睡眠薬や入眠剤を飲んでも夜寝るべき理由
睡眠薬や入眠剤というのは不眠症以外の精神疾患を患った場合や職業的に時差や昼夜逆転しやすい人にも、生活サイクルを整えるために処方されることがあります。
私もパニック障害を発症し、マインドレス状態が続き、不眠症状を感じました。
それに他のSSRIや抗不安薬が眠気を昼にも襲い、完全に夜型になってしまいました。
そんなある日私は、1日のサイクルで明確になった気づきがありました。
それは『太陽が出ていると元気』『太陽が沈めば不安』という非常にわかりやすいサイクルです。
そんな経験を踏まえ、睡眠薬や入眠剤を飲んでも夜寝るべき理由をお伝えしていきます。
夜は悩みや不安、ネガティブ思考になりやすい
夜は寝るに限る
夜の悩みや不安、ネガティブな考えをし始めると、マインドレス状態から切り抜けることがなかなかできません。
いつ区切りをつけるか、とも悩みながら気がつけば朝日が出始めたり、新聞配達のバイクの音が聞こえ始め、さらに焦って眠れなくなります。
夜はネガティブな悩みや不安を定着させてしまう原因になる
就寝前に考えることというのは、意識や記憶に残りやすいという研究があります。
脳の研究者は寝る寸前で勉強すると記憶する量が増えるとも言っています。
つまり、勉強などの有益な情報や知識ならば良いですが、自分が生み出したネガティブな悩みや不安というのは自分自身にデータ保存されやすいといい見方もできてしまいます。
メンタルを患っている場合、起きている大半が不安や心配などを感じている状態なので、さらに夜に脳を働かせることは精神衛生上マイナスでしかないのです。
そのため、睡眠薬や入眠剤などを用いても、強制的に脳を含む身体を休ませることが重要だと言えるのです。
朝はプラス思考・夜はマイナス思考になる
太陽が出ている時間帯と日が暮れている時間帯で精神的に変化があるという研究や統計を作っている研究があります。
その中で言えば、朝に書く手紙と夜に書く手紙の内容は朝に書く手紙の方が文面が明るく、自虐的、マイナスな言葉、心配というような内容が少ないというデータがあります。
さらに、夜に書いた自分の手紙を自分で朝読み返すと、書き直したくなる感情になる人が8割以上を占めていたそうです。
つまりうつ病やメンタルなど関係なく、人間は朝型である方がプラス思考でいられるということです。
妊娠率にも差がある、『朝と夜』
子作りをするのはなぜか、夜というイメージがありますが人間の身体は朝の方が妊娠率が高いというデータもあります。
その理由は男性ホルモンも女性ホルモンも朝に多く、夜に減っていくというサイクルがあるのです。
ホルモンバランスすらも朝と夜で変動があるならば、思考力に影響があると言い切れるのではないでしょうか。
睡眠薬や入眠剤を飲んで朝型になると改善することが多い
睡眠薬や入眠剤に頼らないと眠れないというのは、罪悪感にも近い気持ちがあるのは理解できます。
私もそうでした。
なるべく自力で眠りたいと思っていましたし、睡眠薬や入眠剤に依存したくないとも思っていました。
しかし、実際飲んでスッキリ朝目覚めてみると、昨日の夜の不安などが消えていることに気づきます。
睡眠というのは脳の掃除時間とも言われています。
多くの情報を仕入れた脳は、必要か不要か、重要かなどという情報の仕分けを寝ている間にします。
朝まで強制的に寝ても脳内はリフレッシュし、すっきりしているのは脳の掃除や片付けが済んでいるということです。
不眠症状や眠りが浅いのが習慣化してしまっている方が忘れている感覚だと言えます。
私も同じく眠れない日々を過ごしてきたので、非常に前進した気分でした。
ちなみに、医学的には朝はドーパミンやアドレナリンが多く出ているので考えるより行動力が先行します。
つまりマインドレス状態からマインドフルネス状態に切り替えができるのです。
薬に頼ってでも明日の自分にバトンパス
極論なので最後に書きますが、過去は変えられません。
そして、メンタルを患っている『今』も変えられません。
しかし、明日の朝の自分は夜の自分よりも必ず良いと願い、思い込むことが大切です。
仕事にも引き継ぎがあるように、人間のライフバランスにも引き継ぎがあっていいはずです。
無責任になる練習の一つが、夜はどんな力に頼っても明日の朝の自分に丸投げしてしまいましょう。
私自身も日々考える、心配する癖というのは未だあります。
しかし、心配が考えて解決されるものではないことも事実です。
それに、心配や不安の予定が実際あるかどうかもわからないというのも事実です。
コロナの大流行も含め、経済市場も明日どうなるかはわかりません。
当たり前のように今日と同じ1日が来るかもわからない予測です。
予測や予想・想像は100%正しいということはありません。
自分の頭のスイッチを切るという『今』の決断だけができる唯一の選択肢だと信じるべきでしょう。
夜は睡眠薬や入眠剤を飲んでもしっかり寝るべき理由
顕著に現れる攻撃性
人間は夜にマイナス思考になり、爆発を起こしかける、起こすことが社会的にも顕著に現れます。
犯罪も夜に起きることが多く、SNSなどで禁止ワードを検出するのも圧倒的に夜が多いのです。
夜に抱えきれなくなったストレスを発散させてしまう現象とも言え、夜は意地でも寝ておく、薬に頼っても寝るほうが圧倒的に心の負担が少ないと言えるのです。