テクニカル分析の基礎の基『ボリンジャーバンド』をもう一度見直す
【今更聞けない】FXで簡単に稼ぐには『ボリンジャーバンド』を必ず活用しよう
ボリンジャーバンド(ボリバン)と聞けば『今更』だと思われる方も多いと思います。
しかし、チャートでボリバンを隠している方というのは非常に珍しいはずです。
YouTuberなどのFXトレーダーの取引画面でボリンジャーバンドを隠していると「意外だな」と思うはずです。
逆に言えば、初心者の方はボリンジャーバンドをとりあえず出しているけどトレードやポジションに役立てるほど意味を知らない方が多いでしょう。
今回は
初心者の方〜中級のFXトレーダー向けに今更聞けないボリンジャーバンドのことを解説していきます。
【わかりやすく】ボリンジャーバンドとは何か
ボリンジャーバンドとは一般的にはボラティリティを設定した期間内で測定し、今後どれくらいの変動幅が発生するかを予測します。
+1σ〜−1σのライン内に収まる確率は約70%で、+2σ〜−2σのライン内に収まる確率は約95%、+3σ〜−3σのライン内に収まる確率においてはほぼ100%です。
簡単に言えば相場の『乱れ具合』がわかるテクニカル指標とも考えることができ、+3σ〜−3σまで伸びた変動幅はチャートの大きな動きであり、急激な変動であれば『戻り』を予測することもできます。
出典元:マネックス証券
ボリンジャーバンドの計算式と確立の詳細
標準偏差の計算式
標準偏差=√(n×n日間の終値の2乗の合計-n日間の終値の合計の2乗)÷(n×(n-1))
ボリンジャーバンドの計算式
±1σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差
±2σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差 × 2
±3σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差 × 3
価格がバンド内に収まる確率の詳細値
ボリンジャーバンドの±1σの範囲内に収まる確率 ⇒ 約68.3%
ボリンジャーバンドの±2σの範囲内に収まる確率 ⇒ 約95.4%
ボリンジャーバンドの±3σの範囲内に収まる確率 ⇒ 約99.7%
引用元:マネックス証券
ボリンジャーバンドとは逆張りのためだけじゃない
次の章で『ボリンジャーバンドの活用と応用スタイル』を解説しますが、ボリンジャーバンド自体を既に知っていてこの記事を読んでいる方は少ないと思いますが、念の為玄人好みの情報も共有しておきます。
ボリンジャーバンド自体は元々、『逆張り』指標として開発されたものではありません。
あくまでも、ジョン・ボリンジャーというボリンジャーバンドの仕組みを考案した側の見解は『順張り』トレードをのための指標としています。
決して、逆張りでボリンジャーバンドを利用するのが間違っているのではなく、順張りでのポジションを張る場合にも参考にできる指標だと認識しておきたいところです。
ちなみに、ボリンジャーバンドを順張りでエントリーする指標にする場合は、スクイーズ・エクスパンション・バンド・ウォークです。
ボリンジャーバンドの見方・読み取り方
スクイーズ・エクスパンション・バンド・ウォークの使い方
出典:OANDA Japan
バンド上下の幅が狭く詰まっている状態をスクイーズといいます。
このスクイーズの状態=レンジ相場など次のトレンド形成前と言えます。
つまり、MACDやRSIを併用すれば次の大きなトレンドに乗りやすくなります。
バンドの上下が大きく拡大した状態をエクスパンションしている状態と言います。
レンジ相場が終わり大きなトレンドの幕開けのような状態です。
このバンド幅がどれだけ広がるかを予測することがエントリーの基準に順張りの場合はなります。
そして、完全に拡大しきった状態をボージと言います。
ボージはスクイーズの反対の状態なので、利確のタイミングや戻り売り・買い、トレンドの縮小なども予測していく場面になります。
トレンドの勢いが非常に強い状態で起こるバンドウォークはローソク足が上のバンドか下のバンドに引っ付いている状態です。
これは簡単に戻り売りや戻りの買い勢力に押されないので、損切りなどの基準にもしておくべきでしょう。
ボリンジャーバンドで何ができるか
ボリンジャーバンドの活用と応用スタイル
ボリンジャーバンド単体では売買のタイミングを予測するのは情報量が少なすぎるため、
ボリンジャーバンド+MACD
ボリンジャーバンド+RSI
ボリンジャーバンド+MACD+RSI
など基本的にオシレーター系のテクニカル指標と併用して活用するものです。
しかし、ボリンジャーバンドは多様性があるため、順張りでも逆張りでも活用できます。
だからといって、ボリンジャーバンドがなければレンジ相場やトレンドを視覚的にチャートで読み取ることは難しくなります。