- 1. 日本人が貧乏な理由は『投資信託は安心、”ETF”は不安』と思う金融リテラシーが原因
- 2. 日本人は貧乏になり続ける
- 3. 投資信託は安心、ETFやFX、CFD は危険、その理由は何か
- 4. 投資信託で損をしても気にしない日本人
- 5. なぜ投資信託で損をしても気にしないのか
- 6. 自分のミスは許せない日本人
- 7. 親の意見を聞いてしまう頼りない日本人
- 8. 日本人の現状とメンタルブロック
- 9. 未だに銀行の普通預金に預けたままの働く世代
- 10. 20代の貯金が一桁?そんな日本の今
- 11. 給料に頼るのは他人任せな日本人
- 12. NISAをしない日本人がいる理由
- 13. 他人任せなのに機械やシステムを信じない日本人
- 14. 日本人は投資で『勝率』にこだわるから貧乏になる
- 15. 日本人はますます貧乏になる理由
- 16. 参考図書
日本人が貧乏な理由は『投資信託は安心、”ETF”は不安』と思う金融リテラシーが原因
よくわからない日本人の『投資の偏見』投資信託とETF
みなさんがこの記事を読んでいるということは危機感を感じ、どうにかしないといけないと思っている方だと思います。
なぜここまで日本人は貧乏になったのか。
この原点には金融リテラシーの低さや極度のリスクを避ける姿勢にあると言えます。
投資信託は親がしていたからするべきだと思う。
しかし、ETFはしない。
CFDもしなければ、FXもしない。
ましてや、暗号資産などあり得ない、
そう考えている理由はなにか。
踏み出す一歩に人生がかかっている。そう思える記事を書いていこうと思います。
日本人は貧乏になり続ける
日本人が年々貧乏になっています。
所得は増えずに支出は増え、国単位で経済成長に取り残されたからです。
参考:2009年からの10年間の平均給与額は約418万円で1990年からの10年間の平均給料額は約455万円です。
日本は税金やインフラで支出が増えているのに給料は約37万円も減っているのです。
物価高でも所得は上がれば、なんの問題もない。
しかし、老舗の企業ですら倒産し、コツコツ働いているサラリーマンですら自己破産をする時代になりました。
投資信託は安心、ETFやFX、CFD は危険、その理由は何か
皆さんがもしも、貯金に少し余裕が出たり、ボーナスで投資をしようと思った時、真っ先にFX やCFDに手を出す方は少ないでしょう。
投資信託は親もしていたし安心だ、
だけどETFは危険、
そんなよくわからない固定概念を皆が持っていることが日本を貧乏にさせているのです。
既に投資信託とETFを知っている方からすると、この記事の書き方は不自然だと思うはずです。
そもそも投資信託もETFも同じカテゴリーで、むしろ上場しているETFの方リスクは低いと考えなければいけないのです。
投資信託は聞き慣れているけど、ETFは英字だという時点でFXやCFDと同じリスクの高い投資商品だと思ってしまっているのです。
投資信託で損をしても気にしない日本人
投資信託やETFをここではひとまとめにすると、投資信託やETFで損をしても日本人はあまり気にしません。
大して増えもしなくとも気にしません。
銀行においておくよりもマシだから。
そんな理由で損を許容し、資産を増やすチャンスをこぼし続けています。
なぜ投資信託で損をしても気にしないのか
投資信託、ETFの売買は銀行や証券会社、信託銀行で契約していることが多いです。
プロに任せて損をしたなら仕方ない、そう思って自分の資産を減らしていくのです。
もちろん、自分でETFを選び投資先やポートフォリオを考えていればそうはなりません。
他人に手数料を渡してまで資産を減らす。
そんなサイクルから抜け出さないと、銀行などを儲けさせるだけなのです。
自分のミスは許せない日本人
投資信託をしている方が自分で株式投資を始めるというのは、昔からよくあるパターンです。
特に安定的な上場会社へ投資し、ほとんどの場合は損をさせます。
投資信託で500万円預けて10万円損してもいつか取り返してくれると、根拠なき安心を感じているのです。
しかし、いざ株式投資を自分で銘柄を選び損をすれば、同じ元本でも1万円でもストレスに感じ、10万円も損すれば、すぐに辞めてしまうのです。
他人による損は許せる
自分のミスで損をするのは許せない
これが結果として、自ら自己資産を増やしにいかない文化を作ったと言えます。
親の意見を聞いてしまう頼りない日本人
総じて日本の投資文化は古いと言えます。
お金の勉強をせず金融リテラシーが極端に低いから親の意見しか信じられないようになっているのです。
「わからない」「むずかしい」「損する」
そんな逃げの姿勢が結果として何十年も前の金融リテラシーからアップデートされないのです。
日本人の現状とメンタルブロック
「お金は汚い」「お金へ執着するな」「お金、お金と言うな」「賭け事みたいな投資はするな」「怪しいことはするな」
もしも、そんなことを言われた経験があるなら、「なぜお金は汚いのか」「なぜお金へ執着してはいけないのか」「お金、お金と言ってはいけない理由は何か」
をちゃんと答えられる大人はどれだけいるのでしょうか?
正しいこと≠したことがないこと
するべきこと≒したことがないこと
未だに銀行の普通預金に預けたままの働く世代
これだけ賃金は上がらず、生活費などの支出が増えているのに、多くの方は年収分以上を普通口座に預けたままです。
一方、アメリカやイギリスは個人が経済的な不安を感じ、「自分でどうにかしなければ」とリスクを許容し積極的に投資をしていきました。
その結果が下の図です。
引用元:金融庁作成データ 人生100年時代における資産形成
20代の貯金が一桁?そんな日本の今
日本は『平均』という言葉が好きで、平均年収や平均貯蓄額などを気にします。
しかし、実際蓋を開けてみると20代の貯蓄額の中央値は8万円なのです。
危機感を本当に持たなければならない時代になっています。
*平均値は全ての値を合計し、その値を個数で割った値に対して中央値は数値の小さい順に並べたときに、真ん中に位置する値
金融資産保有世帯の割合 | 平均貯蓄額 | 中央値 | |
---|---|---|---|
20代 | 56.80% | 113万円 | 8万円 |
30代 | 68.90% | 327万円 | 70万円 |
40代 | 64.50% | 666万円 | 40万円 |
50代 | 59.00% | 924万円 | 30万円 |
60代 | 70.60% | 1,305万円 | 300万円 |
給料に頼るのは他人任せな日本人
日本人がここまでお金に疎く、貧乏になった根源は『他人任せ』だからです。
馬車馬のように終身雇用で働き、給料で家族を養う。
質素倹約にして給料を残し、郵便局に預けて資産を増やしてもらう。
60歳になれば年金で余生を過ごせる。
自分自身がお金に無頓着でも人生を完うできた時代があった名残なのです。
NISAをしない日本人がいる理由
投資を毛嫌いする日本人は日本が唯一投資で節税を許すNISAにも手をつけないのです。
20代は60代の1/5以下しか口座を保有しておらず、30代でも60代の半分以下なのです。
本来ならば、一円でも無駄にしたくないと思う日本人の考え方と矛盾しているのは、NISA自体の制度が比較的新しいためです。
自分が大人になる途中に親がしていないことは、自分が大人になってもしない、そのようなメンタルブロックがある方が多いのです。
他人任せなのに機械やシステムを信じない日本人
自分の資産に対して他人任せなのに、機械やシステムを信じないのも日本人が貧乏になっている原因です。
見ず知らずの証券会社の営業や窓口の意見は聞いても、ロボットやプログラミングは信じない。
どちらも損を出しても責任を取らないという点では全く同じなのに、稼ぎ易い方向へ舵を取らないのです。
ロボアドバイザーとは
ロボアドバイザーは通称ロボアドと呼ばれています。
アルゴリズムによって、資産状況、環境、目的などに合わせたポートフォリオを分析・解析・診断し、投資商品の選定を含む、リバランス(資産配分の調整)全てをまかせっぱなしでできるものです。
『自動売買』『システムトレード』とは?
FXの自動売買は、FX口座を運営する会社などが提供しているプログラムや他のトレーダーのプログラム、或いは自分で作成したプログラムを基に、自動的に為替取引を行うことのできるツールのこと
- 機械的で継続的にトレードや運用を行う行為=システムトレード
- 機械的で継続的にトレードや運用をツールを使って行う行為=自動売買
日本人は投資で『勝率』にこだわるから貧乏になる
勝率50%以下でも稼げる仕組み
投資の世界ではプロトレーダーで勝率は60%ほどで、勝率が50%以下でも年収3000万円〜1億円のトレーダーは多くいます。
この勝率が低くとも稼げる理由が『リスクリワードレシオ』です。
リスクリワードレシオ=勝ちトレードの平均利益÷負けトレードの平均損失
リスクリワードレシオは平均利益と平均損失と言われ、平均損失が10万円でも平均利益が100万円ならば、勝率が50%以下でも十分利益を残すことができるのです。
- リスクリワードレシオが高い場合、平均の利益が平均の損失よりも大きい状態
- リスクリワードレシオが高いトレード=勝率が低くとも稼げる
- リスクリワードレシオが低い場合、平均の損失が平均の利益よりも大きい状態
- リスクリワードレシオが低いトレード=勝率が高ければ稼げる
日本人はますます貧乏になる理由
『投資信託は安心、”ETF”は不安』と思う金融リテラシーが原因
日本人は周囲の人に合わせる傾向が強いです。
皆と違ったことを極力しない生き方、選択肢を取ります。
一方でSNSやファッション誌のような『作り出した世界』に強く憧れます。
ニューヨークの平均年収は約1500万円、東京の平均年収は438万円。
これだけの所得差があるのに、セレブと同じルイヴィトンやロレックス、メルセデスやBMWを乗る時点で恐怖を感じなければならないのです。
参考図書
図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! [ 山崎元 ]
図解 バビロンの大富豪 7人の賢者が教える「お金と幸せ」30の言葉 [ 中野明 ]
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書) [ 勝間和代 ]
世界一面白くてお金になる経済講座 知識ゼロからはじめる投資のコツ