経営者より営業マンの『自己顕示欲』が高い理由

経営者より営業マンの『自己顕示欲』が高い理由

経営者より営業マンの『自己顕示欲』が高い理由

雇われると自己顕示欲が武器になる

自己顕示欲の高い人は雇われている方がいいことがあります。

お金持ちになりたいと言う気持ちや成功者として社会的な地位を築きたいと思うと矛盾が生じてきます。

例えば会社経営をしていても従業員が数名で有れば数名が常時自分の自己顕示欲を満たしてくれる見込みになります。

それに加えて取引先や特に利害関係がない人たちです。

それとは逆に会社員として雇われていれば、部署を任されるだけで中小企業の社長と同じ人数の部下を抱えることになります。

自己顕示欲が高ければ高いほど、利益より自分を取り巻く人の数が重要になってきます。

自己顕示欲とは?

自己顕示欲(じこけんじよく)とは、周囲の人々から注目され、そして認められたい、という欲求のことをいいます。

不自然・分不相応と思われる過度の自己主張というような否定的な意味合いも含まれます。

ナルシズムと似た部分もありますが、自分を愛しているかよりも他人の意見が気になるところも特徴です。

どんな人は自己顕示欲が高いと言われるのか?

学歴や持ち物、ステータス性の高いモノを好み「人に凄い」と思われたい人に多いです。

例えば、タワーマンションに住んでいる、高級車に乗りブランドモノを身につけている傾向が強く、その中でも前述にある通り『不自然で不相応性』があります。

年収300万円台でもローンで高級車に乗ったり、ショッピングローンやリボでブランドモノを購入している場合もあります。

そのような人の中でも、高級車やブランドが好きな以上に、人に『凄い』と思われたい感情が強い傾向にあります。

社長・経営者気質な人間は自己顕示欲が低い

自己顕示欲が高ければ、もっと自分を見てほしい、知ってほしい、認められたいという気持ちになります。

しかし、認められる、見られる、評価される対象になることへストレスを感じる人も少なくはありません。

誰かの定規で比べられても嬉しくない、

同僚と背比べのような競争をして勝っても嬉しくない

上司に特別扱いされても何の達成感もない。

そんな人ほど自己顕示欲は低く社長気質です。

自己顕示欲が高い営業マンは成功しやすい

社長・経営者の一方で営業マンをはじめとするサラリーは自己顕示欲が高い人ほど成功しやすい傾向にあります。

なぜなら評価する側より『評価される側である期間が長い』ということが理由です。

新入社員で先輩や上司が多く、どれだけ出世してもオーナー社長になることはほぼあり得ないので、『常に評価される側』の環境に置かれるため自己顕示欲はモチベーションの一つになると言えます。

上司に認められたい、早く出世して同僚に自分の凄さを見せつけたい、部下を多く持ちたい、というのは『他人』からの評価を求めています。

それらのことは悪いことでなく、サラリーとして営業マンとして成功しやすいマインドセットです。

自己顕示欲が高い社長は失敗する

自己顕示欲=人への評価

『自己顕示欲=人への評価』が重要になってきます。

つまり、人への関心ごとは人より秀でたアクションや表現、アピールです。

例えば高級車、豪華なオフィス、テナント、身だしなみなどもそうです。

自己顕示欲が高い人ほど、自己顕示欲を満たすためのコストが高いのです。

コストが高い人ほど経営者として危険

お金を持ちすぎて経済を回したい、と思う以上にお金持ちであり権力・地位があると思われたいという経営者。

百貨店や高級クラブ、ラウンジで他のお客さんより良い対応をされたいというのは結果として全て『お金=コスト』がかかるのです。

億万長者は自己顕示欲が非常に低い

億万長者のような本当に死ぬまでに使いきれないほどの富を得た人は、自己顕示欲が非常に低い傾向にあります。

理由としては知られたい・知って欲しいという気持ち以上に『目立ちたくない』という感情が強くなるためです。

一流企業に働くトップセールスマンの方が良いスーツを着て、中小企業の社長の方が良いクルマに乗っているケースも多くあります。

自己顕示欲以上に、自己防衛欲が高まるのも事実です。

『本当のお金持ち』になれば自己顕示欲は少なくなる

世間一般のお金持ちという水準が年収1000万円だとすれば、本当のお金持ちというのは年収1億円を超える人たちです。

年収で1億円を超えれば数日家にいるだけで何百万円もの貯金ができてしまうレベルです。

そんな『本当のお金持ち』はお金を持っていることを隠そうとします。

お金は持てば持つほどお金持ちらしさがなくなる

自己顕示欲とは誰かに評価され認められたいという気持ちが強まります。

しかし、お金は持てば持つほど詐欺や犯罪に巻き込まれるリスクが増え、自分以外の家族を巻き込んでしまうことがあるためなるべく派手な生活をしないようになります。

モノグラムや高級ブランドバッグ、豪華の屋敷などはあえて持たず、外装は普通の家なのに、家の中は別世界になっている家なども実は多くあります。

つまり自己顕示欲が高いと本質的にお金持ちのマインドと相違があるということです。

営業マンは『自己顕示欲』が高くて良い

不自然・分不相応と思われるほどの過度の自己主張は、キャリアアップに繋がりやすく、上司からは可愛がられるタイプでいられます。

特に若いうちは、自己顕示欲=頑張りと評価される場合も多いので、思う存分自己顕示欲を出せば良いと言えます。

自分が上司になった時には、自己顕示欲の強い部下に悩まされることになるかもしれませんが、結果として永続的に『評価対象』でいられるため自分の強みが活かすことができます。

逆に人からの評価などどうでもよく煩わしいと思う人や、自分の達成感や使命感が強い人は、営業マンより独立し評価する側になるべきだと言えます。