チェーンリンク(Chainlink/LINK)が稼げる仮想通貨なのか、【優位性や弱点をまとめる】

チェーンリンク(Chainlink/LINK)が稼げる仮想通貨なのか、【優位性や弱点をまとめる】
目次

チェーンリンク(Chainlink/LINK)とは?

チェーンリンク(Chainlink/LINK)とは、今の実社会で利用されているデータとイーサリアムブロックチェーン上のスマートコントラクトを接続する機能を持った分散型サービスです。

ビジネスシーンで説明するならば、この2行で事足りますが、理解できる方は少ないとも思います。

つまり、簡単に言えば、今このブロックチェーンなど関係なく私たちが生活している暮らしに関わるデータとブロックチェーンを繋げる仲介役になる仮想通貨です。

スマートコントラクトはそもそも仲介や管理者が不要ですが、ブロックチェーン上でなければもちろん効力は発揮できません。

つまり、非ブロックチェーンの情報をブロックチェーンにするための存在と言えばお分かりいただけるでしょうか。

チェーンリンク(Chainlink/LINK)が稼げる仮想通貨なのかを先に知りたい

チェーンリンク(Chainlink/LINK)=ボラティリティは低め=稼ぎにくい

チェーンリンク(Chainlink/LINK)は結論を先にお伝えすると、スゴい!画期的!という新しいDappsやプログラミング、システム、プラットフォームに特化した仮想通貨・暗号資産ではありません。

まずはここの情報が一番重要です。

今日常生活やインフラで用いられている非ブロックチェーンの情報をブロックチェーンに繋ぐ役割と、互換性のないブロックチェーンを繋ぐ役割を担います。

そのため、裏方でありサポートに特化した仮想通貨と考えてもいいでしょう。

今後チェーンリンク(Chainlink/LINK)自身が独自のNFTなどのプラットフォームやサービスを牽引するような通貨になるとも考えにくいと言えます。

チェーンリンク(Chainlink/LINK)が稼ぎにくい、投資利益を出しにくい理由

チェーンリンク(Chainlink/LINK)自体の存在は今からブロックチェーンやメタバースへ参入しようとしている既存の企業やビジネスには必要な存在です。

だからといって、圧倒的な独占市場になっているかというそうではないと言えます。

つまり、今からお伝えする存在価値の大部分を占める分散型オラクルの後発トークン(仮想通貨・暗号資産)が登場してしまうと差別化は非常に難しくなっていくと考えられます。

=将来性や期待値が既にトップレンジを超えたとも考えられる。

なぜチェーンリンク(Chainlink/LINK)が評価されているのか、投資先として選ばれるのか

これは薬品で言えば、先発薬か後発薬(ジェネリック)かの差だと言えます。

インフラに既に根付いたビジネスのデータをブロックチェーンへ移行させるということは、非常に重要な情報をいかなる形であれ介さなければなりません。

つまり、実績数・キャリア・業績・提携利用企業の多さなどの信用が第一なのです。

今現在でもチェーンリンク(Chainlink/LINK)と類似したアルトコインが存在し、今後さらに利便性やセキュリティなどを確保した仮想通貨・暗号資産が出てくるでしょう。

その中でチェーンリンク(Chainlink/LINK)が類似のアルトコインと一線を画すには、信用を落とさないことと実績を出し続けることによって、シェア率を確保し後発には埋められない壁(シェア率・信用)を築くことができるとされています。

Chainlinkを採用している主な企業・機関

  • Google
  • Oracle(世界シェア第2位のソフトウェア開発会社)
  • SWIFT(国際銀行間通信協会)
  • BSN(中国国営のブロックチェーンサービスネットワーク)

チェーンリンク(Chainlink/LINK)の有意性=分散型オラクル

オラクルとは、スマートコントラクトと外部データを接続するサービスを言います。(=オンチェーンとオフチェーンのデータソースを接続するサービス)

オラクルはデータの情報源そのものではなく、外部データの情報源を検証して、情報の橋渡しをするレイヤー役になります。

オラクルには2種類が存在する

中央集権型のオラクル

中央集権型のオラクル(金融機関など既存組織)は中央管理者がブロックチェーンやスマートコントラクトへの情報提供や管理を行います。

=ハッキングリスクや中央集権の管理者自体の信用の担保などの問題がある。

≒ブロックチェーンやスマートコントラクトの利便性を相殺している。

分散型オラクル

分散型オラクルは外部データを連結された複数のオラクルで検証を行います。

=ハッキングやシステムトラブルなどへの抵抗性を強め、複数のオラクルによる検証で情報の相違等を見つけ出すことができる。

≒ブロックチェーンやスマートコントラクトの利便性を活用できる。

【補足】オラクルのイメージができない(わからない)

実際ではオラクルとはどんなものなのか。

という点で少しイメージがつきにくいというご質問もあるため補足をします。

日本でオラクルを運営している会社の概要と沿革

日本オラクル株式会社(英文表記:Oracle Corporation Japan)

国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア・ハードウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。

主力のデータベース管理ソフトウェア製品であるOracle Databaseとデータベース開発ツール・ERP(基幹系情報システム)・CRM(顧客関係管理システム)・SCM(供給連鎖管理システム)製品の開発・販売を行っています。

過去の購入履歴を販売員や営業マンが管理するシステムなどもオラクルのサービスです。

つまり、前述した『オラクルはデータの情報源そのものではなく、外部データの情報源』とは、顧客情報や販売履歴というデータではなく、このCRM自体が正しい情報なのかを検証してブロックチェーンへ連結させるというイメージになります。

そのため、オラクルを管理・運営している企業や取次会社へ報酬を渡すということになります。

その報酬が仮想通貨・暗号資産(トークン)のチェーンリンク(Chainlink/LINK)で支払われる仕組みとなっています。

複数のオラクルから情報を集めることで、整合性やデータの検証の質が上がるという利点もあります。

もしもオラクルが単体で中央集権になりすぎると、そこをハッキングすれば多くの企業の情報やデータが漏れるというリスクになります。

異なるブロックチェーンとも橋渡しができる=チェーンリンク(Chainlink/LINK)

異なるブロックチェーンとも橋渡しができる=クロスチェーン技術

チェーンリンク(Chainlink/LINK)は、ブロックチェーンと外部データとのリンク・連結だけではなく異なるブロックチェーンも連結・橋渡しが可能です。

簡単に言えば、ビットコインやアルトコインなどのブロックチェーンは個々に開発されているため、互換性がないものとされています。

チェーンリンク(Chainlink/LINK)は全てへの互換性があるブロックチェーンと考えることができ、ブロックチェーンを連結する『仲介者』として活用することができます。

なぜブロックチェーンを連結させる必要があるのか。

ブロックチェーンには個々で特化したシステムやプログラムがあり逆に言えば、個々で利便性だけでなく欠点や不便さもあるとも言えます。

例えば、ビットコインにはできないがイーサリアムならできること(NFTの売買など)を連結させることで相互関係性のあるブロックチェーンとして利用できるようになります。

ブロックチェーン技術を外部システムへ連結させることも可能=チェーンリンク(Chainlink/LINK)

今まで説明したことは、非ブロックチェーンからブロックチェーンへの一方通行の話でしたが、チェーンリンク(Chainlink/LINK)は逆方向への橋渡しも可能です。

つまり、ブロックチェーンから非ブロックチェーン(=オフチェーンからオンチェーンへデータソースを接続する)こともできるのです。

なぜそんなことをする必要があるかというと、私生活で例えば飲み物を買うのには現金か現金に代わるモノが必要です。

ブロックチェーン上にお金があっても、目の前の買いたいものが買えないという状態になるのです。

チェーンリンク(Chainlink/LINK)でオフチェーンからオンチェーンへデータソースを接続することで電子決済や銀行決済などの用いることができるようになるという点も重要だと言えます。

さらに言えば、スマートコントラクトをオフチェーン上でも利用できる可能性や拡張性も期待できる点もチェーンリンク(Chainlink/LINK)の将来性を考えるのに必要な情報だと言えます。

チェーンリンク(Chainlink/LINK)が目標とする実用性

  • 分散型金融
  • 外部への支払い
  • ゲームとランダム性
  • 保険
  • エンタープライズシステム
  • サプライチェーン
  • 公益事業
  • 認証とアイデンティティ
  • 政府機関

NFTに関連する仮想通貨・暗号通貨『チェーンリンク(Chainlink/LINK)』=『実は』NFT関連銘柄

チェーンリンク(Chainlink/LINK)を開発・運営しているプロジェクト『Chainlink Labs』とメタバース対応型NFTマーケットプレイスであるOBORDER.z FZE(ノーボーダーズ)社の『XANALIA(ザナリア)』が提携をしています。

既存のNFTの課題であった開発者による操作やオラクルによる予測を完全に防げないという脆弱性がありました。

Chainlink Labsが提案する改ざん防止と監査が可能なRNG(乱数発生)ソリューション『Chainlink VRF』と呼ばれる乱数発生ソリューションを『XANALIA(ザナリア)』が導入・実装し、今まで以上に改ざんや偏りのない完全にランダムなNFTの生産が可能になりました。

チェーンリンク(Chainlink/LINK)は投資するべき仮想通貨なのか、将来性をまとめる

チェーンリンク(Chainlink/LINK)の優位性をまとめる

  1. 先行商品として定着率が高い=信用を担保している(Googleなどが担保の軸)
  2. 現状、分散型オラクル市場シェア1位という実績
  3. 時価総額上位という信用もある
  4. SWIFT(国際銀行間通信協会)との提携で海外送金というインフラ根付いている

チェーンリンク(Chainlink/LINK)の弱点をまとめる

  1. チェーンリンク(Chainlink/LINK)の独自性が危ぶまれている
  2. 他の仮想通貨・暗号資産の分散型オラクル市場への参入を阻止できない
  3. チェーンリンク(Chainlink/LINK)自体が中央集権的な役割になると、ハッキングなどのリスクになる=独占市場になりにくい

前述した薬品での例えで言えば、先行薬としてのブランドが築きあげられるかどうか、であり後発薬・ジェネリックを私生活で選ぶ人がどれだけいるかを考えると将来性や投資でのコミットの期待は慎重になるかもしれません。