投資の本・参考書は安易に読んではいけない理由

投資の本・参考書は安易に読んではいけない理由

投資の本・参考書は安易に読んではいけない理由

投資の本や参考書を読むな、という見出しで寄稿を依頼された時、

私自身、投資や金融・経済・行動心理など数千冊の本を読んだため、戸惑いました。

しかし、『投資の本・参考書は安易に読むと後悔に繋がる』というのも事実で、読むべき人と読むべきではない人がいます。

今回は投資のノウハウや知識を金融リテラシーをどうやって高めていくべきなのかも含めて解説していきます。

投資の本・参考書が淘汰される時代

投資の本・参考書はそもそも、どうやって販売にまで漕ぎ着けているか。

それを考えると、『内容』は総体的に年々難しくなっています。

投資の本・参考書は私たちのような投資関連の原稿を書く人間などに原稿を依頼し出版社が出版し、経済は成立します。

しかし、今このように私が書くWEBサイトのコンテンツやブログは大量にあります。

普通に考えれば、Googleで検索すれば数秒後には大体の情報がわかる時代なのです。

そんな情報をわざわざ紙に印刷したものをお金を出して購入する意味は何なのかを考えれば気がつくはずです。

投資の本・参考書を読むと沼にハマる

初めての投資、初心者の投資ノウハウは本屋・書店に必ず数冊ずつあります。

しかし、すでに出版されている内容の本で競合や過去の出版物と売上を争うのはレッドオーシャンに突っ込むようなものなのです。

さらに『初めての投資、初心者の投資ノウハウ』はブログやWEBサイトなどのコンテンツで十分情報が得られる時代になりました。

では、誰が『初めての投資、初心者の投資ノウハウ系の本』を読んでいるか。

20〜30代は投資の本・参考書を読まない

20〜30代は投資の本・参考書を読む方は非常に少なく、ある程度知識を得て、より高度な情報や専門的な情報、出所が確かな情報を得たいというニーズに投資の本や参考書はあります。

一方、インターネットの情報や利用頻度が低い、比較的高齢層は本で情報を得る傾向にあります。

そのため、年々カラフルで文字が大きくわかりやすくなっています。

つまり、投資初心者はブログやインターネットである程度の『前情報』を入れているという前提で出版社も本を出すようになってきています。

投資初心者がいきなり『投資の本』を読んではいけない

前述の傾向でいうと『投資の本』のカテゴリーは前情報・知識がある程で年々書かれるようになっています。

基礎は基礎すぎて、応用になると途端にハイレベルになり、間の情報を得にくい時代になっています。

投資初心者は本ではなくFX会社や証券会社のホームページ学ぶべき

保険業界で学んだ投資の情報収集ノウハウ

実は、FX会社や証券会社のホームページの情報は非常に役立ち、わかりやすいです。

保険が本業の筆者の私は、保険会社や保険代理店のホームページのコンテンツを寄稿しています。

保険会社などは情報はあっても『わかりやすく』する視点や興味を引くという点には課題を抱えています。

そのため様々なライターに記事を依頼しています。

さらに、図解も私たちが手書きで書いたものを製図することもあれば、保険会社が作成してくれることもあります。

投資の世界でも同じことが言え、FX会社や証券会社のホームページのコラムなどは非常に質が高いため、投資の本や参考書よりもタメになり、即効性のあるインプットができるでしょう。

投資系のコンテンツで現時点で初心者の場合、もっとも簡単かつコストもかかけず情報収集する方法がFX会社や証券会社のホームページなのです。

『儲かる系』の本と『投資の本』は需要が異なる

ビットコインや仮想通貨ブームでわかった『投資の本』のデメリット

儲かる系の本というのは「誰でも年収1億円〜」のようなタイトルの本です。

投資は「スノーボール」などの著名な投資家の本が含まれます。

しかし、実は出版社が出版したいけどできない分野があります。

それが明日、今日の相場にあったコンテンツです。

出版し書店・本屋に本が並ぶまでは最低半年〜1年必要です。

そうなるとクイックな時事ネタの投資本は必ずタイムタグが生じ、古い情報の本しか並べることができません。

それに比べて、Twitterも含め、ブログやWEBコンテンツは執筆後からのラグは非常に短く、ニュース速報レベルの速さでインプットができます。

ビットコインブーム前に仮想通貨の本はほぼなかった

私がビットコインや仮想通貨を勉強し始めた時、実は書店で本を探すのに苦労をしました。

なぜなら、本屋に並ぶのはブロックチェーンの仕組みなどシステムの内容はあっても、その仮想通貨やビットコインで稼いでいる人の本が並んでいなかったためです。

ビットコインや仮想通貨の情報を得るのは結果として、海外のWEBサイトでした。

日本はただでさえ、金融リテラシーが低く出版社も売れる本を出版したいため新しいカテゴリーの本には精査の時間を要するのです。

そもそもビットコインなどの仮想通貨は既存の制度と全く異なるため、正しい情報かすらわからなかったのです。

日本では結果として、新聞から経済誌、経済誌がまとめた情報本、そんなところから派生しビットコインなどの仮想通貨の本が書店に置かれるようになりました。

新しすぎる情報、知りたい情報があると限らないのが投資のカテゴリーの本だと言えます。

役立つ実用的な『投資の参考書』の代用=YouTube

最近、投資の参考書代わりになっているのはYouTubeです。

YouTubeは何より、動画のため文字だけで伝えるより遥かにユーザーに伝わりやすいのです。

現在でも元証券マンや国内外のファンドキャリアを持つYouTuberなどがいます。

さらに、『情報が早い』というのも特徴です。

当日の経済指標や株式指数に対しての解説などは、大学入試のテストの答え合わせをしている気分にもなります。

役立つ実用的な『投資の参考書』の代用=論文

ある程度の知識を得て、さらに深掘りした知識が欲しいという方は、本を探す前に論文を探してみるのも効果的です。

現在、海外の投資系の本も和訳され読むことができますが、論文は専門分野のコアな部分の情報です。

そもそもわかりやすく書くというよりも、『事実』にフォーカスされています。

投資の本や参考書は1冊でも多く売るというビジネスですが、論文にはその概念がありません。

読むべき人が読み、その論述した情報をどう活用させるか、という点で違いが生じます。

投資の本・参考書は年々淘汰され絞り込まれている

現在の投資や資産運用の本には読んで欲しい層への絞り込みをドンドン強めています。

  • 20代でもわかるNISA
  • 60歳から始める株式投資
  •  年収300万円からできる資産運用

自分が当てはまる本がある時は良いですが、総じて『層』が薄い=ニーズが分散されているところの情報が少ないのです。

簡単に言えば、

証拠金維持率が重要!の次に証拠金をどれくらい預託しておくべきなのか、という点が急激に減ります。

投資をしていない人層と『投資を始めて2年目の人の層』は初心者でもなければ上級トレーダーでもない時期です。

そんな時に、投資の本・参考書は安易に読むと、わかっていることばかり書かれているか、知りたい知識を得られず、難しい内容に拒否反応を示すかのどちらかになってしまうのです。

そんな『投資の本』で筆者がタメになると感じた本


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