なぜ元警視庁警察官なのにコメンテーターになるのか
みなさん、こんにちは一流養成学校です。
先日の連休にお昼のテレビ番組で元警視庁の刑事がコメンテーターとして出演されていました。
ここで疑問を覚えました。
『なぜキャリアの積み重ねてきた警視庁の捜査官・刑事が警視庁を退職してコメンテーターとして活躍しているのか』
今回はそんな『元警視庁』にまつわるお話をしていこうと思います。
警察=現場を知る唯一のプレイヤー
少し前からワイドショーを見ていると
「元捜査一課の〇〇さんをゲストに迎え犯人の深層心理お聞きしたいと思います。」
このフレーズを度々耳にします。
その理由はやはり、捜査線(keep out)と貼られている現場に真っ先に入ることを許され、数多くその現場に立ち会ってきたからだと言えます。
しかし、警視庁捜査一課と聞くとかなりのキャリアであり、その地位に着くまでに苦労をしてきたでしょう。
それにも関わらず、その仕事を辞してニュースのコメンテーターになるのは非常に勿体無いとみなさんは思いませんか?
警視庁捜査一課で活躍するまでの条件とは
・男性は身長約160㎝体重約48㎏以上であること
・女性は身長約154㎝体重約45㎏以上であること
・視力は両目の裸眼が0.6もしくは矯正で両目1.0以上であること
上記を満たさなければ試験すら受けられません。
警視庁捜査一課に配属になるまでのプロセス
1.警察官として警視庁に採用
2.警察学校に入学します。研修期間は大卒が6か月、高卒が10か月です。
3.交番勤務の警察官として都内各所の警察署に配属
4.刑事になるための選考
4ステップを通過して警視庁捜査一課に配属されます
「東京都警」ではなく、特別感のある『警視庁』と呼ばれる理由
理由は東京都は日本の「首都」であることが一番大きな理由だと言われています。
中心都市には重要な機関が多く存在し、重要な事案で警護するという『大きな役割』発生しやすいからだそうです。
つまり警視庁に勤務する警察官は『選び抜かれた精鋭の警察官』と言えます。
なぜ警視庁(道府県警察)捜査一課からコメンテーターに転職するのか
警視庁VSコメンテーター年収やメリットは
警視庁の警察官の初任給は、2018年時点で大卒が25万2100円、高卒が21万2700円です。
年間の期末・勤勉手当は給与月額×4.5か月分で、これらを合計すると大卒の初任給は年間で約416万円、高卒は約351万円です。
これに加えて扶養、住居、通勤、特殊勤務(夜勤や危険手当、緊急走行など)の手当などが支給されます。
30代後半警視庁勤務の平均年収は約700万円〜800万円です。
もちろん、国家公務員であるため将来の安定感は高く、よほどのことがない限り解雇になることもありません。
ただし勤務体系は厳しくリタイヤしていく警察官も数多くいるようです。
体力面でも柔道などの柔術の訓練も欠かせません。
凶悪事件や殺人事件を多く取り扱うため、ショッキングなシチュエーションや映像・画像を日々見ることにもなります。
そのため精神疾患・メンタル的にやられてしまう事も多くあります。
まだまだ厳しい男性社会的な組織
社会全体で働く女性への働き方が見直されつつあるとはいえ、職務内容を考えれば体力や腕力という根本的な違いもあり厳しさもあると言えます。
しかし、男女雇用機会均等法に国家公務は遵守する必要があるため女性の警視庁で務める人材は増えてくると考えられます。
元警視庁警察官コメンテーターのお財布事情
コメンテーターとして民放番組等にレギュラー出演している人や、準レギュラーの人は比較的人気が高いと言われており、警視庁で勤めていた実績よりも芸能人同様、知名度でギャラが支払われるようです。
売れているコメンテーターであれば、年齢に関係なく年収は1000万円を超えています。
しかし、コメンテーターがメインの仕事というわけではなく、警視庁で勤めた経験を活かし民間のセキュリティ会社を設立したり、法律関係のコンサルタントを運営する経営者になる人もいます。
そんな元警視庁キャリアの経営者はセミナーを全国ですれば、年収は国家公務員の給料の倍以上は稼ぐことができます。
警察手帳やパトカーに絶大な効果、中小企業が求める『元警視庁』の人材
『元警視庁』というブランドキャリアを持つだけで、セミナーの依頼は多いとセミナーコンサルティング会社の運営担当者はいいます。
そして、『元警視庁』というだけで、『外部監査役』『顧問』など中小企業でも比較的大き目の企業で役員に就任する人が多いといいます。
この理由として企業のガバナンスやコンプライアンスを遵守する姿勢をアピールする、最高の人材だからです。
警察手帳も見せられれば、早々嘘は言わないだろうと考えるでしょうし、『誠実』という部分で勝る過去の経歴は少ないと言えます。
元警視庁のコメンテーターで成功する人は実績より『見た目』
元警視庁のコメンテーターで成功する人は、何より実績よりも『見た目』が重要になってきます。
お昼の情報番組で出演している『元警視庁の刑事』も検索すると『イケメン』と出てくるのです。
芸能界でいう『絵面』の良さが、元警視庁というキャリアでコメンテーターなどのメディアで活躍する人間にとって必要だということです。
逆に年配の元警視庁のコメンテーターは、『苦労のシワ』『激務を経た顔立ち』が番組を引き締め、発言内容に凄みをつけます。
結論、警視庁捜査一課から解放されたい『年収UP/青天井を目指す人』
多くの話を横道にそれながらしてきましたが、実際捜査現場を指揮していたのか現場の警備をしていたのか、わかりません。
『元警視庁警察官』警視庁管内の所轄にいた地域課の巡査も「警視庁捜査官」です。
警視庁管轄地域における交番勤務の警察官も『警視庁警察官』です。
交番勤務の担当地域内で凶悪殺人事件が起こった時点で、すでに、その交番勤務の警視庁警察官も『凶悪な〇〇事件の捜査官として事件解決に携わった過去のある、元警視庁勤務警察官』という看板が付きます。
要するに、情報発信側の自己紹介を鵜呑みしてはいけない時代で、逆の立場で警視庁捜査一課にいても、お金持ちになりたいという気持ちなどは人間の欲望としてあるのです。
そのため年功序列体質な国家公務員というキャリアを捨てても、活躍のステージを変え年収の爆上げを狙うのだと言えます。
さらに言えば、今この記事を読んでくれている皆さんも、『元〇〇で日本一』など自己アピールしてフリーランスとして活躍するチャンスはたくさん転がっていると言えるのです。