今すぐマッチングアプリを消せるか
マッチングアプリという空前のトレンドの勢いにすごい時代になったと思います。
晩婚、少子高齢化あらゆる問題を新世代向けにアレンジしたサービスだと言えます。
しかし、マッチングアプリでの心理状態とお金を稼ぐという心理状態は共通する部分があります。
今回は一見共通点のなさそうな、トレンドアプリとお金の稼ぎ方の心理行動について、『驚く』気づきをシェアしていこうと思います。
マッチングアプリという選択肢と『選び放題』の環境
経済活動や投資という部分で言えば『選び放題』というのは想像を超えるデメリットがあります。
もちろん、マッチングアプリというビジネスモデルを否定するのではなく、ビジネスモデルを利用する側に問題です。
稼ぎ方の多様化がデメリットになっている
私たちの世界で、どうやったら稼げるのか、儲けられるのか。
一昔前まで稼ぐ方法、儲ける方法というのは限られていました。
学生目線で言えば、医者、弁護士、パイロット、社長、スポーツ選手くらいだったはずです。
今となればYouTubeなどのSNSコンテンツビジネス、フリーランスビジネスも企業で働く優位性など感じられない時代になりました。
これは恵まれた話です。
家を出ることができない方や、身体が不自由な方、介護や育児をしながらでも経済力をつけられる時代です。
しかし、恵まれる、素晴らしいという事柄にも必ず、絶対に起こるものがあります。
弊害です。
私たちには選択肢が多すぎるという最大の弊害を抱えています。
【重要】「お金を稼ぐこと』『マッチングアプリ』に共通する弊害
選べない・決断できない人が増え続ける理由
見出しからして「何が言いたいか」よくわからないと思いますが、
マッチングアプリの特徴や優位性を思い出してみてください。
いつでも、どこでも、自分に需要を見出すことができる、という優位性を得たことで、選ぶことに慎重になることができるようになりました。
これで選ぶことができればいいですが、選んで軽く躓いても他が探せるという点で、常に余白を残していることがすごくリスキーだと言えるのです。
選ぶ手札が多ければ多いほど、アプリで言えば『他にももっと自分に合う人がいるのではないか?』と欲が出るのです。
この欲こそが、機会損失を生む心理の癖づけになります。
いつでも、どこでも、だれとでも会える、繋がれると思うと、「今しなくても良い」「この人でなくても良い」という考えにもなります。
昔はよく「星の数だけ男もいるし、女もいる」と言っていたものですが、現実世界で星の数だけ出会える機会を手に入れると選べない、まとまらない、ブレることが起こります。
『結局自分は何をしたいのか?』すらもわからなくなるのは、整理されていない質の低い情報を放置した結果です。
どれだけ素晴らしい方との出会いがあっても、忙しない時間の過ごし方をしていれば気付けないはずです。
初めて投資するときの『贅沢な悩み』
- 初めて投資をするならば何をすれば良いですか?
- 資産運用を始めようと思いますが、何を買えばいいのでしょうか?
この手の質問は老若男女問わず非常に多いです。
これとマッチングアプリの弊害は似ていると思いませんか?
投資も仮に株式投資しかなければ、株式投資を必死で勉強するでしょう。
FX、CFD、不動産、仮想通貨、ETF、まずはこの選択をしなければならなくなりました。
これが贅沢な悩みなのです。
『選びたい放題』『無限の選択肢』というのは、選ぶというプロセスを増やすことにもつながります。
国内株しか買えない、FXもドル円しか買えないとなれば、ドル円の通貨ペアを必死に勉強するはずです。
しかし、ユーロもポンドもオーストリアドルも投資できるから、『迷い』と『わからない』が増えるのです。
『決めた』後に逃げる場所を作ると本気で努力をしない
例えば、FXでドル円の勉強を始め、投資を始めたとします。
多くの場合はいきなり投資を始めて勝ち続けることなどできません。
その時に、『余白』『逃げ場所』『他の選択肢』が身近にあればあるほど、「他の方が合っているかもしれない」という発想が生まれるのです。
ただただ、このまま経験を積んでスキルを磨くことをすれば、勝率も上がるポテンシャルを持っていてもやめてしまうのです。
マッチングアプリを消して『自然に出会い』を求められるか
もしも、マッチングアプリをしている方がいて、恋人がいない場合。
マッチングアプリを消して、自然に出会うことに期待ができますか?
おそらく、難しいはずです。
なぜなら、簡単に多くの人で出会えるプラットフォームに、身を置いてしまったからです。
マッチングアプリは別にやめなくても良いですが、
ビジネスや投資、お金の世界に関連付けると『待てない人間』『忍耐』がなくなってしまうのです。
元々は、学生時代にはサークルやアルバイトで知り合うこと、出会うことを待っていたはずです。
しかし、いざマッチングアプリという効率性・生産性の良いのものを活用すると、『待つ』ことができなくなるのです。
投資やビジネス、お金は『待てない』人に寄ってこない
自己啓発本やセミナーでは、「自分からチャンスは掴みにいけ」と言ったり書いたりしています。
しかし、『待つこと』を誤解してはいけません。
必ず、お金は『待つ』タイミングがあります。
投資も『耐える・堪える』タイミングがあります。
=自制心が必要
これは平たく言えば自制心です。
マッチングアプリでも、自分の好みや求めるタイプをどんどん許容していくはずです。
これだけは譲れないということまで譲ってしまう方もいるはずです。
これは心理的に言えば、誰しもが起こる現象です。
投資の世界では、利確のタイミング・損切りのタイミングです。
これはノーベル経済学でも話題になったのですが、利益は薄く、損は大きくなるように判断したくなるように人間はなっているからです。=『利小損大』
待てば普通に出会えていたのに、片思いをしながらも他を模索する。
待たない(=待てない)がために自分を安く見積もる
というのは非常に損が大きいのです。
【重要】『実は』資産家、富裕層の多くは待てる人が多い
お金持ちはせっかちで、『タイムイズマネー』精神が強い傾向にあります。
しかし、資産形成やお金のことに関して言うと、私たちの2倍以上、もしかすると100倍くらいの忍耐があります。
飛び抜けたお金持ち=待つというスキルに長けているのです。
心理学では『ツァイガルニク効果』とも呼ばれますが、私たちは、結末を知りたいと思うようにできています。
だからこそ、自分に早く結果を求めてさまざまなことに『利確』を早合点するのです。
しかし、世界的な富裕層や資産家は自分の生涯で結末を知ることができないほど長いスパンで、資産や財産を築きます。
何よりコツコツと着実に積み重ねたモノは崩れず、時が立場誰も追いつけないレベルになっているからです。
私たちはマッチングアプリだけでなく、投資やビジネス、人間関係、趣味や趣向全てが選択肢が多い故に、分散し散漫してしまっています。
多くの資産を抱える人は分散すればいいですが、10万円を分散して投資してしまえば、収益率は低くいつまでも資産を築くことができません。
10万円を集中投資して、100万円にして、100万円を1000万円にできてようやく、分散投資の選択が生まれることに気づく必要があるのです。
短期投資思考『コスパ』『生産性』『効率』を一度忘れる
短期中期・長期のポートフォリオで一番最初にやるべきことは、短期ではなく長期です。
これは、実際に金融商品に投資するのではなく知識や経験も含みます。
永続的に『資産を生み出す資産』を構築する方法は金融商品だけに縛られる必要はありません。
マッチングアプリは何のためにしているのか?
- 恋人を作るため?
- 結婚するため?
- 家族・家庭を持つため?
- 子供を作るため?
そもそもマッチングアプリを始めるきっかけ自体が、「なんとなく」で恋人が欲しいし、結婚もしたい。と考えているだけでは、確実にブレます。
例えば、親が年を取り『孫を見せてあげたい』という思いが強くあれば、結婚して家庭を築いて、子供を育てたいという軸はブレないはずです。
仕事は何のために稼ぎ、なぜ儲けたいのか?
無理やりかもしれませんが、投資や仕事、お金をマッチングアプリのブレる心理と当てはめると以外としっくりくることがあります。
何のために稼ぎ、儲けたいのか?
なんとなく皆が仕事をして、お金を持てば幸せそうだから?
そんな人に、お金やご縁はあるでしょうか?
- 精神・身体問わず不自由でも自立して生活をしたい
- 親孝行がしたい
- 学歴がなくとも、社会を良くできることを証明したい
- 何世代にも続く家族経営の会社を作りたい
- どんな世界情勢になっても家族を守るだけの資産を築きたい
こんな理由でお金を稼ごうとしている人と、何となく儲けることを考えている人の熱量が同じわけがないのです。
資産を多く持つ人、持てた人は、『志』という名の軸があり、理由ややることに『筋』が通っています。
では、今すぐマッチングアプリをやめられますか?
「確かにね。」となった方はぜひ、今自分の選択肢を増やす根源を断つことができますか?
選択肢を減らし、集中し、注力する。
全力で『コスパ』『生産性』『効率』など耳障りの良い言い訳を捨てることができますか?
慣れた環境から抜け出すのは非常に難しいです。
しかし、意識が重要です。
『諦める』のと『向き不向き』を判断するのは同じように思えて異なります。
『好きなこと』と『やりたいこと』
『やりたいこと』と『得意なこと』
『求めること』と『結果』
これらも全て異なります。
あえて、『退化』させる方が楽に選択し、自分の強みを探すことができるのです。
選択肢を減らすべき方々が世間に多いのは、企業やブランド戦略の実力です。
ある意味『カモ』になっていて、選ぶというよりも、僕らはまず、余計な選択肢を大きくフィルターにかけて捨てる時代になっているのです。
そこから、『これかも!』でなく、『これだ!』でもなく『これだったんだ!』という気づきに変わってくるはずです。