1日自動車保険とは
1日自動車保険とは、自分で車を持っていない、マイカーを持っていないという方が運転をする際に加入する自動車保険です。
保険料は比較的安く、保険会社によっては『ワンコイン』で十分な補償を受けることが可能だと言われています。
具体的に1日自動車保険を使うシーンとは
- 休日や帰省時に少し家族の車を運転したい
- 友人の車を借りて用事をしたい
- 彼氏と旅行中に運転を交代して長距離の旅行をしたい
なぜ1日自動車保険が必要なのか
ほんの少しの距離だけ運転をするだけでも、事故やハプニングが起こる可能性はあり得ます。
仮に借りる相手が自動車保険に加入していたとしても、万が一事故や保険金請求をするようなことが起きてしまった場合、『等級ダウン』が起こります。
*等級ダウンとは:翌年度の保険料が保険事故(保険金を請求するような事故を起こした時)によって上がります。
借りる相手に迷惑をかけないためにも1日自動車保険の加入は、必須だと言えます。
等級ダウンの種類
3等級事故
他人や第三者などの車との接触事故や衝突事故を起こした場合に3等級ダウンとされます。そのほかにも、単独でガードレールに接触してしまったというような事故で保険を使った場合に適用されます。
1等級事故
自動車が盗まる(盗難)や台風などで飛んできた飛来物による自動車への傷、いたずらによる線傷や、走行中・停車中を含め飛来物(飛び石)による破損などで保険を使った場合に適用されます。
ノーカウント事故
補償の対象となる(被保険者)が自動車事故により障害を負った場合は等級に変更はなく、翌年は同様1等級上がります。
その他にも個人賠償責任補償特約を使用した場合や、弁護士費用特約を使用した場合も含まれます。
1日自動車保険の取り扱いがある保険会社
『1DAY保険』 三井住友海上火災保険株式会社
夕方に保険に加入しても次の日の夕方まで24時間単位で補償を受けることができる便利な保険です。
インターネットからの手続きも可能でセブン-イレブンでの手続きも可能です。
500円からの加入から多くのオプションを付けることができるのが特徴です。
『ちょいのり保険』 東京海上日動
申込みまでの所要時間は約10分と契約の手間を簡潔化しているのが特徴です。
携帯電話やローソン・ミニストップでのコンビニ手続きも可能です。
『乗るピタ』 損害保険ジャパン日本興亜
損害保険ジャパン日本興亜の『乗るピタ』は12時間という短時間契約で400円から加入が可能です。
『ワンデーサポーター』 あいおいニッセイ同和
- 「ベーシックプラン」500円
- 「ワイドプラン」(車への補償がついた)1,500円
あいおいニッセイ同和の『ワンデーサポーター』は選択肢が非常にシンプルなのが特徴です。
500円のベーシックプランと1500円のワイドプランに2択で、どれを選べば良いかわからないという方にはオススメです。
1日自動車保険の注意点
全保険会社共通で言えることは、『仕事での使用』は禁止されているということです。
逆に、仕事用の自動車(トラックなど)に対して1日自動車保険を加入することはできません。
そして、車検証の名義が「法人」場合乗用車でも1日自動車保険をかけることもできません。
格安SIMケータイユーザーと1日自動車保険の注意点
1日自動車保険の加入がスマホでできる保険会社は、申し込みするキャリアがNTTドコモ、au、ソフトバンク(Y!mobile含む)なことが前提となっています。
そのため、それ以外の格安ケータイやガラケーからの契約はできないことも注意しておかなければなりません。
他人や親、家族の車は対象?
友人・知人などの車は1日自動車保険の対象です。
同居・別居問わず、親の車を運転する際に1日自動車保険に加入することは可能です。
逆に、運転者本人が所有している車に契約することはできず、配偶者も不可です。
レンタカーは1日自動車保険に加入できない
車の種類については自家用普通乗用車、自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車に限られていますが、特別な使い方をしない限り不便と言えます。
意外なことにレンタカーやカーシェアリングは1日自動車保険の対象外なので注意が必要です。
他車運転特約とドライバー保険との違い
1日自動車保険はワンコインで借りる人へ万が一の際、迷惑をかけないという部分で魅力的な保険です。
しかし、1日自動車保険はあくまでも数時間あるいは数日単位で自動車を借りることを前提に販売されている自動車保険です。
もしも年単位で他人の車や親の車、友人の車を借りる際はドライバー保険に加入した方が割安です。
ドライバーズ保険と1日自動車保険の違いは使用頻度とコスパ
自分では車を所有していないが、運転をする場合に一年単位で加入が可能です。
1日自動車保険よりも車両保険や特約の種類も多く、1日自動車保険にはない『等級』も存在します。
そのため、年々事故や保険金請求等がなければ保険料は安くなっていきます。
1日自動車保険には等級がなく、割引制度は使用回数によるものです。
一見ワンコイン(500円)で安いと思いがちですが、500円×30日で計算すると15,000円なので月15,000円の自動車保険と考えると割高だと言わずにいられません。
他車運転割引と1日自動車保険の違い
他車運転特約とは、自分自身で車を所有しており自動車保険に加入している場合に付けることができる特約です。
具体的には、自分の車以外を1日自動車保険のように運転したり使用する場合に利用します。
他車運転特約を活用することによって万が一、他人の車で事故を起こした場合に借りた自分の自動車保険の内容で保険金請求をすることができます。(*等級は同じように下がります)
他車運転特約の契約方法
他車運転特約は基本的に大手損害保険会社は『自動付帯特約』と言い自動車保険を契約した時点で他車運転特約はついています。
通販型自動車保険などで、自分で保険を設計する際に他車運転特約を外してしまっている可能性があります。
他車運転特約の確認方法
自動車保険証券の特約・備考欄に記載されています。
記載されていない場合は加入中の保険会社のパンフレットで自動付帯か確認することもできます。
代理店を通して契約している場合は保険代理店に直接問い合わせすることも可能です。
1日自動車保険についてのまとめ
1日自動車保険は車離れする時代に『ちょい乗り』需要は今後高まっていくでしょう。
そんな新たなニーズにマッチした自動車保険が1日自動保険です。
各保険会社は似たような商品の思うかもしれませんが、少しずつ特徴が異なっているため自分の運転する機会に合わせて加入することをオススメします。
1日自動車保険はワンコインで借りる人へ万が一の際、迷惑をかけないという部分でも魅力的な保険です
1日自動車保険を上手に活用して安心で安全を万全の状態にしてドライブを楽しみたいですね。