メンタルで仕事を休む人=メンタルブロックが多い
メンタルブロックとは物事を否定的に考えがちになり、行動や考えを抑えてしまう現象・症状です。
もっと噛み砕いて言えば、最初から『できない』と思い『できない』だろうからしないという固定概念です。
「〜しなければならない」という社会で働く人が多く抱える仕事も、『しなければならない』が100%完璧で正解がないことに突き進むことを求められるため、何かしらダメ出しをされることが多いです。
その結果、自分は『できない』と思い込み仕事に自信がどんどんなくなってしまう状態もメンタルブロックと言えます。
メンタルブロックが全くない人もいない
メンタルブロック=悪という印象もありますが、実際はメンタルブロックすることによって自分の得意なことやスキルを活かしていくという思考ならば抱えていても全く日常生活や仕事に支障はありません。
むしろ、自分はこれが不得意だからこそ得意なこれを追求していくという専門的なエキスパートとしてキャリアを構築することができます。
メンタルで仕事を休む人の多くはメンタルブロックが多すぎる
一方で仕事を休みがちになり、仕事を心の疲労感からかいけなくなった方の多くはメンタルブロックが非常に多いことが特徴に挙げられます。
しかし、実際メンタルブロックと自分への第三者、社会的な評価とはイコールではありません。
そのため、多くの場合は人より評価が高いのに、自分の評価を自分で落とし自分でプレッシャーを与え続けてしまうケースが多いです。
例えば、営業成績が悪いという営業マンでも、部下への教育や社内会議の資料作成などのクオリティは高いという評の人というのは多くいます。
しかし、メンタルで仕事にいけなくなってしまう方は、部下の売上が悪いのは自分のせいで、自分が上司として教えるべきではないと考えてしまいます。
誰しもが誤字脱字をしたり、印刷ミスをしたりするのに、社内資料すら完璧に作れないと自己嫌悪をしてしまうのです。
その思考や自己嫌悪が重なり、『部下への教育もできない』『資料も作れない』という発想になってしまうのです。
心配性と完璧主義の人=メンタルで仕事にいけなくなる
心配性と完璧主義な人というのは社会的評価が平均より高く、『仕事ができる人』の場合が多いです。
そのため、エグゼクティブ候補エリート候補のメンタル発症率は高く、さらに人の気持ちや考え、ニーズを先読みして行動を起こせるような経営者や営業マンというのも非常にメンタル発症率が高い傾向にあります。
なぜ心配性と完璧主義の人はメンタルになりやすいのか
過去の記事でもお話していますが、天才ほどメンタルになりやすいと言われるように、何かに長けているタイプほど人よりも多くの情報や細かい情報を集め緻密性を求めます。
大体・適当・大雑把とは対極です。
ちなみに言えばリスクヘッジと呼ばれるビジネスアクションも、結果としては『危険を先読みし予測すること』と言えます。
つまり、『ネガティブな考え』をすればするほどリスクヘッジのクオリティーは高くなると言えます。
これこそがパニック障害での『予期不安』に類似しています。
予期不安とは「〇〇になったらどうしよう」という予期・予測・想像に基づいて不安を生み出し、最終的に解決策が見出せないくらい極端な不安を多く誘発させてしまうマインドレス状態です。
メンタルを患うのは自分だけのせいではない
比較的、幼少期などの育ってきた教育環境や家庭環境によっても、メンタルが強い弱いではなく心を病んでしまう確率が変動すると言えます。
子供というのは危機管理能力が低いからこそ、成長が未知数で大きな挑戦をできます。
しかし、親や教育者・指導者が「〜したら、〇〇するからやめなさい」と教えることで〇〇という状況を予想して避けるようになります。
例えば転んで怪我をする状況を親や教育者・指導者などが想像させるよりも、実際転んでみた方が、予想と現実の答え合わせすることができます。
これくらいの怪我はどうってことなかった、と思える機会があるかないかも社会に出ると思考に差が生まれます。
つまり過保護な状況にあった子供ほど、予期不安を起こしやすい思考になるのです。
むしろ、放任主義な環境にあった子供ほど、心配をする機会が少ないため実際失敗して学んでいきます。
どちらが良いとも言えませんが、実際仕事だけがきっかけでメンタルを発症するのではなく、『性格』『人間性』が築かれはじめた時からメンタルは大きく関わってきます。
日本人はネガティブ思考の人が多い傾向
苦手なことを克服する前に、得意なことを伸ばす考えで良い。
この社会は相互関係で成り立っている部分がたくさんあります。
どういうことかと言えば得意なこと、不得意なこと、できないことがあるとすれば、得意な人ができない人の分までしてあげれば良いし、してくれている人の苦手なことが得意な人が苦手をしてあげれば良いという考え方です。
日本人は平均や普通を非常に意識して生活をしています。
苦手を克服するにはパワーが必要で、ネガティブにもなりやすいです。
ポジティブに考える習慣というのは、頭ではなく行動から生まれることもあります。
プロ野球選手に営業のスキルをつける必要があるかと言われるとないはずです。
しかし、普通はある程度できる人が多いからと時間を割く必要があるでしょうか?
コンサルタントもそうです、オールラウンダーを目指すよりも絞り込んだ業種で、深掘りした知識や経験を持っているほうが重宝されます。
見方を変えるだけで、日々の過ごし方を大きく変えることができます。
メンタルで仕事を休んでしまう人は『無駄な心配』が多い
心配すれば、心配の方向へ物事は動いてしまいます。
気になるものをついつい目で追ってしまうのと同じ状況だからです。
心配や不安を追えば追うほど心は疲労してしまいます。
「そんなこと言われても頭から離れない」というのも私も経験しています。
しかし、これも習慣です。
癖がついているから、頭からも離れにくいのです。
それによって無駄な心配をしすぎてしまいます。
『心配ごとの9割は起こらない』
『心配ごとの9割は起こらない』と言われているように『もしも・・・』を考えないだけで心を非常に豊かでポジティブになることができます。
なぜそう言い切れるかというと、人間には順応力・適応性が備わっているからです。
適応障害という言葉もありますが、人間は常に変化に対応しています。
季節や温度変化、食事の消化なども含めると常に非常に多くのことに適応しています。
しかし、自分自身が意識して消化しようと思っていないはずです。
身体は常に自発的に適応してくれています。
逆に言えば、これだけの順応性や適応性も備わっているからこそ、心配や不安も乗り越えることができるとも言えます。
下を向くなら、下を向きすぎて上を向くぐらいに
下をどうしても向きたくなれば、思い切り身体を振りかぶって空が見えるくらい下を向けばきっと今の人生や日々を変えることができます。
ポジティブ思考というのは癖付けです。
ネガティブな考えのバロメーターをポジティブにまで振り切ってしまうことも、できるのが人間です。