なぜ子供にお金の話をしてはいけないのか

なぜ子供にお金の話をしてはいけないのか

なぜ子供にお金の話をしてはいけないのか

平成生まれの私も幼少期にお金の話はタブーとされていました。

皆さんも経験はありませんか?

しかし、その結果、日本人はどれだけお金について世界的に

『バカ』になってしまったのでしょうか

大人になった今、人の給料や年収を気にしても『節度』という名の遠慮とプライバシーという壁で、知りたい情報

が正しく得られない社会に生きています。

仮に、そんな私たちが日本人として失敗作だとすれば、私たちの子供はそうならないようにしなければなりません。

子供にお金の話をしてはいけないのではなく、できない大人が多い

お金の重要性を理解させたくとも、 子供たちにはお金がどれだけ重要であるかを教えるだけの知識やスキルを持ち合わせていないため、大人たちはお金の話をまたタブーにしてしまいます。

お金を稼ぐこと、貯めること、使うことの意味と価値を大人である私たちもわかっていないのです。

『賢い消費』ができているかどうか自己評価できている日本人がどれだけいるでしょうか?

『賢い消費=投資』ができる大人がいないからお金の話が子供にできない

海外では若い世代から投資意識が高く、株式や不動産などへの投資を積極的に行う人が多いです。一方、日本では保守的な投資意識が強く、リスクを避ける傾向が見られます。

日本人は財産を貯めるのは比較的得意とされています。

海外と日本では消費文化や価値観が異なり、海外では個人の自己表現や自己実現を重視する傾向が強く、多様な商品やサービスに対してオープンな姿勢を持っています。

一方、日本では節約や控えめな生活が重要視されることが多く、無駄遣いを避ける文化が根付いています。

しかし、節約が賢い消費に繋がらず日本人は経済的に豊かになれないのです

では海外では子供にどのようなお金の教育をしているのでしょうか?

海外の子供に対するお金の教育

  1. Allowance(お小遣い)の与え方:多くの海外の家庭では子供にAllowanceを与えることが一般的です。これは週ごとや月ごとに定期的に子供にお金を渡す形で、子供が自分の使い道を考えることを促すものです。お小遣いを通じて、子供たちは予算管理や自己責任を学びます。
  2. Saving(貯蓄)の重要性:海外の多くの国では、子供たちに貯蓄の重要性を教えることが一般的です。子供たちに貯蓄口座を持たせることで、将来の目標や夢を実現するためにお金を貯めることを学びます。
  3. Budgeting(予算管理)の指導:海外では子供たちに予算管理を教えることが重視されます。家族と一緒に買い物に行ったり、特定のイベントのためにお金を節約する方法を学ぶことで、無駄遣いを避けるスキルを身に付けます。
  4. Entrepreneurship(起業家精神)の育成:一部の地域では、子供たちに起業家精神を育てるプログラムが行われています。子供たちがアイデアを出し、それをビジネスに発展させるプロセスを経験することで、自己責任や創造性を養います。
  5. Financial Literacy(金融リテラシー)の教育:多くの国では学校で金融リテラシーを教える取り組みが進められています。子供たちは貯蓄、投資、借金などについて基本的な知識を学び、将来の自分のために賢いお金の使い方を考えることができます。

これらの取り組みは、子供たちが自己責任を持ち、賢いお金の使い方を身に付けるために重要な役割を果たしています。海外の子供たちが早い段階からお金の価値や重要性を学び、将来の経済的な自立に向けて準備することが促されています。

子供に教えるべきお金の話

子供がお金に興味を持つ前に親や教師、先生、親戚はお金に対する話・教育の準備を完了しておかないといけません。

具体的に、消費と節約のバランスは特に大人も苦労している点のため子供へ教えるのは苦労するでしょう。

時に贅沢をすることも大事ですが、無駄遣いを避けることも重要です。

さらに、ローンやクレジットカードなど身近な金融商品やサービスも義務教育が終わる頃には、子供たち自身が契約することになります。

学生ローンや留学するためのローン、スマホの月賦など、私たちが子供の頃よりも身近にファイナンス商品が溢れていることに注意しなければならないのです。

クレジットカードは便利な支払い手段でありなくてはならないものですが、使い過ぎはもちろんクレジットカード会社に借金をしているという意識、返済義務という責任なども理解させる必要があります。

今日から子供へお金の話を始めよう

子供たちにお金の話をすることで、将来の経済的な自立や賢い消費行動を促すことができます。

親である自分達が苦労しているからこそ、『失敗』を伝え、『失敗』を避けられるように伝える責任があるのです。

子供の年齢や理解力に合わせて、お金の話の内容や深さを調整し子供たちが日常生活で経験するお金の使い方を例に挙げながら、お金の大切さや賢い使い方について説明することから始めるべきでしょう。

子供たちに貯蓄の重要性を理解させるために、親であり大人の私たちがどんなものを買うために貯蓄し、買ったのか、買おうとしているのかを伝えるのも効果的でしょう。

さらに、お小遣いという『固定収入制度』ではなく適切な報酬と責任を学び機会を作り、子供たちが家事や勉強などで努力した結果に対して、適切な報酬やお小遣いを与えるなどの工夫も必要です。

今日から子供へお金の話を始めるのは大人のため

子供たちにお金についての教育を行うことで、大人たち自身もお金に賢くなることが期待されます。

本当にお金について向き合う必要、機会を与えられたということです。

『ゆとり』や教育のせいにできないのは、

自分たちの子供が「なぜパパとママはお金が足りないの?」と質問された時に言い訳すらできないようでは困るのです。

筆者の私が「なぜパパとママはお金が足りないの?」と聞かれたらどうする?

恐らく、自分たちの子供が「なぜパパとママはお金が足りないの?」と本質を突かれた時、返事に困るはずです。

そんな時に私はこう答えるでしょう。

親が家計を支えるためにどれだけ努力しているかを理解させることに意識を向ける会話をします。

それと同時に、見栄やプライドが邪魔をすることも数年後には伝える準備をするでしょう。

自分の家が貧乏か裕福かではなく、子供とオープンなコミュニケーションを持つ環境を作ることが重要だと私は思っています。