- 1. お金では『心』の病は治らないからこそ、するべきこと。
- 2. お金では『心』の病は治らない
- 3. 『心の病』は心が弱いという偏見をまだ抱く人々
- 4. 『心の病』『メンタル』は治るが再発リスクは高い
- 5. 金融リテラシーが『心の病』と関わるのか
- 6. 『お金持ちになる』・資産・経済力はプロセスが重要
- 7. 『心の病』『メンタル』を発症して一番最初の不安・心配
- 8. 『心の病』『メンタル』が再発してしまう理由
- 9. 『お金のため』に生きる自分の人生に疑問を感じるべき
- 10. 『お金のため』に生きて『心の病』『メンタル』になったら
- 11. なぜ『メンタル』を今見直す必要があるのか
- 12. 金融リテラシーとメンタルケア
- 13. お金持ち・富裕層のメンタルケア
- 14. アメリカのカウンセラー・カウンセリング文化
- 15. 【まとめ】お金では『心』の病は治らないからこそ、するべきこと。
お金では『心』の病は治らないからこそ、するべきこと。
『一億人総活躍社会』の実現に向けてベクトルを向けた日本は、2065年には 9,000 万人を割り込み、生産人口が比例して減少する時代。
日本の民主主義の背骨になった資本主義という顔に『お金』や『資産』『経済力』で何でも補えると勘違いしてしまう方も多いはずです。
しかし、日本はどんどん経済的に貧しくなるなんていう言葉以上に、危機感を感じなければいけないのは『心』が貧しく、不健康になっているということです。
お金では『心』の病は治らない
日本の精神疾患などによる傷病は2兆円近く、約419.3 万人の方々が精神疾患を患っています。
うつ病やパニック障害・不安障害などは若くして発症する確率も高く、感染性のあるウィルスなどとは異なりマスクをすれば予防できるようなものでもありません。
『心の病』は心が弱いという偏見をまだ抱く人々
心の病というのは精神・メンタルが強いという言葉と対になる言葉のように考えている古い価値観を持っている方も未だにいます。
しかし、実際のところ『精神・メンタルが強い』かと心の病は別ものです。
なぜなら、日本以外にアメリカや中国など世界中の軍・兵士が精神疾患を発症しているからです。
日々の体力トレーニングや精神面のトレーニングも含め、普通よりも圧倒的に強いとされる軍や兵士ですら心の病になるのです。
ひと昔前までは精神疾患やメンタルという言葉も浸透せず、軍や兵士などが精神疾患を患っても国の脆弱性に関わるということで機密扱いにしていた背景もあります。
『心の病』『メンタル』は治るが再発リスクは高い
『心の病』は治る。
これは確かなことです。
しかし、『心の病』は再発する可能性も非常に高い疾患です。
目に見えて傷ができたり腫瘍ができない分、人からは日常生活に支障などない病気だと思われている反面、日常生活に不自由を感じ、元の生活に戻れない可能性もある病気だということを認識するべきでしょう。
金融リテラシーが『心の病』と関わるのか
金融リテラシーを意識し、経済力や親・家族に楽をさせたい・幸せにしたいと思っている方ほどメンタルを患う可能性が高いためです。
芸術家や音楽家・スポーツ・何か才能に秀でた方で精神疾患を発症したというニュースを目にしたことはありませんか?
人一倍努力をし、練習をして、苦労や痛み・嫉妬・妬みに耐える人生はメンタルになりやすいということに気づかなければなりません。
人それぞれストレスを感じる部分は異なります。
相場やチャート、数字を見ることにストレスを感じる方もいれば、それ以上に満員の通勤ラッシュや会社の人間関係に苦しみストレスを感じる方もいます。
金融リテラシーという一つのコンテンツですが、
『経済的に豊か』になる以外にも『心や精神的に豊か』な人生を選ぶこと
=金融リテラシーは役立つとお伝えしたいのです。
『お金持ちになる』・資産・経済力はプロセスが重要
ノースウェスタン大学の心理学者は、社会や経済的地位が高くなる(=お金持ち)と人は健康になれると仮説し研究がされてきました。
しかし、実際は社会的地位やお金によって得られるのは『不健康』になった時の支払い能力の差だけで、むしろ健康状態は経済的地位も高くないお金持ちでない人より、持病を抱えている率が高いことがわかりました。
つまり、金融リテラシーの世界でも宝くじに当たってお金持ちになった人の幸福度数が上がらず、自己破産するリスクが高まるというデータがあるように、お金持ちや資産を築くにも、プロセスは重要だということがわかります。
『心の病』『メンタル』を発症して一番最初の不安・心配
うつ病やパニック障害・不安障害など突然の大発作をきっかけに癖付き、持病化してしまう方の多くは自分の身体への不安や心配以上に仕事へ行けない・生活費が稼げないという不安を考えるようです。
それは貯金の心配なのか、将来の心配なのか、住宅ローンが払えないという悩みなのかは人それぞれだと思います。
しかし、
少なくとも自分という身体が、壊れかかっている状態・疲れ切っている状態でも考えることは『お金』だということです。
逆に言えば、
資産があるかは別として、毎月、半年ごとに1年ごとに何かしらの収入が確保できていればどうでしょうか?
これは『経済的に豊か』『FIRE』などを目指す前に築くべき土台なのではないでしょうか?
『心の病』『メンタル』が再発してしまう理由
『心の病』『メンタル』でうつ病を例にすれば50%は再発し、2回目以降の再発は70%、3回目には90%にもなるとされています。
では、
なぜ『心の病』『メンタル』が再発してしまうのか?
と、考えれば心療内科や精神科の医師からすれば、患者さん自身が『通院をやめる・投薬治療を中断する』ことに原因があると言われています。
うつ病は、「急性期」「回復期」「維持期」という段階に応じて治療が必要とされていますが、維持期になれば日常生活に支障がない毎日が過ごせる状態である場合が多いため、無理をしてしまうきっかけになるようです。
これだけを聞けば、よくある話だと思うかもしれませんが、この患者さんの会社からの傷病手当金の期日や、貯金、経済的なことに悩み・不安を感じ急いで社会復帰を選ぶならば誰しもが同じことをするはずです。
『心の病』『メンタル』にならないようにするよりも、なった時にお金のために『自分の再発率を上げない』ようにすることも一つの金融リテラシーと呼べる時代が来るのではないでしょうか。
『お金のため』に生きる自分の人生に疑問を感じるべき
どれだけ資本主義の世の中で、格差が広がっても日本は十分な医療は受けられるようになっています。
しかし、お金のために自分の健康を害うリスクを背負うのは代償が大きいのです。
不摂生や過度の飲酒などに気を付け、中性脂肪やメタボリックを気にするのに、『心のケア』はしないのはおかしい・不自然だと感じなければならないのです。
『お金のため』に生きて『心の病』『メンタル』になったら
それでもこの記事を読んでいる方々の中には、どんな代償を抱えても『お金持ちになりたい』『成功したい』『FIREしたい』と考える方もいるはずです。
人生一回、良い車に乗り、良い家に住んで、贅沢をしたい。
そう考えるのも間違いではありません。
しかし、『お金のため』に一生懸命自分を犠牲に生きて『心の病』『メンタル』になっても、そのお金で幸せや贅沢はできません。
クルマ好きでも、服用薬によっては運転を控えるように言われ、閉所や人混みが苦手になれば街や百貨店で買い物すらできません。
そもそも、外にすら出る気を無くしてしまえば家でどれだけ高級なスリッパやルームウエアを着ても満たされないはずです。
恋人や奥さん、子供を連れて旅行にすら行けない状態になって、仮に1000億円あっても意味はないのです。
金融リテラシーで言えば、最も初歩的な『お金』は人間が使うものであって、お金のために人間は生かされているわけではないと改めて知り気づく必要があります。
なぜ『メンタル』を今見直す必要があるのか
『心の病』『メンタル』というのは感染性はありませんが、考え方や思考・価値観は子供(次世代)に引き継ぐことになります。
つまり、皆さんの心が健康であれば、自分の家族・子孫は『お金の価値観』や『お金を稼ぐ』こと・意味を屈折させにくくなります。
お金のために身を削り・心を削り・人生を切り売りするという考え方を相続するのは、客観的に見れば負債相続
と言えるのです。
逆に、お金の稼ぎ方やお金の使い方・増やし方をしっかり代々引き継いでいるのが財閥であり資産家です。
金融リテラシーは貯金の残高や資産額で表すものではない
ということに気づき、今日から自分の生き方を見直す必要あるのではないでしょうか。
金融リテラシーとメンタルケア
金融リテラシーのチェックで、
- 生活費の支出口座と貯蓄用口座を分けているか。
- 支出の見直しやつみたてNISAをしているか。
というように、
- 食欲や性欲を含め『欲』がしっかりあるか
- 寝不足だから寝れているのではなく、睡眠の質は高いか
- 向上心・モチベーションは一定レベル保てているのか
- イライラしたり、失望感がないか
というチェックを同じレベルで定期的にすることをおすすめします。
特に食欲や睡眠(不眠)は顕著に症状として出ますし、食欲や睡眠の質が低下すればメンタルにもないりやすい、再発しやすい悪循環となるため非常に重要です。
お金持ち・富裕層のメンタルケア
一方、資産を築いて、保有し経済力や地位・名誉があるお金持ちと呼ばれる方や富裕層はメンタルケアする必要はないのか?
という点において言えば、
お金持ちや富裕層・資産家ほど自分の健康や心・精神に投資している
と言えます。
- 日常のルーティンとして早寝・早起き
- 食事は人と会話しながら、ゆっくり食べる
- テニスやゴルフ・水泳・乗馬などを会員制クラブで行う
- セラピーやカウンセリングに通う
お金持ちがしていそうなこと、お金持ちが出てくる映画のシーンに付き物なものは全てメンタルを整えるのに有効だということに気づきます。
特に海外ではセラピーやカウンセリングを受けるということに日本より偏見がありません。
アメリカのカウンセラー・カウンセリング文化
アメリカでは元々カウンセリングという仕事は、医師とコンサルタントを足したような社会的地位があります。
カウンセリングを受けるのは、むしろ『意識が高い』ビジネスマンやビジネスパーソン、経営者など男女問わず利用されています。
日本ではメンタルや精神疾患の発病後にカウンセリングを用いりまうすが、海外では予防やコンディション調整として利用しています。
日本はカウンセラーは処方箋を出せませんが、アメリカの限られた州では処方箋も出すことができます。
日本で一番近い職業は臨床心理士になりますが、年収は2倍以上アメリカのカウンセラーの方が多いです。
アメリカでカウンセラーになるには『LMFT』や『LCSW』『LPCC』などの資格が必要で指定の大学院卒の学歴やインターン歴・国家資格を有する必要があります。
【まとめ】お金では『心』の病は治らないからこそ、するべきこと。
- 『精神・メンタルが強い』かと心の病は別もの
- お金持ちや富裕層・資産家ほど自分の健康や心・精神に投資している
- 人一倍努力をし、練習をして、苦労や痛み・嫉妬・妬みに耐える人生はメンタルになりやすい
- お金があっても結果として病気になった時に使えるお金は限られている
- お金持ちや資産を築くにも、プロセスは重要
- お金のために『心の病』『メンタル』のリスクを上げるのは危険
- お金もために『自分の再発率を上げない』ようにすること
- 『お金』は人間が使うものであって、お金のために人間は生かされているわけではない