『偽のお金持ち』のクセは語尾が上がる
自信過剰な人かどうかで営業の提案が非常にしやすくなります。
富裕層やお金持ちにも色々なジャンルがあります。
一代で成り上がった経営者や、代々お金持ちの家に生まれた人。
或いは、偽のお金持ち。
この中で、実は個人の商談で一番成約率が高いのは『偽のお金持ち』です。
自信過剰な人でお金持ちなのは成り上がった経営者と『偽のお金持ち』です。
お金持ちを『見抜く』と成約率は飛躍する
自信過剰なお金持ちは、一代で成り上がった経営者か偽のお金持ちです。
偽のお金持ちは見込み客から外しているという営業マンの人たちは、少し今までのノウハウを心にしまって欲しいと思います。
偽のお金持ちは、理想を現実にさせようとしている見栄っ張りな傾向があります。
この見栄は『向上心』にも重なりモチベーションの動力になっていることが多いです。
実は一代で成り上がったお金持ちよりもお金持ちらしい生活をしているのは『偽のお金持ち』です。
偽のお金持ちは様々なお金の使い方をし、欲しいものや高級品を購入します。
高級な腕時計・ブランド物・高級車全てです。
営業マンは、ここで偽のお金持ちを敬遠しますが、どんな買い物をしても営業マンにとっては大切な契約の1件です。
『偽のお金持ち』は、口癖に『クセ』がある
偽のお金持ちは質問に質問で返す癖が多くみられます。
そして、会話の随所の自慢話が出てきますが、自分のキャリアや自信を話題することはありません。
例:
営業マン:「今期のFENDI可愛くないですか?」
お客さん「FENDIでしょ?」「可愛いよねー?」
一見、同調している協調性のある返事に感じますが、確認をして自分の意見が正しいかどうかを第三者に委任している言葉選びです。
ちなみに、「可愛いよねー?」のアクセントは『よ』が強く『ね』の語尾が伸び相手から再度『はい』『うん』という言葉が出てきそうな発音です。
もちろん、「凄い可愛いよね!」という言い切りの言葉になりません。
一方、成り上がった経営者は、
営業マン:「今期のFENDI可愛くないですか?」
お客さん「FENDIか〜」「みんな持ってるし」「私は最近またドルチェにハマってる」
という言葉選びになる傾向があります。
第三者の意見の同意したり、同調することは少なくあくまでも他と被りたくない、最先端を行きたいという思いが強いため気安く「可愛いよね」とは言いません。
成り上がりのお金持ちは思考に癖がある
成り上がりのお金持ちは、簡単には同調しませんが『他の人が見ない世界』を好む傾向にあります。
例えば、メルセデスベンツで1000万円の予算でクルマを選ぶとすれば大体の営業マンはSクラスを提案しCLSやGクラスなど人気と知名度のあるクルマを勧めるでしょう。
しかし、成り上がりのお金持ちはC63やEクラスのカブリオレ、デビューして間もないGLEなどを好む傾向にあります。
要するに日常使いで使いにくいほどのパワーや不便性、ビッグサイズを好み何よりも人と被らない色やオプションを選びます。
偽のお金持ちはわかりやすい提案とホスピタリティを意識すれば売れる
偽のお金持ちは、わかりやすく言えば人気雑誌LEONの世界を憧れています。
メルセデスベンツを前述の例にしましたが、
代々にお金持ちはSクラスを買うならナンバリングエンブレムを外し、Sクラスというステータスを隠します。
成り上がりのお金持ちがSクラスを買うならS550、S63などクラス以下の排気量などのステータスにもこだわります。
偽のお金持ちはSクラスを買うならば、燃費や維持費を気にしておりリセール(次回の下取り価格)も『実は』気にしています。
この差に気づかず提案をしていくと、的は『ほぼ』得ているのに契約には手が届かない『惜しい』商談を繰り返すことになってしまいます。
どれだけ素晴らしい提案ができる営業マンであっても、『敏腕になれない』営業マンになってしまうのです。
お金持ちぶっているお客さんであっても、買わない客ではないことを知る必要があります。
重ねて言えば、お金持ちぶっているお客さんが、『本当のお金持ち』になるきっかけになるのです。
今回は『偽のお金持ち』の口癖は質問の語尾が上がるというテーマでお話しましたが、皆さんだけが知るクセをどんどん気づき、自分だけの提案スキルを身につけて一流の営業マンになってもらいたいと思います。