褒めれない上司、褒められない上司
部下を褒めることのできない上司というのは想像以上に多いです。
私もサラリーマン時代多くの上司にお世話になってきました。
その中で部下を褒めない上司はことごとく孤独に耐えていた姿を見てきました。
褒めない上司は比例するように褒められず、評価もされません。
褒めない上司になるだけでこれだけの評価が落とされる
褒めることのできない上司の心理状態は様々ですが、一般的な心理的要因には以下のようなものが挙げられます。
そして、中小企業や大手企業でも褒めない人材だと聞くとこのような『評価』『レッテル』が貼られます。
自己評価の問題:
一部の上司は、自己評価が低いため、他人を褒めることができず、自分自身に対する不安や自己評価の低さを補うために他人を批判したり、褒めないことがあります。
競争心
競争心が非常に強い上司は、他人を褒めることで自分の地位や評価を下げるのではないかと考え、褒めることを避けることがあります。
つまり。自分の保身を第一に考える人材だと判断されます。
コミュニケーションスキルの不足
褒めることができない上司は、コミュニケーションスキルが欠けて不足していると判断されやすいです。
その場の適切な言葉や方法がわからず、褒めることができないと判断されると異動候補先や出世、キャリアアップなどの先が減るため、有力な社員リストからは外されます。
権力の誤用
『上司』という権力を持つことで、自分が優越感を感じ、他人を褒める必要性を感じなくなることがあります。
その結果、褒めることができない態度を取ることがあります。
これは重大なリスク要因と近年考えられ、部下へのハラスメントを行うリスクの高い対象者となります。
他人への興味不足
他人に興味を持たず、自身の目標や利益だけに焦点を当てている場合、他人を褒めることに対する動機が減少し、褒めない傾向が強まることがあります。
出世や自分の保身が優先事項となるため、お客様への満足度も優先順位として低い傾向があるためホスピタリティを高めたい企業はより強い力で褒めない上司の評価を落とします。
教育や環境の影響
成長過程や職場の環境、教育背景などが、褒めることの重要性を理解する能力に影響を与えることがあります。
褒めることの大切さを学んでいなかったり、周囲の環境が褒めることを奨励しなかった場合、上司は褒めることのできない態度を持つ可能性が高まります。
可哀想な褒めない上司
簡単に言えば、褒め方を知らないのは褒められた経験が少ないからだとも言えます。
自分の上司に褒めない人が多かったという不運の持ち主でもある場合があります。
しかし、「昔は・・・」「ずっと自分が・・・」と言い訳しても今、褒められない上司と判断された時点で、その人は危機的な状況なのは間違いないのです。
名誉挽回するには、厳しい状況・案件下でも褒めて上手に部下のモチベーションを上げ、引き締める時に引き締められる上司になるしかないのです。
できる上司は褒め上手
逆にできる上司はスキルや経験以上に評価されるのは褒めるのが上手いというポイントがあります。
褒めるスキルを持ち合わせない同僚は、その評価に嫉み、拗ねてさらに居場所を減らしていきます。
会社員として、ビジネスマンとして褒めるのがマナー
会社員でいる限り、どんな小さいことも気づけないといけません。
その小さなことに褒めるべきことをリンクできない人は、もはや注意や説教などしてはいけないのです。
なぜなら、ただの嫌味を言う厄介者でありモチベーションを削る邪魔者なのです。
自分が褒めることのできない上司と気づいた時
今まで何年、何十年と褒めることをしてこなかった自分は今更遅いのか。
実はそうではありません。
人は褒められることに嫌悪感は抱きにくいからです。
そして、褒めることをいきなりせずともありがとうと伝えることです。
ありがとうを何度も言えば、
「早いね、ありがとう。」
「完璧、直すところなかったよ、助かった!」
そう言われてクソ上司だと思う部下はいないでしょう。
褒めることができない上司に理由がある場合
- 対人関係の障害: 社交不安障害や自己愛性パーソナリティ障害(ナルシシスト性パーソナリティ障害)など、対人関係に問題を抱える障害がある場合、他人を褒めることが難しくなることがあります。
- うつ病: うつ病症状が強い場合、自己評価が低下し、他人を褒めることに対する興味やエネルギーが減少することがあります。
- 自己評価の問題: 自己評価が極端に低い人は、他人を褒めることが難しくなることがあります。自分に自信が持てず、他人を評価することに抵抗を感じることがあります。
- 反社会的性格障害: 反社会的性格障害の人々は、他人の感情や需要に対する共感が不足しているため、他人を褒めることが難しいことがあります。
- ストレスや適応障害: 長期間にわたる過度のストレスや適応障害の影響を受けた場合、他人への気配りや褒めることに対する意欲が低下することがあります。
- パーソナリティの特性: 個々の人の性格特性や価値観によって、他人を褒めることに対する姿勢が異なります。一部の人々は褒めることをあまり重視しないと感じることがあります。
一言多い褒め下手な上司
「今回は大丈夫だな」
「今日は早いな」
「いいんじゃない?」
「はいはい〜置いておいて」
この言葉を言う上司は一言多い、褒め下手上司です。
今回は大丈夫だと、いつもはダメだと思われて当たり前ですし、今日は早いと言えばいつも遅いと嫌味に取られてしまうのです。
いいんじゃない?と言われるより、「いいね!」でいいんです。
「オッケー」よろ「上出来だよ!」と褒めてあげましょう。
褒め下手上司のいるオフィス
褒めることを上手くできない上司のいる部署は不思議なくらい空気が重く、積極性がありません。
簡単に言えばその褒めることのできない上司のせいです。
積極的に動いても褒められないなら動かなくていいと思うのは当然ですが。
報告連絡相談が成立しないのは報告者ではなく報告される側の聞き方に問題があるのです。
逆に褒め上手な上司の部署は活気があります。
なぜなら皆心理的にいい気分になりたいからです。
褒められ評価されたい、そんな当然の心理です。
上司は正しいことを伝える前に褒めること
ややこしい人事トラブルでは
私の間違っているところを指摘しろと怒る人もいます。
しかし正義や正解が組織を組み立て成立させているわけではありません。
正義よりも正解よりも現状のトラブルをどうにか打破させるようにベクトルを同じ報告に向ける必要があるのです。
間違ってないから正しいとはならない、これだけは確かなことです。