VIX指数(恐怖の指数)で爆稼ぎするテクニック

VIX指数(恐怖の指数)で爆稼ぎするテクニック

VIX指数(恐怖の指数)で爆稼ぎするテクニック

『買い時・売り時』をVIX指数で判断する

『VIX指数』という言葉を資産運用や投資をしている方なら聞いたことがあります。

VIX指数=「恐怖の指数」とも呼ばれ、VIX指数が上がれば「危険だ」「ヤバい!」と焦る方も多いかもしれません。

しかし、なぜ危険であり、恐怖なのか、ということを意外にも知らない方が多く、金融リテラシーや投資に対する知識が高い方はVIX指数=『買い時』と鼻息を荒くする方が多いのです。

この記事でわかること

VIX指数の仕組みや上がればどうなるのか。

VIX指数は買いではなく逃げのタイミング?

VIX指数と相関するもの

VIX指数で爆稼ぎするテクニック

VIX指数の活用方法を指数の読み取り方、関連する金融商品などを紹介し、解説していきたいと思います。

VIX指数=「恐怖の指数」

VIX指数はただのボラティリティではないのか

VIX指数を一旦切り離し、金融市場にリスクや緊張感を感じた場合に投資家はどのような心理になるかを知れば、理解がしやすくなります。

例えば、近年の地政学リスクなどでもVIX指数は上昇をしてきました。

ボラティリティというのは買いばかりではなく、売り優勢のボラティリティがあることに気づく必要があります。

VIX指数が上昇=『買い控え=停滞』ではない

ということです。

先行きの不安を感じた場合、保有している金融資産は早めに利確しておこう、現金化しておこうという心理になります。

つまり、不安を原因として売りによる取引量の増加が起こるのです。

このことによって売り優勢のボラティリティが大きくなるため、結果として相場は下がると考えることができます。

景気・経済指数の好調や企業の好業績でのボラティリティとはベクトルが真逆であることに気づきます。

景気悪化や不安はボラティリティを上げる=VIX指数≒先行き予想の指数となる

【初心者のため】VIX指数=「恐怖の指数」を改めてわかりやすく解説

『VIX指数』とは「Volatility Index」の略で、1993年からボラティリティ指数シカゴ・オプション取引所(CBOE) が算出・開示しています。

株価の変動性(ボラティリティ)の予想を示す指数とされて米国のメイン指標とも言えるS&P500指数を対象とするオプション取引の価格を基準に算出しています。

特徴としては、経済や金融市場の不安やリスク要因の度合いによって相関性があるため、投資家の資産の目減りする可能性として『恐怖指数』と呼ばれています。

『S&P500』とは?

S&P500は、アメリカの代表的な株価指数で『S&P Dow Jones Index』が算出しています。

S&P500の具体的な算出方法は『ニューヨーク証券取引所』を始めとしたNYSE Americanやナスダックに上場している主要企業500社の株価を基に算出されています。

S&P500は時価総額加重平均で求められており、日本の代表的な指数である東証株価指数(TOPIX)や、中国の代表的な指数である上海総合指数も同じメカニズムで算出されています。

VIX指数が上がるとどうなる?

VIX指数の目安がわからない

VIX指数は10〜20の間で推移しているのが通常の値です。

しかし、経済や金融市場の不安やリスク要因の度合いによって数値は非常に大きくなります。

VIX指数が『30』を超えた場合、不安の大きさは相当大きく、リスク局面であることを読み取る必要があります。

過去の金融恐慌などの大きな出来事があった際、リーマンショックで平均値の4倍近い値になっています。

VIX指数との相関性

基本的にVIX指数は7日間以上連続30を超えていると、S&P500はかなり高い確率(統計で69%)で上昇トレンドに入っていきます。

上昇トレンドに入る確率はVIX指数が公開された頃からの統計で69%S&P500が上昇しています。

もちろん、急激な上昇トレンドかは別としてVIX指数は7日間以上連続30の値を超えたのち、1年後には88%の確率で上がり、リターン率は26%増になっています。

つまり

中長期的に言えば、VIX指数が7日間以上連続30を超えた場合、『買いシグナル』とも判断することができるのです。

VIX指数が上がれば爆稼ぎの『買い時』か

VIX指数が7日間以上連続30を超えた場合3ヶ月後からは1990年からカウントすると、80%の確率で増収になるという統計があります。

出所:ビスポークよりマネックス証券作成

VIX指数が40以上で選定した企業の株を買えた場合、2年間で+55%を超える大きなリターン狙える可能性があります。

つまり、VIX指数はリスクヘッジ以上に利益を大きく出せる・大きなリターン率を確保できる絶好の『爆稼ぎ時』と言えます。

VIX指数に抗えるだけのメンタルが投資家にあるか

VIX指数が急上昇し、投資家や金融・経済市場が暗雲立ち込めている状態の時に、『買い』で推せるだけのメンタルがあるかどうかが重要となってきます。

一般的に言えば、VIX指数はリスク回避・損失拡大をさせないための指数として活用されているため、少なくとも多くの投資家とは逆行したポジションを抱えることになります。

皆が右を選んでいるのに、自分だけが左を選べるメンタリティこそが、投資での高いリターン率を確保する秘訣とも言えます。

VIXの活用方法

一般的なVIXの活用方法

VIX指数が高まる=直近は相場は下落トレンドになる
VIX指数が高まる=リスク回避・利確タイミング
VIX指数が高まる=算出元のS&P500に相関性のある金融商品も連れ下がることに注意する

高いリターンを確保するVIXの活用方法

VIX指数が高まる=割安で買えるチャンス
VIX指数が高まる=どれだけVIX指数の高騰が長期化するかの動向を確認
VIX指数が長期間高まる=中長期的な高いリターンを確保できるタイミング

FXでVIX指数を活用するテクニック

出典元:富国生命

ドルや円は、金融・経済市場のリスクが高まると買われやすいのが、基本的な相場動向です。

新興国通貨での通貨ペアを保有している場合、安定通貨・通貨量の多い通貨ペアへの一時避難という目的でもドル円などは買われやすい傾向にあります。

VIX指数と近年の円安の抵抗

基本的な動向はVIX指数が上がれば、ドル円は買われるという傾向にあっても、そもそもドル円が上昇し過度な円安状態になっている場合があります。

その際は、安定通貨である円が買われるのか、米ドルが買われるのか判断がしにくいポイントとも言えます。

海外の投資家や大口の投資家・機関投資家などはリスク分散で両建てで買いにくるケースもあります。

つまり、円も買うし、米ドルも買うということです。

そうなると、流通量の多い国際通貨であるドルに軍配が上がる可能性を考える必要があります。

VIX指数を応用して通貨ペアの変動値を計算する

弾性値とは、VIX指数が「1%」変化した時に、通貨ペアが「何%」変化するかを予想する値です。

下記の図を用いると、

VIX指数が20から40に100%上昇した場合、

-0.043(弾性値)x100(上昇)=-4.3%=4.3%下落が予想されます。

VIX指数(恐怖指数)連動ETFの活用

VIX指数で金融・経済市場に影響が出ることを予測する以外にも、ETFを活用して運用をすることもできます。

もちろん、相場・市場が安定的な時に保有しても効果は発揮できませんが、VIX指数が高まり、ボラティリティが高まる状態で保有し、安定的になった時点で売ることで利益を出す方法です。

VIX指数(恐怖指数)連動ETNの活用

『S&P500恐怖指数連動ETN』などを短期保有するのもVIX指数への投資には有効的だと言えます。

VIX指数が長期間高止まりすると予想できる場合やS&P500が上昇トレンドに入る前のスポット運用なども候補に入れることができます。

ほかにも完全にVIX指数と連動させるのではなく、ボラティリティ・ファンドなどの活用もリスクヘッジ運用ができます。

ETNとは?

ETNはETF(Exchange Traded Fund:上場投資信託)と同様に、価格が株価指数や商品価格等の特定の指標に連動する商品です。

ETFは、現物株式やリンクノートなどの裏付け資産を必ず有していますが、ETNの場合は証券に対する裏付資産を持ちません。

ETNのNはNote(債券)を意味しています。