為とも言えなくなるというモラルのない仮説話が組み立ちます。

なぜなら、不倫や恋愛のスキャンダルはお金持ちや成功者にとってリスクが多いからです。

リスクが多いから『普通』は仮にしたくともせずに、我慢するでしょう。

しかし、このリスクに快感や快楽を感じるならば、成功者やお金持ちの不倫は避けられないとも言えるのです。

つまり、この快楽を感じる際にドーパミンが出てしまえば神経伝達物質の影響で恋愛や性的な経験、新しい刺激を求める行動を取ってしまうことになるのです。

この女性と深い仲になれば大きなものを失う可能性がある、だけど自分の近くに居てほしい、失礼な言い方をすれば『自分の女にしたい』という葛藤に、ワクワクし高揚感を感じていれば、不倫や浮気ネタがお金持ちや成功者の周りに溢れていても『納得』できてしまうのです。

お金持ちや成功者の『不倫』『浮気』の理由は脳内報酬系

脳内報酬系とは?

脳内報酬系は中脳の腹側被蓋野、線条体の側坐核で発生させています。

環境の中から生存に必要なもの(食物や繁殖の相手など)を見つけ、それに向かって体を動かすための神経系というのは一般的な概要説明です。

簡単に言えば『化学物質』に人がコントロールされているとも言えます。

実際の脳科学では『アディクション』と呼ばれる状態で、『したくないのにしたい』という言葉で書くと不可解な現象を引き起こします。

不倫や浮気だけでなく、ギャンブルやアルコール、食事なども同じく強い欲求を発生させます。

つまり『依存』状態を引き起こすのは自分では抗えない部分があると言えてしまいます。

お金持ちや成功者の『不倫』『浮気』の理由は脳内報酬系

お金持ち以外にも一般的な所得や社会的地位でも不倫や浮気する人はします。

しかし、一度遡ってみると、お金持ちや成功者は一般の人よりも強い快楽や快感を経験してしまっています。

そこがお金持ちや成功者の『不倫』『浮気』との関係性で興味深い部分なのです。

このドーパミンによる快感は非常にアディクション状態(依存状態)になりやすいので、できる限りもっと強い刺激。快感、快楽を求めるのです。

つまり同じ不倫や浮気、恋愛でも常連のクラブの女性、モデル、人気モデル、人気女性俳優と段階を踏むことは予想ができます。

「富とリスクの相関関係:お金持ちがスリルを求める理由」

脳科学的見地から知るお金持ちのスリル追求

富とリスクの相関関係は、一見すると逆のように思われるかもしれません。

私も投資では如何にリスク回避するかが重要だと幾度となく、教えられてきました。

しかし実際にはお金持ちや富裕層、成功者はリスクを求め行動し、決断していることが多いのです。

お金持ちや成功者が博打師・ギャンブラーになってしまう理由

お金持ちや成功者は自分のほとんどの財産をかけて新しいビジネスや投資をして話題になることがあります。

私のような庶民には、理解できないことで当時も、成功者やお金持ちは『変な人』が多いと思っていました。

しかし、実際は前述した脳内の神経伝達物質であるドーパミンによる快感・快楽を感じるための行動だと示唆できます。

さらに賭博や大きなリスクを引き換えにする行動や判断は脳の報酬系が活発にさせることがわかっています。

追記すれば脳科学では賭博などのリスクやスリルを伴う行為によって、脳の中枢部分が活発になることが確認されています。

特に前頭前野や腹側被蓋野といった部位が関連しており、これらの領域は意思決定や報酬に関わる機能を持っています。

リスクやスリルを冒す行動によって、これらの領域が活性化し、興奮状態になり成功者として、お金持ちとして生きている実感を感じようとするのです。

なぜお金持ちや成功者は誰もしたことがないことをしたがるのか。

日本の起業家であり、ZOZOTOWN(ゾゾタウン)の創業者である前澤友作さんは2021年、日本の民間人で初めて国際宇宙ステーションに12日間滞在する宇宙旅行を経験して話題になりました。

このニュースはまさになぜお金持ちや成功者は誰もしたことがないことをしたがるのか。

という私の過去の論文案にぴったりの出来事でした。

脳科学や神経などの話から一旦離れて考えると、人は新しい経験をすることで人生を豊かにし、成長や学びの機会が与えられると言われています。

誰もしたことがない、行ったことがないことに挑戦することは、新たな可能性や発見は更なる新たな発見や自分の抱えている問題の解決策になると言えます。

では、なぜ人は新しい経験をすることで人生に豊かさを感じるのか、というと結局は脳の神経物質は放出されるから感じるので、結論付けするなら『なぜお金持ちや成功者は誰もしたことがないことをしたがるのか。』というと、ほとんどの場合はドーパミンによる快楽反応を感じたいからだと言えるのです。

ちなみに、ドーパミンの快楽反応以外の理由はセルフブランディングによるビジネスの成功や社会的な地位の現実的な向上などがあると考えられます。

お金持ちや成功者が求めるスリルとリスクを求める理由は現実逃避?

お金持ちや成功者は運転手付きのハイヤーに普段乗って移動をするのに、レース会場などの行って、数千万円〜数億円のスーパーカーでレースに参加しているのは比較的よく聞く趣味です。

わざわざ日常で事故のリスクや、命を一般の人よりも大切にして身体のメンテナンスにも大金を注ぎ込むのに、一つのミスで命を落とすリスクを好んで選ぶのは『矛盾』だと思いませんか?

しかし、ここでもお金持ちや成功者の『欲』がこのような非常に高いスリルを求める状況にします。

普段から食事や健康管理をする人は、日頃抑圧している『欲』を解放したくなります。

それと同じで、自分の財産・資産・命というプライオリティの高いものを投げ打つ覚悟で挑むことで抑圧した欲を解放させたくなるのです。

つまりはお金持ちや成功者の抑圧される日常から逃げる、現実逃避にスリルやリスクを求めるのです。

失敗をしたくなる欲

お金持ちや成功者は少なくとも『成功』しているから経済力があり、成功者と呼ばれます。

しかし、自分以外は知らない成功へのプロセスには、失敗を多く経験した背景があります。

失敗する確率が高ければ高いほど成功した時の高揚感は強く感じる傾向があるため、あえて失敗を選ぶ、正攻法を選ばない心理的欲求が生まれます。

  • 100%失敗する=絶対に不可能なこと=誰もができないこと
  • 80%失敗する=成功率はわずか20%=大体の人が諦めること
  • 50%失敗する=2回に1回は成功すること=運任せで成功した人がいる層
  • 20%失敗する=80%は成功する=大体の人ができること
  • 0%で失敗する=100%成功する=挑戦とは言えないこと

上記のような確率と達成感、客観的なリスク許容度を比較すると、成功者やお金持ちが成功率100%のビジネスや投資でローリスク・ローリターンを選ぶとは私も思えません。

つまり、お金持ちや成功者と呼ばれる人は、リスクを回避ではなく意外にもリスクを許容することにポジティブであると言えます。

お金持ちや成功者は非科学的な成功を誇示したくなるからリスクを選ぶ

お金持ちや成功者は生まれ持った『運』を持っていると誇示させたくなる衝動を抱えています。

つまり、自分にとって成功は必然で当たり前だと誇示したい成功者が意外に多いのです。

そのため、投資でも皆が米国株や米ドルを保有している中、新興国の株を保有し新興国の通貨を全力で保有するという極端な行動を取る場合があります。

これは、単にお金持ちや成功者として社会的に認められたいのではなく『本当の成功者』と認めさせたいという承認欲求が関わってきます。

それを理由に、このような非科学的な挑戦を行うことで、メディアや社会から注目を浴びることになります。

そして何より、自分自身が『自分は本当に成功したんだ』と何度も実感して確かめている行動と言えます。

私たちが脳科学を利用して成功する方法はあるのか

ここまでお金持ちや成功者にフォーカスして論述してきました。

ここからは、私たちが日常で脳科学を利用して成功する方法を簡単に紹介します。

私たちが脳科学を利用して成功する脳のプラスチシティ

私の脳は新しい情報や経験に対応するために、常に神経回路を修正・再構築できるようになっています。

脳科学の世界では持続的な『終生変化』能力と呼んでいます。

つまり、脳は私たちの意志とは関係なく常に神経回路を修正・再構築しているのです。

私たちは成功の有無や資産の多さ、個体としての『運』『ポテンシャル』など関係なく、脳の神経によって幸せか不幸か、充実しているか窮屈かを感じているのです。

冷静に考えれば、1億円の預貯金で満足できる人間になるか、1000億円の預貯金でも満足できない人間になるかは脳神経によるということです・

言い換えば、脳の伝達物質次第で人間は幸せにも不幸にもなるのです。

それであれば、脳の伝達物質に左右されるのではなく脳を自分でできる限りコントロールし伝達物質を放出させる方が合理的と考えることができます。

脳のプラスチシティは誰でも簡単に高めることができる

脳のプラスチシティを高める方法

脳のプラスチシティを高める方法は、簡単すぎて気づくことができないことばかりです。

例えば、ちゃんと眠り、質の高い睡眠を適度に取ることです。

脳は起きていても、寝ていても動いています。

そのためなるべく負荷を軽減させリフレッシュさせる時間を設けることで脳のプラスチシティを高めることができます。

さらに、規則正しい健康的な食事をすることです。

脳のプラスチシティを高める食事とは?

3食食べれば脳のプラスチシティを高めるということではありません。

自分に合った適切な量、必要な栄養を摂るということです。

『美味しいものをたくさん食べる』とも捉えることができますが、美味しいか美味しくないかは脳が決めることです。

脳が疲れていると味覚は確実に変化しやすい状態になります。

単純に甘いものがより甘い、塩辛いものがより塩辛いというだけではありません。

脳の疲労によって味覚が変化すると、美味しい食べ物、新鮮なものも美味しく感じません。

つまり、食べる気が消えていくのです。

わざわざお金を払い、美味しくないものを買い、時間をかけて口に運び咀嚼し飲み込む気にならないのです。

食欲がなくなれば、必然的に摂取する栄養素が減るため、脳に栄養が行き届きません。

これが脳を主体とする負の連鎖となります。

そして脳は、脳の機能を維持させるため『欲』として、快楽が感じられるものを求める信号を出します。

疲れたら甘いものが食べたくなる。というのは良い例でしょう。