陰謀論で動くお金と経済
陰謀論と聞くと、非常に胡散臭さを感じます。
そもそも陰謀論とは偏見性や根拠のない情報です。
しかし、それが悪であり、自分達に危害を及ぼすものとは言い切れません。
例えば、偏見や根拠の少ないことで判断するもの、決断するものというのは多く存在します。
例えば、ビジネスにおいてのPDCAでいうプランです。
プランはあくまでもニーズを仮説化して行動、実施して結果を見て考察させていきます。
つまり、全ては仮説から生まれたものだと言えます。
陰謀論が経済を支える
陰謀論というのは、誰にとって隠れて企てるかによって異なります。
誰かの利権や利益のために企てるものが陰謀論だとすれば世の中のビジネスは全て陰謀です。
こんなものが欲しいのではないか?
というのは企業や売り手の仮説であり、根拠はありません。
政府や国が陰謀論化される理由
政府や経済、国の経営が透明性に欠けているから陰謀化しやすいのです。
包み隠さず公開されるものには、陰謀など生まれることはありません。
つまり、
無知な部分こそ陰謀というオチをつけてしまいがちなのです。
=わからない言い訳に『陰謀』が使われる
例えば、
インフレをデフレ化させる。
デフレをインフレ化させる理由というのは経済のバランスを整える意味があります。
しかし、その根本が理解できている人は頭がよく金融リテラシーの本質を理解しています。
極度のインフレは必ず元に戻ろうとする。
だから極度のインフレで資産を築ける人たちがいるのです。
それが、インフレ化させたというならば、次はデフレ化させるのを陰謀というしかないのです。
親と子には常に陰謀がある
親が子供に教えないこと。
見せないもの、聞かせたくないものや情報というのがあります。
それは親の陰謀であり、その教えてくれないもの、見せたくないもの、聞かせたくないものを見よう、聞こう、知ろうとする欲が生まれます。
隠せば知りたくなり、知りたいと言われると隠す必要がある。
この知りたいと教えたくないのバランスが陰謀論や陰謀説化するというのは、まさに国の経営や経済なのです。
お金持ちがお金持ちに見えないだけで陰謀化される
お金持ちなのに、プリウスでユニクロを愛用する人は、トヨタとユニクロの陰謀に加担している、或いは、一般人として身を隠しているのではないか。
と陰謀論や陰謀説の話題に挙がります。
実際は、ただ燃費が良く、車庫入れしやすいサイズがプリウスなだけで、ユニクロも販売員に接客されるのが苦手で安くていつも同じものが買えることにメリットを感じているだけであっても、お金持ちというだけで陰謀論やそれに近い噂が生まれます。
それは、結局、
『お金持ち』という自分とは違う世界、或いは自分の思うお金持ちのイメージと乖離していることへの理由が見つからないから起こることなのです。
つまり、陰謀論・陰謀説のほとんどは理解ができない側が仮説で解決しようとした心理的行動なのです。
企業でよくある利害関係
本当の計画は気づかないうちに思考として根付いている
自分の勤めている会社の自販機がコカコーラ社のものばかり、社用携帯がドコモばかり。
そんなことに気づくことは一度や二度ではないはずです。
これは小さい世界で見るからこそ『利害関係』を理解できますが、大きい視点で見ると世界中が利害関係同士の派閥争いになっています。
この利害関係が陰謀論化することが多くあります。
アメリカが結果として儲かるようになっている仕組みに私たちも気づかず流されていることに気づいていますか?
アメリカの映画で争いごとが話題になれば、相手の国は決まっていくつかのところです。
日本はアメリカの映画をよく観る文化であるため、気づかずアメリカの思想に近くなるようになっています。
他にも、
日本の経済が弱いから米国株に投資する
=この動きも日本人の投資家に一定の利益が生まれますが、結果として資金が日本から流出し、自分の国の経済を鈍化させていることにも気づけるかどうか、なのです。
陰謀があるなら、陰謀は計画の一つ
では、陰謀説・陰謀論は仲間に入れない側の仮説だとすれば、陰謀を企てる側はどう考えているのか。
それはシンプルに計画でありプランです。
世界の富裕層の中で、トップ中のトップが考えることというのは、職員室や会社の役員会議と同じで生徒や社員には陰謀に見え、先生や役員は計画が話し合われています。
富裕層と先生や会社の役員と異なる部分は、異次元の資産と財力です。
つまり、
異次元なくらいの資産と財力がある生活が私たちには想像ができないからこそ、陰謀論になっていくのです。
陰謀は格差の象徴
陰謀の根本は儲かる側と損する側で守られる側と守られない側、被害が出ない側と被害が出る側に分かれることがあります。
99%が損をして1%が儲かる計画だから、陰謀なのか?
逆に自分達が損しない計画や守るための計画が、陰謀なのか?
ということになるのです。
そこで仕組みが複雑且つ大きな規模感なだけで私たちの日常でも実はよくあることなのです。
お金持ちに陰謀が集まる理由
政治と陰謀論というのは非常に密接で、多くは陰謀を企てる側との関係があるとされています。
しかし、『類は友を呼ぶ』という根本を思い出せば、富裕層の周りには経営者や資産家・権力者が集まり、お金が関わる仕事に友人が多いというのも事実です。
ロータリークラブなどに入れば必然と経営者同士の会合になります。
富裕層同士の世間話は結果として、世界経済を動かす話題なのです。
ロータリークラブでの世間話で動くことは、せいぜい地方議員や地銀などの金融機関ですが、富裕層同士の世間話では、日本で言えば総理大臣や日銀、アメリカで言えば大統領やFRBになるのです。
陰謀論に振り回されないだけの金融リテラシーを持つ
陰謀論というのが、いかに非現実的なほどの資産や財力・権力のある人が根源にあるかというのを理解できた上で、私たちができることは何か。
それは陰謀論や陰謀説で片付けないだけの知識と推測ができるようになるということです。
- 攻撃的な陰謀論や、あまりにもSF映画のような話題にはついていけませんが、基本的には派閥・利権・大きな資金を抱える人たちの考えや心理を読むことが重要です。
- それと影響力の大きい派閥・利権・大きな資金があればどこまでのことができるか、を予想できるだけのキャパシティを持つことです。
この2つができれば、陰謀論に振り回されることなく生きていくことができます。
陰謀論として片付けないだけの知識と推測力とは?
例えば、近年のウィルスの問題に関しても、陰謀論が非常に多く出る事案です。
しかし、その真相ではなく、今後どうなるのか。
大きい派閥・利権・大きな資金を持つ人たちは、この環境で何を求め、何を期待するのかを考えることが重要です。
少なくとも私たちが陰謀論を抱えている側にはなれないことはお分かりだと思います。
リーマンショックの時でさえ、ファンドで200%以上の利益が出せたところと、破綻したところとの差はサブプライムローンでの不動産バブルで高騰した不動産を平均価格まで押し下げるきっかけにすると考えた人だけが儲かるのです。
逆に言えば、これくらいの下げ幅ではお金持ちや富裕層は得をしないと判断できるだけの知識や情報量・順応性を持っていれば、もう一段不動産価格が落ちるまで買われることはないと判断できるのです。
陰謀論で片付けない相場予想のスキルを身につける
経済情勢や金融相場で言えば、
『薄利』なことをお金持ちや富裕層をするだろうか。
ということに着眼できるかどうかです。
世界の陰謀論化される的になる富裕層は、世界の1%でその1%が99%の資本を持つとすら言われています。
つまり、それだけの大きな資金や資本をこまめに動かすことはできません。
確実に底値で買い集め、底値さえも自己資金で形成できる資本を持っているならば、わざわざ揉み合いの相場で資金を投入はしないでしょう。
この予想はできるかできないか、以前に異次元な資産や資本を頭が受け入れられるかどうかにも関わってきます。
この予想が結果として、大きな資本を持つ投資家などに抗わず、順張りで投資することに繋がってくるのです。
不安や解決できないものは陰謀論にさせておかない
皆の意見・感想というのは富裕層がトップダウンした情報を、アナリストがまず解析して海外メディアがもっとも早く伝えます。
そもそも日本は経済を大きく動かす情報から時差が生まれやすい国です。
その点で言えば、やはり英語圏は優位なので、英語は話せずとも読み取る力、聞き取る力はマストになってきます。
日本は、外資系のメディアや証券会社が日本語訳をしてビジネステイストを加えたのち発表されます。
フィルターはなるべく通さず、インプットできる環境を作ることが重要です。
アメリカのメディアを読み取れる日本人が強い
AP通信やブルームバーグとロイター通信とニューヨークタイムズというのは、同じ情報でも異なった目線で報じられること多いです。
簡単に言えば派閥の問題だとされていますが、世界を経済を動かすアメリカのトップメディアの情報を直接自分の語彙力で読み取れるスキルはやはり有利です。
ちなみに、このアメリカの経済情報や市場のニュースを読み取った上で日本のメディアを読み取ると、日本のメディアはどちらの派閥よりの報道がされているかもわかります。
そして、数年に一度、全く同じ内容や方向性を感じる情報が出る時、経済が大きく動き出し、或いは正反対な報道をすると、市場は荒れることになります。