靴汚れ職業別の悩み
珈琲店では、エスプレッソのシミで真っ白な靴が茶色のコーヒーに染色されます。
看護師をしている頃はたくさんの靴を血液や薬品で汚染され、ストレッチャーに引かれた後が常についていました。
外回り中心の営業マンの頃は革靴の汗などでの異臭としゃがんだ時についてしまう靴のシワなど悩みは多いと思います。
今回は磨く前に、まずは落としたい、どうにかできない?という靴の汚れについてお話していこうと思います。
『スニーカー』『革靴』『ハイヒール』の『汗染み』『血液汚染』『形崩れ』に対抗してきたから知っている、大切な靴のお手入れ方法を一挙ご紹介いたします。
靴・スニーカーなどの『汚れ』に対抗するための知識
靴・スニーカーの『汗染み』
汗は99%水分 残りの1%にアンモニア、尿素、乳酸などの成分でできており、その残りの1%と皮脂や垢が酸化することで汗染みになります。
靴・スニーカーの『血液』
血液は赤い色素とタンパク質で構成されています。タンパク質は60度以上のお湯で固まる性質があるため、血液汚染した靴は絶対にお湯をかけないでください。
靴・スニーカーの『薬品による脱色』
薬品による脱色は色々試しましたが、ハイターによる色物の靴の脱色は染め直すほかありませんでした。
薬品を使うお仕事であれば白い靴を履くか、黒の靴の脱色してしまった部分をマッキーや靴墨で塗って隠すというのが現在の最善策です。
『スニーカー』のお手入れ方法
布製のスニーカーであればじゃぶじゃぶお湯洗いするのがおすすめです。
- 靴紐を外す(靴紐の隙間に汚れが溜まっているのでバラバラにして洗いましょう)
- 重曹を溶かしたお湯に一晩つけ置き(3時間~8時間)
- 中性洗剤やウタマロ石鹸を使いたわしで軽く擦りあらい
- 2回すすぎあらい
- 乾かす(新聞紙を詰めるか、お菓子に入っている乾燥剤を入れると早く乾きます)
『革靴』のお手入れ方法
革製品は基本的に水はNGです。
クリームと柔らかい布を使ってお手入れしましょう。
クリームや布は靴屋さんかホームセンター、質は落ちますが100ショップにも売っています。
- 汚れ落としクリームを塗り込み汚れを浮かす
- 数分置いてから柔らかい布で拭き取る
- (汚れが落ちるまで繰り返す)
- 革用クリームで仕上げる
- 余った油分を取るためにブラッシングを丁寧にする
クリームだけではかかとやスレなどによる頑固な汚れには『サドルソープ』
サドルソープとは革製品専用の石鹸です。
保革成分が配合されているものがほとんどで、靴以外の革製品にも使うことができます。
古いオイルも浮かせることができるので、変色してきた革靴もきれいにすることができます。
- 汚れ落としクリームで全体の汚れを浮かす
- 余分なクリームや表面の汚れを一旦乾いた布で拭き取る
- 濡らしたスポンジなどを使い革靴を濡らす(湿らす程度)
- サドルソープを泡立てながら靴全体を洗う
- 布やスポンジを使って泡を拭き取る
- 形崩れを防ぐためシューツリーを入れて乾かす(購入時ついてきたものが最適ですが、それがない場合はクリームと同じくホームセンターなどで手に入ります。)
- クリームやオイルで仕上げる
*水のいらないドライシャンプーのようなイメージで革靴も丸洗いすることができ、衛生的で革を痛めにくいお手入れ方法です。
*革靴を保管する際は必ずシューツリーを使ことで形崩れを防ぐことができます。
トレンド『白スニーカー』の汚れを取る方法
トレンドとなっている白スニーカー、誰でも1足は持っているのではないでしょうか。
しかしこの白スニーカー『靴のスレ』や少しの『泥汚れ』が目立ってしまいます。
白スニーカーのお手入れ法
『黒い汚れ』
メラニンスポンジを濡らして擦るだけで表面がツルッとしている素材であれば簡単に落とすことができます。
なかなか落ちない場合はキッチンハイターを使ってみましょう。
少量のキッチンハイターを綿棒に浸し黒い部分だけに塗れば、10分後には綺麗な白スニーカーに戻っています。
*この方法なら靴全体を濡らさなくて良いので、白スニーカーを履く直前に気付いても対処可能!!
『全体的に黒ずんできたら』
『常温の水2L Plus ハイター20cc』の中で2時間ほど白スニーカーを沈めておきます。(水を入れたポリ袋を重しにすると浮いてきません。)
黒ずみが浮いたところでウタマロ石鹸とメラニンスポンジを使って丸洗いしましょう。
*ハイターの成分は熱で飛んでしまうので必ず常温の水を使ってください。