- 1. 今更聞けないFXの『自動売買ツール』と『システムトレード』
- 2. 『システムトレード』と『コピートレード』の違い
- 3. これまでの『自動売買ツール』と『システムトレード』
- 4. 『自動売買ツール』と『システムトレード』を使うメリット
- 5. 『自動売買ツール』と『システムトレード』を使うデメリット
- 6. それでも『自動売買ツール』と『システムトレード』を使う投資家が多い理由
- 7. どんなFX初心者に『自動売買ツール』や『システムトレード』は向くのか
- 8. 中級〜上級FXトレーダーが『自動売買ツール』と『システムトレード』を使う理由
- 9. 中級〜上級FXトレーダーが選ぶ『自動売買ツール』と『システムトレード』のリスク
今更聞けないFXの『自動売買ツール』と『システムトレード』
そもそも『自動売買』とは?
FXの自動売買は、FX口座を運営する会社などが提供しているプログラムや他のトレーダーのプログラム・自分で作成したプログラムを基に、自動的に為替取引を行うことのできるツールのことです。
そもそも『システムトレード』とは?
システムトレードは、決められたプログラム通りにエントリーや決済をすることを言います。
『自動売買』は『システムトレード』同じ意味?
この説明を読むとどちらも自分自身の意思とは無関係に売買を繰り返すシステムやプログラムのように錯覚します。
しかし、実際『自動売買ツール』は『システムトレード』同じとは言い切れず、
- 機械的で継続的にトレードや運用を行う行為=システムトレード
- 機械的で継続的にトレードや運用をツールを使って行う行為=自動売買
他の記事では自動売買(システムトレード・シストレ)となっている場合は、基本的に機械的・継続的にトレードを行うという共通項を意味しています。
アプリやソフトウェアを自動売買と考えてもいいでしょう。
「自動売買(アプリ)を使ってシステムトレードを行う」とは言いますが、
『システムトレードを使って自動売買アプリを行う」とは当然ながら言いません。
『システムトレード』と『コピートレード』の違い
機械的で継続的にトレードや運用を行うシステムトレードは、運用する側で、コピートレードは取引のロジックやプログラムを提供する側にも用いられます。
取引のロジックやプログラムを提供する側をプロバイダーと呼び、取引のロジックやプログラムを利用する側をフォロワーと呼ぶことがあります。
つまり、コピートレードでは提供・共有する側も含まれることになります。
プロバイダーはフォロワーに自身の『儲かる投資のロジック』を提供し、利益の一部を報酬として受け取る仕組みに なっています。
そのため、基本的に無料で使えることはなく、有料になります。
『コピートレード ツール』の料金と相互関係性
『コピートレードツール』はサブスクリプション型の料金や一時払い(最初に商品として購入する)など様々あります。
コピートレードツールの多くはファンドラップや投資信託でも用いられる報酬還元制度で、基本的に成功報酬として約2割の手数料・成功報酬金額を支払うのが通常です。
そのためコピートレードツール自体が『利益を生み出さない限り、販売元のトレーダーや企業も手数料が入らないという相互関係性があります。
つまり、成功報酬性のコピートレードツールが多いため、稼げない商品は淘汰されていく循環があります。
これまでの『自動売買ツール』と『システムトレード』
『自動売買ツール』や『システムトレード』と聞くと、全くの投資経験がない人でも運用ができる便利ツールと思う方も多いと思います。
しかし、FX口座を運営する『自動売買ツール』や『システムトレード』が提供する前は、投資家自身の運用方針をデータ化してロジック通りに運用をさせるというかなり玄人な使われ方をしていました。
現在はこの『自動売買ツール』や『システムトレード』のデータやプログラムが既にされており、稼働も簡単にできるようになり初心者でも使える身近な投資用語となりました。
『自動売買ツール』と『システムトレード』を使うメリット
基本的に『自動売買』や『システムトレード』は投資の知識ではなく、利用するプログラムやロジックが重要になります。
そのため、FXにおける知識は全くなくても運用利益を出すことができます。
さらに、FXトレーダーの多くは兼業で一般企業などに勤める方なので、24時間チャートを確認するのが難しいので、自動的に売買を繰り返してくれるというのは画期的とも言えます。
『自動売買ツール』と『システムトレード』を使うデメリット
自分自身は投資家として成長しにくい
『自動売買ツール』と『システムトレード』を使うメリットは知識や経験がなくとも運用が簡単にできるという点です。
逆を言えば通常、自分自身のミスジャッジや市場のトレンド・チャートの動きを理解し、肌感覚でわかるようになる部分があります。
しかし、『自動売買ツール』と『システムトレード』がないとお金が稼げない・運用利益が出せないという依存性が生まれます。
それでも『自動売買ツール』と『システムトレード』を使う投資家が多い理由
全く自分自身は投資家として成長しないと言ったものの、『自動売買ツール』と『システムトレード』には様々な選択項目があります。
これは『自動売買ツール』や『システムトレード』の種類によっても異なりますが、筆者の私がおすすめしているみんなのFXの『みんなのシストレ』では簡易選択型でセレクトするものによって運用収益の命運が変わります。
さらに、ストラテジーを作成できるFXプライム byGMOの「ちょいトレFX」などは、自分自身がカスタマイズさせ運用実績を上げていくことができるため、深掘りすると稼ぐチャンスは多くあると言えます。
どんなFX初心者に『自動売買ツール』や『システムトレード』は向くのか
- コツコツと積み重ねて資産を増やしたい方
- 一度に大きく稼ぐ・ハイリスクを選ぶ運用方針を持たない方
- 銀行に預けるくらいなら少しでもプラスになれば喜べる方
- ギリギリの資本で一喜一憂しない余裕のある方
- 1000通貨単位以上で十分に運用できる方
- 簡単に永続的に稼げないと思っている方
- 自分自身でも投資や運用の勉強を継続的にしていこうと思っている方
前述通り、『自動売買ツール』や『システムトレード』はコツコツ利益を重ねてスノーボール方式で資産を増やしていくことに向いています。
そのため、50万円を半年で1000万円にした!というようなSNSのキャッチコピーが実現できると思っている方は『自動売買ツール』や『システムトレード』には向かないと言えます。
さらに、10000通貨であれば若いFX初心者は資本が少なく運用が難しい場合もありますが、みんなのFXのように1000通貨単位で運用できる口座でもギリギリの資本で運用する場合は、まず最低25万円〜40万円は資本を準備するところから始めることをオススメします。
中級〜上級FXトレーダーが『自動売買ツール』と『システムトレード』を使う理由
FXの『自動売買ツール』『システムトレード』ファンダメンタルズに弱い
当然ながら『自動売買ツール』や『システムトレード』はファンダメンタルズに弱いです。
あくまでもテクニカル分析の結果で売買が行われます。
だからと言って、常にファンダメンタルズ優勢の相場が続くわけでもなく、地合固めのレンジ相場が続く通貨ペアは常にあります。
そのため、中級〜上級のFXトレーダーはテクニカル優勢のレンジ相場のチャートを見つけた時に、『自動売買ツール』『システムトレード』を実行させ、自分自身はメイン口座でファンダメンタルズ優勢の相場でトレードするということができます。
ファンダメンタルズとテニクカル分析とは?
・ファンダメンタルズとは国や企業の財政、財務状態を示す指標に着目して為替や株価の本質的価値を予測する投資手法のことです。
・テクニカル分析とは過去の相場の推移を参考に、統計学的な手法などを用いた分析・投資手法です。
中級〜上級FXトレーダーが選ぶ『自動売買ツール』と『システムトレード』のリスク
中級〜上級のFXトレーダーが『自動売買ツール』と『システムトレード』を使う場合、より高度なトレード手法を取り入れたいという方もいます。
多くの場合は、FXの口座運営会社が提供する『自動売買ツール』や『システムトレード』を利用しますが、個人や業者が作った有料ツールを利用するトレーダーもいます。
中には胡散臭い『自動売買ツール』も存在しますが、プロバイダー側の投資家が中間マージンを搾取されないために個人で自分のロジックを販売しているのも確かです。
FXの口座運営会社などのバックグラウンドがない分、信用リスクの高さや運用実績、含み損の許容値が異なるため、慎重に選ぶ必要があります。