- 1. 投資に活かすことのできる『ネム(NEM/XEM)』の期待値・優位性・将来性を解説
- 2. ネム(XEM)のコンセンサスアルゴリズム=『PoI』
- 3. ネム(NEM/XEM)の優位性=トップレベルのセキュリティ
- 4. なぜセキュリティの高いネム(NEM/XEM)は『不正流出』の過去を持つのか
- 5. ネム(NEM)の独自性=個人単位でICOが可能
- 6. ネム(NEM/XEM)の最大の期待値=『mijin』の拡大
- 7. ネム(NEM/XEM)の将来性=カタパルトアップデートとシンボル
- 8. Dapps(分散型アプリケーション)の基盤としても注目を集めるネム(NEM)=Symbol(シンボル)
- 9. ネム(NEM)の投資判断ポイント(まとめ)
投資に活かすことのできる『ネム(NEM/XEM)』の期待値・優位性・将来性を解説
ネム(NEM/XEM)とは
NEMはNew Economy Movement(新たな経済活動・運動)をブロックチェーン上に生み出すことを目標にしており、中央集権的な現在の経済や政治をより自由にし、平等に参加できる環境を築くことをビジョンとしています。
ネム(NEM/XEM)は、2015年4月に発行開始された仮想通貨です。
仮想通貨としての正式な名称はZEM(ゼム)ですが、一般的にネムと呼称されています。
ネム(XEM)のコンセンサスアルゴリズム=『PoI』
ネム(XEM)の、コンセンサスアルゴリズムは『PoI(Proof of Importance)』を採用しています。
ネム(XEM)のコミュニティへの貢献度が高い人ほど報酬や権限を得やすくなるようになっています。
PoW(Proof of Power)のコンピューターの計算能力で取引が承認・マイニングが行われる仕組みとは異なり、比較的早い取引承認が実現できています。
追記1:コンセンサスアルゴリズムとは
ブロックチェーンの運営・維持方法のルール・ガイドラインを意味し、承認権利や報酬などを決める際にも持ち入ります。
追記2:仮想通貨のコンセンサスアルゴリズムの種類
- PoS(Proof of Stake:プルーフ・オブ・ステーク)
- PoW(Proof of Work:プルーフ・オブ・ワーク)
- PoI(Proof of Importance:プルーフ・オブ・インポータンス)
- PoC(Proof of Consensus:プルーフ・オブ・コンセンサス)
ネム(NEM/XEM)の優位性=トップレベルのセキュリティ
ネム(NEM/XEM)は数千を超える仮想通貨でトップレベルのセキュリティを保有システムを実装しています。
ネムは『Eigen Trust++』というセキュリティの仕組みをさらにカスタムアップし実装・採用しており、仮にネムをハッキングしようとしても、システムによりファイルタリングし排除することが可能です。
そのため、投資家の危惧するハッキングへの不安を消枠できているアルトコインと言えます。
企業はこのセキュリティレベルを担保として評価しているため、プロジェクトの参加企業がインフラ関係なども多いため成長性・期待値が高いと評価できます。
中国ではサイバーセキュリティ関連会社は、仮想通貨・暗号資産としての安全性を高く評価しています。
補足1:Eigen Trustとは
ノード同士が監視・評価を行い、悪質性のあるノードを判断します。
1つのノードが厚かった情報の処理内容や承認の正確さを評価し相互支援をし合い、信頼度を担保する仕組みです。
仮に1つのノードに信頼度や悪質性があると別のノードが判断した場合、ノードはリスク因子として排除されます。
補足2:ノード(Node)とは?種類や役割について
ブロックチェーン上に接続されているパソコンなどの端末のことノード(node)と呼びます。
ノードはコンピューター以外にもルーターやハブ、モデムなども含まれます。
ノードという単語は、すべてのブロックチェーンを保有してトランザクション(処理・承認)が正しいかどうかを検証する『フルノード』が代表的です。
フルノードは過去の分の処理・承認などのすべてのブロックチェーンを保持しているノード『アーカイブノード』と他にも『剪定(Pruning )ノード』として、不要な過去のブロックを削除し容量対策をするノードの2種類が存在します。
なぜセキュリティの高いネム(NEM/XEM)は『不正流出』の過去を持つのか
日本で仮想通貨や暗号資産関連の投資や運用をしてい方はネム(XEM)=不正流出 ネム(XEM)=コインチェックというイメージだと思います。
2018年に実際、コインチェック事件でネム(XEM)は不正流出をした過去はあります。
そのため日本でもネムのセキュリティに疑問を持つ投資家が多くいます。
しかし、ネムのセキュリティに問題があったのではなく、取引所のコインチェックがホットウォレットで仮想通貨を保管していたことによって不正流出しました。
Coincheck事件とは
Coincheck(コインチェック)事件は2018年1月26日に仮想通貨のネム(NEM)がハッキングされ、大きな被害が発生しました。
被害額は約580億円と報道され、業務改善命令が金融庁からCoincheckに出されました。
原因は不正アクセスでありCoincheck(コインチェック)事件の要因と言えるのはセキュリティ体制が万全ではなかったと言えます。(現在は改善・解決・補償・シェア率改善をしています)
Coincheck事件でなぜハッキングされたのか、という点で言えばホットウォレットにて仮想通貨を管理していたことが問題とされていました。
仮想通貨にはホットウォレットとコールドウォレットの2種類が存在し、オンライン管理がホットウォレット、オフライン管理がコールドウォレットとなっています。
オンラインでの管理であればインターネットに接続したまま管理をするため脆弱性があります。
逆に言えば、コールドウォレットはオフラインのため、ハッキングリスクが抑えられます。
そのため個人の仮想通貨管理もコールドウォレットで保管をしておくことがハッキングリスクを回避する手立てだと言えます。
ネム(NEM)の独自性=個人単位でICOが可能
ネムの独自性と特徴として挙げられることは個人単位で『ICO』が可能である点です。
この個人単位でのICOが可能であることによって、ネム(XEM)の流動性が上がという独自性と将来性を持っています。
補足:ICOとは…
ICO(Initial Coin Offering)は簡単に言えば企業や個人という組織単位で仮想通貨を発行することができるということです。ICOの一般的な活用方法としては、企業や個人が新たな仮想通貨・暗号資産を発行し、既存のビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨で投資家から資金を調達します。
この仮想通貨のコンセプトやビジョン、将来性などに可能性を感じ、支援をしたい投資家に独自の暗号資産を渡す代わりに、既存の暗号資産を受け取ります。
この仕組みは既に日本でも活用されているクラウドファンディングの要素があります。
ネム(NEM/XEM)の最大の期待値=『mijin』の拡大
ネム(XEM)を運用や投資の対象として見ていく時に、最大の期待値と言われるの『mijin』の拡大です。
『mijin』とはネム(XEM)の技術を使ったブロックチェーンで、既に多くの金融機関や医療機関などインフラとして重要視されており、400社を超える企業が利用しています。
このmijinは大型アップデート「カタパルト」が実装されて、処理・承認速度が非常に速いことも特徴とされています。
つまり、このインフラで重要視されている事業を中心にネムのブロックチェーンが活用されるとネム(NEM/XEM)の価値が上昇する期待性を感じることができます。
ネム(NEM/XEM)のインフラへの期待値=世界規模で政府との連携
ネム(NEM)は既にアラブ首長国連邦やマレーシア政府などインフラへの影響力がある国家機関との提携をしています。
ネムがこの各国へのコミットができるポイントとしては、提携する国の法定通貨が国内外で十分に機能していない、普及・活用できていない場合に役立つとされています。
ネム(NEM/XEM)の将来性=カタパルトアップデートとシンボル
ネム(NEM/XEM)とカタパルト(Catapault)とシンボル(Symbol)
カタパルトアップデートが実装されて、ネムのプラットフォーム名はシンボルに変更されています。
カタパルトと聞くとイメージをしにくいですが、通常のイメージより大きなアップデートだという認識でいいでしょう。
ネム(NEM/XEM)は今まで個人向けにブロックチェーンを開発してきました。
その中で将来的に法人向けのブロックチェーンを構築しようとアイディアが出されていました。
このアイディアや構想がシンボル(Symbol)です。
重複する説明になりますが、パブリックブロックチェーンであるネム(NEM)が、『Catapult』にアップデートして、今後ネム(NEM)はシンボル(Symbol)になります。
今までのプラットフォーム名 | アップデート後のプラットフォーム名 |
ネム(NEM) | Symbol(シンボル) |
今までの仮想通貨の名称 | アップデート後の仮想通貨名 |
ゼム(XEM) | ジム(XYM) |
別のブロックチェーンやサイドチェーンではなくネム(NEM)がSymbol(シンボル)になるという点で誤解が多いので注意しましょう。
このカタパルトアップデートによってSymbol(シンボル)が今のネム(NEM)以上に既存する仮想通貨よりもセキュリティ面で圧倒的な優位性に期待が高まり、先発の仮想通貨であるビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)に引けを取らないのではないかと考えられています。
補足:Symbol(シンボル)の詳細
今までのプラットフォーム名 | Symbol(シンボル) |
---|---|
ネイティブ通貨 | XYM(ジム) |
最大発行枚数 | 89億9999万9999枚 |
取り扱っている国内取引所 | bitbank、GMOコイン、Zaif、サクラエクスチェンジ(取次業務のみ) |
Symbolメインネット公開日 | 2021年3月17日 |
ブロックチェーンのタイプ | ハイブリッド型ブロックチェーン |
コンセンサスアルゴリズム | PoS+ |
API言語 | C++ |
Dapps(分散型アプリケーション)の基盤としても注目を集めるネム(NEM)=Symbol(シンボル)
イーサリアムのブロックチェーンやスマートコントラクトはそもそも、イーサリアムのビジョンとして『Dappの開発を容易化』が含まれており、Dappsを開発する場合に便利なツールをイーサリアムは多く共有化しています。
しかし、前述のカタパルトアップデートによってSymbol(シンボル)が今のネム(NEM)以上に既存する仮想通貨よりもセキュリティ面で圧倒的な優位性に期待が高まっているため、Dappの開発にネム(NEM)(=Symbol(シンボル))が選ばれていく、候補化されやすいと言えます。
補足:Dappsとは
Dappsは、Decentralized Applicationsの略で、読み方はダップスと呼称されています。
分散型アプリケーションと日本語では解釈され、ブロックチェーンの特性を活かして、ユーザーデータ(個人情報や顧客データ)を企業が管理するのではなく、必要に応じて引き込むことで、情報漏洩などのリスクヘッジに役立てることができます。
ネム(NEM)の投資判断ポイント(まとめ)
- ネム(NEM)のコンセンサスアルゴリズムは『PoI』であること
- ネム(XEM/XEM)の独自性としてクラウドファンディングのように活用できる『ICO』ができる点
- コインチェック事件での投資家や利用者の誤解を解消できるか
- ネム(XEM/XEM)の最大の期待値であるmijinの拡大が実現できるか
- ネム(XEM)とカタパルト(Catapault)とシンボル(Symbol)で将来性や期待値にコミットできるかどうか
ネム(NEM/XEM)は、強固なセキュリティと処理速度が今後も期待で、インフラとして発展途上国などにも普及する可能性が大きいと考えられています。
さらに、今後シンボルSymbolへ移行する際、ネム(NEM/XEM)以上の成長性を見せられるかどうかに注目が集まるでしょう。