迷ったら『大手三社』を選ばない方がいい理由|保険会社の選び方とは?
「どの保険会社を選べばいい?」と迷ったとき、**大手3社(3メガ損保)**を選ぶのが無難だと思っていませんか?
確かに、大手は知名度が高く、商品数も豊富です。しかし、保険の本質は**「いざというときに、しっかり守ってもらえるか」**にあります。
私は以前、3メガ損保の一社で勤務し、その後、保険代理店として独立しました。その経験から言えるのは、**「大手ほど顧客満足度が低い」**という事実です。
「なぜ大手がダメなのか?」「では、どの保険会社を選べばいいのか?」この記事では、その理由を解説していきます。
大手3社(3メガ損保)とは?
現在、日本の損害保険業界は3つの巨大グループに分かれています。
グループ名 | 主な損害保険会社 |
---|---|
MS&ADグループ | 三井住友海上・あいおいニッセイ同和損保 |
東京海上グループ | 東京海上日動 |
SOMPOグループ | 損害保険ジャパン |
これらの会社は、テレビCMや広告を大々的に打ち出しており、一般的な知名度は抜群です。
では、なぜ**「大手だから安心」とは言えない**のでしょうか?
大手3社(3メガ損保)がオススメできない3つの理由
① 機械的な対応が多く、柔軟性がない
大手ほど、組織の規模が大きすぎて、顧客対応が画一的になりがちです。
- 事故対応や問い合わせがコールセンター頼み
- 支店・支社・本部の間に温度差がある
- マニュアル通りの対応しかできない
例えば、事故対応の際、「これは保険金支払い対象外です」と機械的に断られた経験はありませんか?
これは、組織のルールを厳格に適用する文化が強いからです。
一方、中堅の保険会社は**「お客様に寄り添う姿勢」**があり、「どうすれば補償できるか」を前向きに考えてくれる傾向があります。
② 大手ほど「ハズレ社員」が多い
大手企業は社員数が多いため、優秀な人もいれば、そうでない人もいるのが現実です。
- 人事異動が頻繁で、担当者がコロコロ変わる
- 「失格レベル」の社員が担当になることもある
- 親身な対応が期待しづらい
特に、地方の支社や支店に配属される社員は、異動の多さゆえに経験不足の人が多いです。
一方、中堅保険会社は、
✅ 異動が少なく、長く担当を続けてくれる
✅ 会社全体の業務量が適度で、顧客対応に時間をかけられる
✅ 「一生懸命さ」が違う
といったメリットがあります。
③ 保険代理店への態度が違う
保険を販売するのは「保険会社」ですが、実際の契約手続きをするのは「保険代理店」です。
大手保険会社は、代理店に対して**「販売させてやっている」**という態度になりがちです。
そのため、代理店側も本音では「大手は勧めたくない」と思っているケースも少なくありません。
一方、中堅の保険会社は**「代理店と一緒にお客様を守る」**という姿勢が強く、
- 保険金請求時のサポートが手厚い
- 代理店と連携しやすく、スムーズに対応できる
という特徴があります。
「じゃあ、どの保険会社を選べばいいの?」
大手以外の選択肢として、中堅の損害保険会社も検討してみてください。
例えば、
✅ 日新火災(東京海上グループの中堅会社。顧客対応が◎)
✅ セコム損保(事故対応に定評あり)
✅ 楽天損保(ネット契約型だが、対応は親身)
などがあります。
中堅保険会社は、大手ほどの知名度はないものの、**「お客様対応に力を入れている会社」**が多いです。
また、保険会社選びに迷ったら、保険代理店に相談するのがオススメです。
代理店は複数の保険会社を扱っているため、あなたに合った商品を提案してくれる可能性が高いです。
ネット保険・通販型保険ってどうなの?|代理店型との違いを徹底比較!
「ネット保険(通販型保険)って安いけど、本当に大丈夫?」
「代理店を通すのと、直接契約するのって何が違うの?」
保険を検討する際に、**「ネット型 or 代理店型」で迷う人は多いですよね。
結論から言うと、「安さを優先するならネット型」「安心感を求めるなら代理店型」**です。
では、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説していきます!
ネット保険(通販型保険)とは?
「ネット保険」「通販型保険」とは、保険代理店を介さずに、保険会社と直接契約する保険のこと。
主にインターネットや電話で申し込みが完結するため、手軽&保険料が安いのが特徴です。
代表的な通販型の保険会社は以下の通り。
ジャンル | 代表的な通販型保険会社 |
---|---|
自動車保険 | ソニー損保、チューリッヒ、三井ダイレクト、SBI損保 |
医療保険・がん保険 | オリックス生命、ライフネット生命、楽天生命 |
火災保険・地震保険 | セゾン自動車火災、楽天損保 |
「ネットでサクッと契約」「代理店を通さない分、保険料が安い」という点がウリですが、本当に問題ないのでしょうか?
ネット保険のメリット
① 保険料が安い
ネット保険の最大のメリットは、保険料が安いことです。
代理店を通さないことで、以下のコストをカットできるためです。
- 人件費が不要(営業担当者がいない)
- 店舗運営費がかからない
- 手続きがすべてオンラインで完結
特に、自動車保険や生命保険では、年間1万円以上の差が出ることもあります。
② 申し込みが簡単で、手続きが早い
ネット保険は、PCやスマホで24時間申し込みOK。
- 営業マンとの面談不要 → 自分のペースで契約できる
- 見積もりがすぐに出る → 保険料を比較しやすい
- 書類のやり取りが少ない → 面倒な手続きが少ない
とにかく「スピーディー&手軽」という点では、ネット保険が圧勝です。
③ 余計な営業を受けずに済む
代理店型の場合、「この特約も付けたほうがいいですよ」と営業されることがあります。
しかし、ネット保険なら自分で必要なものだけ選べるため、余計な特約をつけずに済みます。
ネット保険のデメリット
① 事故対応が冷たい&時間がかかる
「ネット保険は安いけど、事故対応が不安…」と思う人は多いですよね。
実際に、ネット保険の事故対応に不満を感じる人は少なくありません。
- 事故対応はコールセンターのみ(担当者がつかない)
- 手続きが機械的で、柔軟な対応が期待できない
- 交渉力が弱く、示談が不利になることも
特に自動車保険の場合、相手との示談交渉が重要になりますが、通販型は「弁護士に相談してください」と言われるケースが多いです。
✅ 【実際の口コミ】
「事故を起こしたら、全然担当者と話せず、コールセンターの人がマニュアル対応するだけで、めちゃくちゃ不安だった…。」(SBI損保契約者・30代男性)
「相手が強気で示談交渉が進まず、結局、弁護士費用を払うハメになった。」(ソニー損保契約者・40代女性)
このように、事故対応に関しては、代理店型のほうが安心感があると言えます。
② 自分で全て調べないといけない
ネット保険は担当者がいないため、全て自己責任です。
- 「この特約って必要?」→ 自分で調べるしかない
- 「補償内容を詳しく知りたい」→ FAQやチャットボットで確認
- 「請求手続きのやり方が分からない」→ カスタマーサポートに問い合わせ
「保険の知識があって、自分で選びたい人」には向いていますが、
「保険に詳しくない人」「面倒な手続きが嫌な人」には不向きです。
③ 細かい相談がしにくい
例えば、保険の見直しやライフイベントの相談は、ネット型だと対応が難しいです。
- 「子どもが生まれたから、補償を見直したい」
- 「収入が減ったから、保険料を抑えたい」
- 「持病があるけど、入れる保険はある?」
こうした相談をしたい場合、代理店型のほうが圧倒的に便利です。
代理店型 vs ネット型|どっちを選ぶべき?
✅ ネット保険(通販型)が向いている人
- 保険料を安くしたい
- 手続きを自分で管理できる
- ある程度、保険の知識がある
- 事故対応にこだわらない(自動車保険以外)
→ とにかく安く、手軽に契約したいならネット型
✅ 代理店型が向いている人
- 保険のことをよく知らない
- 事故対応やトラブル時の安心感を重視
- ライフステージごとに見直しをしたい
- 示談交渉のサポートが欲しい(自動車保険)
→ 「万が一」に備えて、しっかりサポートを受けたいなら代理店型
まとめ|保険会社は「人」で選ぼう
✅ 大手3社(3メガ損保)は機械的な対応になりがち
✅ 中堅保険会社は柔軟で親身な対応をしてくれることが多い
✅ 保険会社ではなく「担当者」「代理店」で選ぶのが大事
保険は「契約して終わり」ではなく、「いざというときに助けてくれるか」が重要です。
名前やブランドで選ぶのではなく、**「本当に信頼できる人」**を通じて契約することをオススメします。