トップセールスマンが嫌われる上司になる理由

トップセールスマンが嫌われる上司になる理由

トップセールスマンはできないことがわからない

トップセールスマンは『売るコツ』ことを知っていても『売れない理由』がわかっているとは限りません。

トップセールスマンは上司になって、『なぜこれがアイツにはこれができない』と理解ができないのです。

自分では簡単に売れるし、落とさない案件を落としてくる営業マンをどう対処すればいいかわからないのです。

トップセールスマンが嫌われる上司になる理由は『出しゃばり』

絶対にやってはいけない上司の仕事は、上司である自分がプレーヤーとして現場に出てしまうことだと言われています。

上司になると、黙って部下を信じることも必要で、管理職やマネージャーに昇格した後、現場には基本的に出てはいけません。

トップセールスマンは生産性主義になるから嫌われる

話していて『何を考えているかわからない』と思う部下がいれば、その部下は間違いなく同じように『何言ってるんだ』と思っています。

トップセールスマンとしてプレーヤーでいるうちは、聞き上手なのにお客さんから同僚や部下になると途端に聞き上手になれなくなってしまうケースもあります。

『話易い上司=好かれる上司』であり、何でも仕事をすぐ終わらせて部下の営業成績を上げても部下から信頼されるかは別問題なのです。

出世欲と自己顕示欲が強いトップセールスマンの上司

自己顕示欲が強い営業マンほど、出世や結果を求めます。

それは自己満足ではなく、上司には褒められ、同僚には一目置かれ、部下には尊敬されたいからです。

そのためトップセールスマンはついつい、部下ではなく自分の功績をアピールしてしまう癖があります。

なぜなら、トップセールスマンは『自分を売り込むスキル』があるからです。

しかし、上司になればなるほど自分の功績は部下へ渡し、部下が評価されるように行動しなければなりません。

チームの予算が仮に達成されても、「私のマネジメントとコーチングが結果に繋がった」というニュアンスが少しでも部下に伝わると信頼を回復させるには相当の時間が必要となります。

嫌われる上司にならないのは『売れない営業マン!?』

トップセールスマンは自分よりすごい営業マンや部下を認めるのにジェラシーを感じることもあります。

なぜなら、自分がトップを走ってきたからです。

そのポジションを譲らなければならないのに、自分の居場所を奪われるような複雑な気持ちになるのもわかります。

そんな中、遅れながらも出世した営業マンが意外にも『評判の良い上司』になっているのを見たことがありませんか?

トップセールスマンよりも営業成績に苦労し、トップセールスが追い抜いていく姿を見た営業マンは『相手を先に行かせる』スキルをいつしか身につけているのです。

つまりトップ争いに自分が参加せず、トップを争う仲間を応援するのが上手になっていくのです。

結果として遅れて上司になったセールスが、『彼に任せると成績が伸びるんだよ』と上司からは評価を受け、部下からは『〇〇さん、さりげなくミスをカバーしてくれていた』と高評価になるのです。

何かあったら聞いてね」と部下にも言えるくらいの謙虚さが嫌われないポイントだと言えます。

トップセールスマンから嫌われない上司になる方法

『できない』を装う上司や管理職は仕事ができる

営業マンたちは支えよう、という気持ちもこっそり持ち合わせている

上司やマネージャー、管理職は知っていて当たり前、できて当たり前です。

さらに言えばできないことがあってはいけないのです。

「俺はできる、お前はできない」というプレッシャーを部下に与える上司は表現は悪いですが、バカ上司で『できない上司』でしかないのです。

身近にいる上司が、バカ上司に該当すればぜひ、その人が担当している部署を見てみてくだあさい。

上っ面で返事している会議に、活気のない部下の挨拶、褒めることもなければ叱ることもない上司。

そんな現場で、部下モチベーションはやる気になりません。

トップセールスマンは上司になれば、まず自分を疑う

例えば、『今月はテレアポ100件、外回り5アポ、全て21時までに日報で報告すること』など、自分はストイックな営業スタイルに向いているとしても、数より圧倒的な『質』を追求できる営業マンもいます。

契約数は少なめだが年間の利益率は、部署で2位である、など営業マンはそれぞれ評価できる点が多くあります。

トップセールスマンはつい自分のスタイルを伝えがちです。

『このフォームでやれば、必ず自分と同じトップセールスマンになれる』と信じているからです。

そもそも自分は上司として『大丈夫か?』と疑う必要があると言えます。